この日の撮影には、主人公・斉木楠雄役の
山崎はピンクのかつらに緑色の制服という、原作の斉木通りのビジュアルで登場。彼を起用したきっかけを、
原作マンガでは、斉木はテレパシーを使うことからセリフが一切なく、モノローグのみ。映画版でもほぼ斉木の“心の声”のツッコミでストーリーが展開していく。それに関して福田監督は「お互いに見つめ合っているのに一方がしゃべっていないのは、実写映画としては難しいなと思ったので、そういう部分だけは斉木にしゃべってもらっています」と原作との違いを説明。撮影は、山崎がその場で録音した仮モノローグに沿ってキャストらが芝居する形で進められた。
この日に撮影されたのは、斉木のクラスが文化祭の出し物「学校にあった面白い石展」の準備をするシーン。モヒカンにケツアゴという強烈なビジュアルの新井が「俺っちの人面石のほうがすげーよ」というセリフを発するだけで、思わず共演者たちから笑いがこぼれる。そんな新井には今回、「地毛でやらないと面白くない。出落ちだから」というこだわりが。そのためにほかの仕事を前倒しにするほどの気合いの入りようだ。断髪は福田監督立ち会いのもと行われ、半日以上かけてモヒカンの幅や角度を完璧に調整したという。
そして同日、原作者の麻生が現場見学へ。麻生は、もともと橋本をイメージして照橋というキャラクターを描いていたとのこと。そんな麻生は現場で“実写版照橋さん”と対面を果たすも、緊張のせいで照橋の美しさに対する定番のリアクション「おっふ」は出ず。しかし新井のケツアゴの特殊メイクを見ると、「アゴすげー!」と感動していた。その後麻生は、福田監督や山崎、橋本と記念撮影。また“ジャンプ大好き俳優”の新井は、集英社から発売前のジャンプをプレゼントされ、喜びつつも「でも月曜日に寂しくなるんですよ」とコメントしていた。
またこの現場で福田監督は、麻生や報道陣へ実写化の経緯を説明。「ずっと『ONE PIECE』一筋だった長男の部屋に行ったら、ある日から本棚に『斉木楠雄のΨ難』が全巻揃っていたんです。その2作品しか並んでいなかったんですけど。それで1巻から読んでみたら、だいぶ面白いと思って。読んでいくと、妻からずっと言われていた『山崎賢人くんとやったらどう?』とこの作品が自分の中で合致しました」と語った。
映画「斉木楠雄のΨ難」は、10月21日より全国ロードショー。
※山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
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- 映画『斉木楠雄のΨ難』
- 『斉木楠雄のΨ難』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト
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