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「このはな綺譚」着物姿のキャスト陣がトークや歌、朗読でファンをおもてなし

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テレビアニメ「このはな綺譚」のスペシャルイベントが、去る4月21日に東京・ニッショーホールで開催された。コミックナタリーでは昼夜2回行われたイベントのうち、夜公演の模様をレポートする。

「このはな綺譚」は月刊バーズ(幻冬舎コミックス)にて連載中のマンガが原作。あの世とこの世の間に存在し、さまざまな者が行き交う宿場町に建つ温泉宿・此花亭を舞台に、新人仲居の柚と、彼女を取り巻く仲間たちとのエピソードが綴られる。イベントには柚役の大野柚布子、皐役の秦佐和子、棗役の諏訪彩花、蓮役の久保田梨沙、櫻役の加隈亜衣、桐役の沼倉愛美、女将役の緒方恵美が出演し、トークや歌、朗読で、2017年12月の放送終了から“このはなロス”を抱えているファンをもてなした。

イベントはeufoniusのriyaによるオープニングテーマ「ココロニツボミ」の歌唱と共に幕を開け、各キャラクターをイメージした色や柄の着物をまとったキャスト陣が登場。ステージには縁台と野点傘があり、まさにリアル此花亭といった体でイベントが始まった。

アニメ本編を振り返るコーナーでは、各キャラクターを演じての感想で盛り上がる。初めてのテレビアニメレギュラー出演となった久保田が「いつも苦労していた」と振り返る一方、同じく初レギュラーにして主人公を演じた大野は自分と共通する部分も多かったため「柚は演じやすかった」と語る。ほかの登壇者から「(大野は柚)そのままだから」と突っ込まれると、「主役は初めてだったし、長いセリフが多くてドギマギしながらやらせてもらいました」と初々しいコメントを残した。

本作では毎回、此花亭にやってくるゲストキャラクターが登場していた。彼らを演じたベテラン声優に話題が及ぶと、11話「神様の休日」にオカマの芸能の神様役として出演した草尾毅や置鮎龍太郎について緒方が裏話を明かす。アフレコの数日後、草尾の誕生日会にたまたま出くわした緒方によると、並んで座った2人が芸能の神様役を気に入ったのかオカマ口調でしばらくしゃべっていたという。また4話「夢の浮き橋」に老婆役として登場した谷育子は、大野や加隈、久保田の養成所時代の先生だった。加隈によると「アドバイスするより背中で語るタイプ」という谷は、4話のアフレコの場でも3人に特にメッセージは残さなかった。しかしその裏で、この日司会を務めたプロデューサーに「みんな元気そうでいいじゃない」と語っていたというエピソードも披露された。

ライブコーナーでは、四季に応じた4つのエンディングテーマが歌われた。「夏咲き恋花火」を諏訪と久保田が手をつないで歌い、棗と蓮同様の仲良しぶりをアピールして盛り上げると、「茜空、君舞フ紅葉ノ散歩道」では加隈と沼倉が、「雪華煌めく家路にて」では大野と秦が本編の名場面をバックにしっとりと歌い上げる。最後の6人揃っての「春ウララ、君ト咲キ誇ル」では観客と「ウ・ラ・ラ」と声を合わせ、盛大にコーナーを終えた。

さらにイベント中には朗読劇を2回実施。夏に仲居たちが集まって怪談をするという前半の話はアドリブ満載の内容に。沼倉の迫真の演技や緒方の際どい発言が大きな笑いを誘っていた。後半の話は柚が仲居を始めて1年経とうとする冬、団体客の対応で忙しくしている此花亭の様子を描くという内容。各コンビの仲睦まじい様子が語られる中、皐との買い出しから戻ってきた柚に、観客から「おかえり」のコールが飛ぶ。それに応じた柚の「ただいま戻りました」というセリフから、アニメ本編のラストを飾った「四時・草の縁」の歌唱へとつなげファンの涙を誘う。

締めの挨拶を終えると、「ファンのみなさんが悩むようなことがあったら、また此花亭に来てほしい」という大野のリクエストで、最後は壇上と観客で「おかえり」「ただいま」のコールアンドレスポンス。本編同様の和やかな空気が流れて、イベントは幕を下ろした。

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