劇場アニメ「映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』」の完成報告会が、本日12月11日に東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた。報告会では“インタラクティブ映画”のシステムをいち早く体験できる最速体験試写を実施。キャストの
「ヒプノシスマイク」シリーズ初の映画として、2025年2月21日に全国公開される「映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』」。日本映画初の試みとして、ラップバトルの勝敗を決める投票を上映中に観客がリアルタイムで行う、“インタラクティブ映画”のシステムが採用された。投票は観客1人ひとりのスマホアプリを通じて行われ、投票数が多かった選択肢に沿ってストーリーが進行していくため、投票結果によって展開や結末が変わっていく。体験試写会を終えた木村は「勝敗がその場で決まるワクワク感! 決着つく直前、バクバクしました」と興奮気味に感想を語る。白井も「本編を全部観たらどうなっちゃうのか、皆さんの情緒が心配です」と述べ、“インタラクティブ映画”という新たな試みの楽しさを実感した様子。また葉山は「キャラクターの表情が豊かで、まさにライブを観ているようなリアルさ、生感があった」と、映像のクオリティにも満足げだった。
「なんということでしょう。素晴らしい!」と、自身が演じる乙統女になりきって感想を語った小林。「本当に『最高です』この一言に尽きます。あと東宝様のお椅子が素晴らしくて(笑)、映像、音楽、お芝居、お椅子、すべて最高です」と熱量高く述べると、木村からは「どこで(キャラと)入れ替わるんですか?」とツッコミが入る。たかはしは「自分が推しているチームが画面に出なかったときの落胆……。思いの外、残念な感じになります」と、負けたチーム側に感情移入してしまうと明かしながらも、「短時間で投票結果が出るシステムが素晴らしい。……下郎ども、楽しみにしているとよい!」と、小林に続いて、演じる無花果になりきる。続く山本も「本当に集計から結果まで早くてストレスがない。国内初と聞いてたのでもっと試作段階なのかと思ったらそんなことなくて」と、“インタラクティブ映画”の出来栄えに感動していた。
これまでも常に新しいことにチャレンジしてきた「ヒプノシスマイク」シリーズ。木村は「お話を聞いたときは、『なんのことだろう?』と思って臨みました。録ってる最中も、『どういうことだろう?』って思いましたし、録り終わっても『なんだったんだろう?』って。でも今日映画を観て「『こういうことか!』となりました」と延べ、「でもヒプノシスマイクってこれまでも初めての試みをたくさんやってきて、最初はわかんなくてもカッコよくなっちゃってるよっていう、その感覚あるんです」と、長年「ヒプノシスマイク」というコンテンツに携わってきた自信をにじませる。
「テクノロジーのすごさにも脱帽しますけど、自分たちの投票がストーリーを握ってるという優越感もある」と語るのは木村。「負けてガクッと来る回もあるかもしれないけど、全部で48通りのルートがあるので毎回違った結果が楽しめるはず」と、投票によってストーリーが変化していく展開への期待を語る。白井は「劇場ごとに結果が変わると思うので、例えば大阪でやればオオサカが勝つのかな?とか、そういう楽しみもありますね」と、各地域を代表するチームで戦うヒプマイならではの楽しみ方を提案。葉山も「地域によってムーブメントが起きると思うので、最終的にどんな結果が出るのかも楽しみ」と続けた。
さらに木村が「それだけルートがありますから、作った物語も膨大だし、僕らが収録したセリフも膨大。全部聞いてほしい」と述べると、辻本監督は「勝ったチームだけじゃなく、負けたチームにもドラマがありますから。負けたからと言ってただ悲しむんじゃなくてその先まで見届けてほしい」と、さまざまな角度から楽しめる映画であることを伝える。中岡プロデューサーも「ファンの方は勝敗に関与して観れるというだけで、よくも悪くも盛り上がると思おうんですけど、楽曲に合わせて新しい映像のチャレンジをしたり、今までのライブに負けないような音楽映画にしなければ」と、“インタラクティブ映画”としてだけではなく、アニメーション映画としての完成度を高めることにも注力したことを明かした。
2020年10月に企画がスタートし、4年以上の歳月をかけて完成したというこの映画。辻本監督は制作を振り返り「3Dは先に声を収録するので、声に合わせた絵をつけてるんですが、皆さんのお芝居が素晴らしすぎて。制作中は『(映像が)声に負けてますね』と何度も言いました」と語る。中岡プロデューサーも「最初は本当にできるのかな?という状態で進めていました。システムが準備万端というわけではなかったので試行錯誤しましたし、今日映像を拝見して感慨深いなと」と長い時間をかけて完成した作品へ思いを寄せる。さらに「(映画が)配信とか家で楽しめる時代ですけど、体験が共有できるというのはヒプノシスマイクならではだと思う」と、劇場公開する意義を伝えると、辻本監督も「たくさんの楽曲、感情の入った素晴らしいお芝居、アニメーションも気合が入ってますし、インタラクティブ映画という新しい試みもあります。全部体感してほしい」と話した。
また本作で描かれる「ファイナルディビジョン・ラップバトル」には、中王区“言の葉党”が、チュウオウ・ディビジョンとして参戦することが発表されたばかり。小林は「ヒプノシスマイクは、ファンの皆様と一体になって積み重ねてきた唯一無二の作品だと思ってます。(今回の映画は)積み上げてきたものを恩返しさせていただく意味も込められているのかなと思います。改めて出演できて、幸せに感じます」と思いの丈を伝える。もともとラップやブラックミュージックが好きだったというたかはしは「20年前にユニットでラップを歌ったところまったく受けなくて。難しいジャンルなんじゃないのかなって思ってました。でも時代が変わって、いろんなものが受け入れられるようになったことが素晴らしいし、そんな作品に携わることができた。夢みたいです」と、感慨深げに語る。
さらに山本は「今回インタラクティブ映画と聞いて、さすがヒプノシスマイクは違うな、面白いコンテンツだなと思いました。バトルに参加するという緊張はありましたが、武者震いしちゃって(笑)。絶対に勝つぞという気持ちを強く持って、収録に挑まさせていただきました」と述べる。そんな3人の言葉を聞いていた木村は「強敵ですね。負けないつもりで挑みましたけど、絶対負けたくねえなって思いますけど、こんなのチートじゃん……(笑)」と苦笑いを浮かべていた。
最後の挨拶で木村は「これまでは優勝が決まる1本のルートしかなかった。でも今回は48通りあるんですよ。映画館ごとにバトルが完結していく。ということは皆さんが見たい推しが優勝する姿とか、皆さんが思い描くエンディングが観れるんです」と、新しい楽しみ方のできる映画であることを強くアピール。そして、「一部の劇場を除いて、声出ししていいんですって。だからライブだと思って劇場に足を運んでいただけたらうれしいです。これは映画でありライブです。池袋が勝ちそうな劇場を選んで観に行きたいと思います(笑)」と語り、舞台挨拶を締めくくった。
「映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』」
2025年2月21日(金)全国劇場公開
スタッフ
原作・音楽プロデュース:EVIL LINE RECORDS
キャラクター設定原案・世界観設定:EVIL LINE RECORDS・百瀬祐一郎
監督:
脚本:百瀬祐一郎
キャラクターデザイン:Kazui
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
配給:TOHO NEXT
製作:ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- Movie 製作委員会
キャスト
Buster Bros!!!
山田一郎:
山田二郎:石谷春貴
山田三郎:天崎滉平
MAD TRIGGER CREW
碧棺左馬刻:浅沼晋太郎
入間銃兎:駒田航
毒島メイソン理鶯:神尾晋一郎
Fling Posse
飴村乱数:
夢野幻太郎:斉藤壮馬
有栖川帝統:野津山幸宏
麻天狼
神宮寺寂雷:速水奨
伊弉冉一二三:木島隆一
観音坂独歩:伊東健人
どついたれ本舗
白膠木簓:岩崎諒太
躑躅森盧笙:河西健吾
天谷奴零:黒田崇矢
Bad Ass Temple
波羅夷空却:
四十物十四:榊原優希
天国獄:竹内栄治
言の葉党
東方天乙統女:
勘解由小路無花果:
碧棺合歓:
※天崎滉平の崎はたつさきが正式表記。
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