「窓ぎわのトットちゃん」黒柳徹子の人生を作った場所・トモエ学園の美術ボード公開

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劇場アニメ「窓ぎわのトットちゃん」より、トモエ学園の美術ボードと、10点の場面写真が公開された。

映画「窓ぎわのトットちゃん」より。

映画「窓ぎわのトットちゃん」より。

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トモエ学園の美術ボード。

トモエ学園の美術ボード。[拡大]

描くにあたり、黒柳徹子からさまざまな情報提供を受け再現されたというトモエ学園。美術ボードには、学園の俯瞰図や周囲の様子が細かく描かれている。場面写真には、トモエ学園で充実した日々を過ごす生徒たちや、涙を流すトットちゃんの姿が収められた。

「トモエ学園記念碑除幕式」に出席した黒柳徹子。

「トモエ学園記念碑除幕式」に出席した黒柳徹子。[拡大]

本日11月24日には黒柳が「トモエ学園記念碑除幕式」に出席し、35年ぶりに思い出の詰まった学園の跡地を訪れた。新たな記念碑を目にした黒柳からは「わぁー!」と笑顔がこぼれ、記念碑設置に携わった人々に感謝を述べる。黒柳にとっての学園の存在を尋ねる質問が飛び出すと、「私の人生を作ってくれた場所。この学校に通えていなければ、私は今のようにはなっていなかったので、本当にこの学校があって良かったなと思います」と答えた。

トモエ学園は戦争の影響で焼失した後、その跡地で営業していた店にその記念碑が残されていた。その後、街の再開発に伴い一時的に移設されていたが、新たな商業施設のオープンに伴い、記念碑もリニューアルされて再び設置された。新たな記念碑の中には、工事の際に発見された学園の校庭の砂や、黒柳が学園への想いを語った動画データなど、縁のある品々が納められている。

12月8日公開の「窓ぎわのトットちゃん」は、黒柳が自身の幼少期を描き、1981年に出版した同名小説が原作。八鍬新之介が監督、シンエイ動画がアニメーション制作を務める。トットちゃん役は、オーディションで抜擢された大野りりあなが担当。小林校長先生役を役所広司、トットちゃんのパパ役を小栗旬、トットちゃんのママ役を、大石先生役を滝沢カレンが演じる。

黒柳徹子コメント

「トモエ学園記念碑除幕式」に出席した黒柳徹子。

「トモエ学園記念碑除幕式」に出席した黒柳徹子。[拡大]

新しい記念碑を除幕してみての感想

何十年も前にトモエ学園に通っていました。小林先生はこの場所に木がいっぱいあって、プールもあって、電車の教室もあって、こどもたちの夢がつまったような理想的な学校を作ってくれました。非常に残念なことは戦争があって私は疎開せねばならなくなって、トモエ学園も焼けてしまったことです。小林先生は学園が燃えているのを(記念碑前にある道路を指さして)あの道路から見ながら、息子さんの巴さんに「今度はどんな学校を作ろうか」と話していたという記録があって、先生は本当にすごいなと思いました。その頃からずいぶんと時間は経っていますが、ここに改めて石碑を建ててくださった皆さんに本当に感謝致します。ありがとうございました。

映画を観賞し、蘇ったトモエ学園の思い出

映画を観て懐かしいと思いましたが、今日この場所に立ってみて「トモエ学園があったんだな」と感じると約80年前に毎日ここに通っていたんだなと思うと、より懐かしい気持ちになりました。

トモエ学園の存在とは

私の人生を作ってくれた場所。この学校に通えていなければ、私は今のようにはなっていなかったので、本当にこの学校があって良かったなと思います。

トモエ学園での思い出

静岡県の土肥(とい)に誰かの別荘があって、小林先生やみんなと行くことになって。自由が丘の駅からみんで手を繋いで電車で行きました。船にも乗るんですが、興奮した男の子が「おっとっと!」とふざけていたら船酔いをしちゃって、中々別荘に行けなくなってしまったりして(笑)。海と温泉が並んでいて景色も良い本当に素敵な場所で、小林先生は私たちが喜ぶことをたくさん考えて、色々な場所に連れていってくれました。
あと、ここからすぐのところにある九品仏(くほんぶつ)での思い出もたくさんあります。午前中に授業が終わった日はみんなで九品仏にお散歩に行って、道中では先生が教育的なことや九品仏の歴史の話などたくさんのことを教えてくれました。あんなに嬉しかったことはなかったし、私の人生の中で一番幸せだったのは、学校に通っていた頃だと思います。他の時が悲しいわけではないですよ(笑)

小林先生の存在

「きみは本当はいい子なんだよ」と1日に何回も言ってくださって、その度に私は「はい!いい子です!」と返していましたが、大人になって考えてみたら「本当は」とついているんですよね(笑)。もしかしたら他の方からは違った印象があったのかもしれませんが、小林先生はいつもそう言ってくださって。とってもありがたかったです。すごく頭のいい子もいれば、小児麻痺の子や身長が伸びなかった子もいましたが、みんな区別をせずに本当に気にしていなくて、何があっても結束が強い友達ばかりでした。

当時と現代の風景の違い

空の色は同じですね。今日の空は虹色で私たちが遊んでいた時と同じ。当時は17時になると追い出しのベルが鳴るんです。そのベルが鳴ると帰らなければならないので、みんな帰りたくないからベルが鳴るまでずっと遊んでいました。今日はいい空でそのことを思い出します。

この記事の画像・動画(全21件)

映画「窓ぎわのトットちゃん」

2023年12月8日(金)全国ロードショー

スタッフ

原作:黒柳徹子(講談社刊「窓ぎわのトットちゃん」)
監督:八鍬新之介
脚本:八鍬新之介・鈴木洋介
キャラクターデザイン:金子志津枝
制作:シンエイ動画

キャスト

大野りりあな小栗旬滝沢カレン役所広司 ほか

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(c)黒柳徹子/2023 映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会

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ティグレ @Masked_Tigre

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