映画「SLAM DUNK」は「スクラップ&ビルドで表現の壁に挑む」、東映発表会で進捗報告

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東映の2022年作品ラインナップ発表会が、本日2月3日に開催された。

東映の2022年作品ラインナップ発表会より。左からLiLiCo、代表取締役社長・手塚治、荘口彰久。

東映の2022年作品ラインナップ発表会より。左からLiLiCo、代表取締役社長・手塚治、荘口彰久。

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劇場版「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」第1弾ビジュアル (c)バード・スタジオ/集英社 (c)「2022 ドラゴンボール超」製作委員会

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発表会には東映の代表取締役社長・手塚治をはじめ、各作品のプロデューサーが登壇し、MCを務めるLiLiCoと荘口彰久の進行のもと作品の見どころを伝えていった。鳥山明原作による映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」からは、エグゼクティブプロデューサーの集英社・伊能昭夫が登壇。1984年に連載が始まり、40周年も目前の「ドラゴンボール」において「かつてない、鳥山明渾身の一作」と自信を見せる。悟飯とピッコロという師弟関係の2人が活躍する今作。ストーリーについて伊能プロデューサーは「『ドラゴンボール』といえば強さを求める物語ではあるんですが、どんどんみんな強くなってしまっている(笑)。今回は地球を舞台に、悟飯たち地球の人々が、地球の危機に立ち向かうさまを描きたいというところから始まった」と出発点を明かした。また「映像に関してはちょっと違った技法を用いて表現している」というチャレンジもほのめかしつつ、「もちろん『ドラゴンボール』といえばアクションシーン。山のように用意してますのでご期待ください」と見どころを語った。

「ONE PIECE FILM RED」ティザービジュアル (c)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

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ONE PIECE FILM RED」からは東映アニメーションの清水愼治プロデューサーが参加。「コードギアス」シリーズの谷口悟朗が監督を務めることで話題だが、企画の出発点として尾田栄一郎から2つのリクエストがあったという。1つはこれまでと違い、TVシリーズに関わっていない人も含めて監督を探してほしいということ。清水プロデューサーは谷口監督と交流があったそうで、「尾田さんとも旧知の中ということで、すぐにOKをいただいた」と明かす。外部の監督が東映アニメーションのスタジオに入ることは少なく、「いい化学変化が起きている」と手ごたえを感じさせた。そしてもう1つは「女性を大事な役として出してほしい」というもの。これを受けてのシナリオ作りには苦労したと言い、「シナリオライターの黒岩勉さんがまとめてくれて形になりました」と感謝の思いをにじませた。清水プロデューサーは尾田がシナリオを書き下ろした「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」を引き合いに出し、「今回はそこに並ぶか、それ以上に尾田さんが関わっていると思います。ぜひご期待ください」とアピールした。

映画「SLAM DUNK(タイトル未定)」ビジュアル (c)I.T.PLANNING,INC (c)2022 SLAM DUNK Film Partners

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井上雄彦が監督・脚本を務めるアニメ映画「SLAM DUNK(タイトル未定)」については、東映アニメーションの松井俊之プロデューサーからコメントが寄せられた。「映画『SLAM DUNK』制作チームは、従来のアニメーション制作のルーティーンや常識の枠にとらわれず、もっとよりよくできるのではと感じたら、常にベストを求めた作品作りを心掛け、スクラップ&ビルドしてでも表現の壁に挑む、そういう新しい挑戦を日々し続けています」「スタッフは経験値の高いプロ集団ですが、井上監督の頭の中のイメージを画にするためには、今までやったことがない作業にも恐れず、諦めずに、何度もトライ&エラーを繰り返して、丁寧に積み重ねております」と進捗を報告。「井上監督、スタッフ一同、本作をベストな作品として完成させることこそ、すべてのファンの期待に応える最善と信じ、公開に向けて全力で邁進しております。どんな作品になるか皆さん気になるところかと思いますが、ぜひとも公開までは楽しみにお待ちいただき、ご支援いただけると幸いです」とメッセージを贈った。

映画「ブルーサーマル」本ビジュアル (c)2022「ブルーサーマル」製作委員会

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3月4日に公開を控える、小沢かな原作によるアニメ映画「ブルーサーマル」。東映の押切大機プロデューサーは、自ら上司にアニメ化を直談判して実現したという同作について、「登場人物たちと一緒に空を体感できるような、大スクリーンで観るべき映画になった」と太鼓判を押す。またアニメーション制作を手がけたテレコム・アニメーションフィルムが、東映とタッグを組むのは初めて。押切プロデューサーは「空がテーマなので、背景美術が大きなポイントになる作品。テレコムアニメさんは業界内外で背景美術に定評のある会社で、これまで培ってきた技術をこの作品に凝縮していただいた」と自信を見せた。

「映画おしりたんてい シリアーティ」ビジュアル (c)トロル・ポプラ社/2022「映画おしりたんてい」製作委員会

「映画おしりたんてい シリアーティ」ビジュアル (c)トロル・ポプラ社/2022「映画おしりたんてい」製作委員会[拡大]

3月18日公開の「映画おしりたんてい シリアーティ」は、「おしりたんてい」初の長編単独映画。東映アニメーションの谷上香子プロデューサーは「今まで『おしりたんてい』をご覧になったことのない大人のお客様でも楽しんでいただけるように作りました」と、子供だけでなく、従来とは異なる層へのアプローチを目指す。見どころについては「なんといってもシリアーティとおしりたんていの、手に汗握る攻防戦。“失礼”と“無礼”というそれぞれの必殺技がぶつかっていく、そんな作品は『おしりたんてい』しかない」とアピール。シリアーティ役の福山雅治については「冷酷さもありつつ、上品さを失わない。演じられるのは福山さんしかいないだろうと、確信を持ってオファーしました。役作りにも真摯に向き合ってくださった」と称賛した。

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「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」

2022年4月22日(金)公開

スタッフ

原作・脚本・キャラクターデザイン:鳥山明
監督:児玉徹郎
作画監督:久保田誓
音楽:佐藤直紀
美術監督:須江信人
色彩設計:永井留美子
CGディレクター:鄭載薫

映画「ONE PIECE FILM RED」

2022年8月6日(土)公開

原作・総合プロデューサー :尾田栄一郎
監督:谷口悟朗
脚本:黒岩勉

映画「SLAM DUNK(タイトル未定)」

2022年秋公開

スタッフ

監督・脚本:井上雄彦
演出:宮原直樹、北田勝彦、大橋聡雄、元田康弘
CGディレクター:中沢大樹
キャラクターデザイン・作画監督:江原康之
美術監督:小倉一男
色彩設計:古性史織
撮影監督:中村俊介
編集:瀧田隆一
音響演出:笠松広司
アニメーションプロデューサー:西川和宏
プロデューサー:松井俊之

アニメ映画「ブルーサーマル」

2022年3月4日(金)全国公開

出演:堀田真由、島崎信長、榎木淳弥、小松未可子、小野大輔、白石晴香、大地葉、村瀬歩、古川慎、高橋李依、八代拓、河西健吾、寺田農
原作:小沢かな『ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-』(新潮社バンチコミックス)
監督:橘正紀
脚本:橘正紀、高橋ナツコ
アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム
製作:「ブルーサーマル」製作委員会
配給:東映

※島崎信長の崎はたつさきが正式表記。

「映画おしりたんてい シリアーティ」

2022年3月18日(金)公開

原作:トロル
監督:門由利子
脚本:千葉克彦
音楽:高木洋
制作:東映アニメーション
声の出演:三瓶由布子、齋藤彩夏、杉村憲司、池田鉄洋、小西克幸、中村まこと、渡辺いっけい
ゲスト:福山雅治

同時上映「映画おしりたんてい 夢のジャンボスイートポテトまつり」

原作:トロル
監督:入好さとる
脚本:成田順
音楽:高木洋
制作:東映アニメーション、ぎゃろっぷ
声の出演:三瓶由布子、齋藤彩夏、渡辺いっけい

※吉田公紀の吉はつちよしが正式表記。

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れち ゃッ @myname_is_rechi

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