「映画プリキュア」舞台挨拶、関根明良が「みんな誰かのヒーロー」と子供たちにエール

「プリキュア」シリーズの映画最新作「映画プリキュアオールスターズF（エフ）」の公開記念舞台挨拶が、本日9月16日に東京・新宿バルト9にて開催された。ステージにはキュアスカイ／ソラ・ハレワタール役の関根明良、キュアプリズム／虹ヶ丘ましろ役の加隈亜衣、キュアウィング／夕凪ツバサ役の村瀬歩、キュアバタフライ／聖あげは役の七瀬彩夏、キュアマジェスティ／プリンセス・エル役の古賀葵と、「ひろがるスカイ！プリキュア」のプリキュア5人が登場した。

挨拶を終えると、まず昨日9月15日に同作が公開を迎えたことへの心境を聞かれる5人。関根は「この映画にプリキュアとして参加できる。『わあ、なんて幸せ者なんだろう』と思っていたらもう公開日」と述べつつ、ほっとした様子を見せる。わくわくしながら収録に挑んだという加隈は、映像が出来上がったときのことを「『どうでしたか？』とスタッフさんに聞いたら『すごいです』と言っていて、その表情が印象に残っています」と振り返った。村瀬はプロデューサーから同作の滑り出しが好調であることを知らされたとうれしそうに語る。「いろんな人が本当に魂を削って、いいものを出したいという思いのもとでやっているので『滑り出し好調です』の一言はやっぱりめちゃくちゃうれしいですね」と笑顔を見せた。七瀬は作品への参加について「私がキュアバタフライと出会えて、携わらせてもらえて、すごく光栄だなっていう気持ちでいっぱいです」と思いを述べる。古賀は「20年分の歴史が『プリキュア』にもありますように、皆さんにも20年分の『プリキュア』とともに歩んできた思いとか、いろんな熱量があるんだなと思ったりすると、すごく熱い気持ちになります」と幅広い世代の観客が集う会場を見渡した。

続いて、ネタバレなしで感想を語るコーナーへ。加隈が「自分は今なんにでもなれるかもしれないという熱い気持ちになれた」と話すと会場から拍手が湧いた。村瀬は自身が演じるツバサのエピソードを振り返りつつ、同作のよかったと感じるポイントを「丸い円の端っことか、隅っこにいる人たちにも『おいで』って言ってくれるような、1人ぼっちにさせない感じ」と伝える。関根はプリキュアの20年という歴史に思いを馳せつつ「皆さんの中に推しキュアって絶対いると思うのですが、映画を観た後に推しキュアが増えるんではないかと」と、78人のプリキュアが登場する同作がいろいろな「プリキュア」シリーズを見たくなる映画であるとアピールした。

ここで全国の子供たちとオンラインで通話を繋ぎ、寄せられた質問に回答するコーナーが展開された。どうしたらプリキュアになれるかという質問に対し、加隈はプリキュアもみんなで支え合っていることを伝え「自分の色を見つけてその色を輝かせて、誰かのためにがんばっていたら、きっと誰かのプリキュアになれるんじゃないかな」とコメント。関根はプリキュアに憧れる子供からの質問に、うれしそうに涙を浮かべ「お友達だったり、お母さんだったり、お父さんだったり、家族のみんなを大切にして1歩1歩前に進んでいけばきっとプリキュアになれると思います」とエールを送った。

どうしたら友達が増えるかという質問に、七瀬はあげはから学んだこととして「テンションアゲアゲで毎日ニコニコ笑顔にしていたらみんなと繋がることができる」と回答。村瀬は勇気を出して仲間の輪に入ったツバサを思いながら「勇気を出して自分から話しかけてみたりしてもいいんじゃないかな」とアドバイスした。古賀は大切な人のいいところはたくさん見えてくると話しながら「大切だなっていう人を1人ずつ増やしていったら、いつの間にかいっぱいお友達ができていると思います」と優しく声をかけた。

最後にヒーローになるにはどうしたらいいかという質問が飛び出すと、関根はソラのように人と笑顔で接すること、目標に向かって工夫して進むことを挙げる。そして最後に誰のヒーローになりたいか考えることの大切さを告げ「お手伝いをすることも、たぶんそれはお父さんとお母さんのヒーローになれると思います。お友達の助けをしてあげたら、お友達のヒーローになれると思います。もうみんな誰かのヒーローだと思いますので、これからもがんばってください」と子供たちにエールを送り、舞台挨拶は幕を閉じた。

「映画プリキュアオールスターズF」はタイ、ラオス、イタリア、カンボジア、台湾、香港、マカオの7地域での公開も決定。イタリアでは「Lucca Comics & Games 2023」のイベント内にて上映される。同作では、78人の全プリキュアが大集合。プリキュアたちがバラバラに飛ばされてしまった不思議な世界を舞台に、それぞれのプリキュアが新たに出会った仲間たちと、唯一の手がかりであるお城を目指して大冒険を繰り広げる。