「コードギアス」第1部、福山潤と小清水亜美の全力演技に谷口監督ダメ出し

CLAMPがキャラクターデザイン原案を務める劇場アニメ「コードギアス 反逆のルルーシュI 興道（こうどう）」の初日舞台挨拶が、去る10月21日、新宿バルト9で開催。ステージには主人公ルルーシュ・ランペルージ役の福山潤、C.C.役のゆかな、紅月カレン役の小清水亜美、主題歌「赤だけが足りない」を歌うIris、サンライズのプロデューサー・土屋康昌が登場し、本作に関するトークを行った。

テレビシリーズ開始から10年経っての劇場アニメということで、福山は「長かったけど、あっという間な感じもする。この作品は濃さが異常。修行だったような気もするし、苦行だったような気もするし、ご褒美だったような気もするし……」と、この10年を振り返る。一方、ゆかなは「『コードギアス』はずっと終わらない旅。ひと区切りはするけど、終わりはなくまた次の話がある」「そういう意味ではC.C.と被るところもあるかもしれない」と独特な表現で述懐した。

トーク中には、この日体調不良のため欠席となった谷口悟朗監督をいじるひと幕も。福山が「テレビシリーズではこれから戦うかのようにギラギラしていた谷口さんが、今回のアフレコ現場ではニコニコしていてみんな戦慄が走った」と語ると、小清水は「『当時をなぞるような芝居はいりません』と言われたのでその通りにやったら、『若く』と言われた」と苦々しげに明かす。福山も今回のアフレコにあたり、現在の自分にできる全力でルルーシュを演じたところ「（当時をなぞらない演技にも）限度があるから」と谷口から釘を差されたそう。なお、そのあまりに堂々したルルーシュにゆかなは「私（C.C.）要らないじゃん」と感じたという。

また本作では新規カットが多数追加されている。その中のお気に入りシーンという話題では、ゆかながとあるキャラクターのサービスカット、小清水が一瞬だけ登場するカレンの新衣装を挙げて会場の笑いを誘う。続くIrisは「ルルーシュがスザクを敵だと知ったシーン」と真面目なコメントで場を締めるが、福山は「（ルルーシュが）ダーツをやって調子をこきまくっているシーン」をセレクト。調子に乗ったルルーシュが一気に突き落とされる様子に「懐かしさや彼の愛らしさを感じた」と愛情たっぷりに語った。

最後の挨拶で各登壇者がファンへのお礼や続編への期待を語る中、福山は「昨日、谷口監督からメッセージを預かりましたが、とてもここで紹介できないくらい長いので割愛します」と締めてファンを湧かす。10年愛され続けてきた作品らしい穏やかな空気に包まれ、初日舞台挨拶は幕を下ろした。

「コードギアス 反逆のルルーシュI 興道」は全国で公開中。6週連続での来場者特典の配布も決定しており、第1週目には新作ピクチャードラマ「仮面告白大会」を収録したDVDがプレゼントされる。また続編にあたる「コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道」は2018年2月10日に公開予定。