「ACCA13区監察課」下野紘、ジーン役は「自分にとって新しい試み」と語る

オノ・ナツメ原作によるテレビアニメ「ACCA（アッカ）13区監察課」の最速先行上映会が、去る12月21日に東京・新宿ピカデリーにて開催された。

月刊ビッグガンガン（スクウェア・エニックス）にて展開された同名作品を原作に描く同作は、13区に分かれた王国にある巨大統一組織・ACCA（アッカ）に関わる人々を描く群像劇。イベントではオンエアに先駆け、アニメの第1話と第2話が上映された。

上映後はジーン・オータス役の下野紘、ニーノ役の津田健次郎によるトークショーも展開。明るいキャラクターを演じる機会が多いと語る下野は、ジーン役のオーディションを受けた際を振り返り、「原作と台本を見る限り、自分には無理なんじゃないかと思った」と述懐する。合格したことに驚き、同時に緊張感も生まれたと明かしながら「主人公だし責任は大きいなと。自分にとって新しい試みだなと思いつつも、いろんなキャストの方に支えられながら楽しく演じています」と心境を語った。

一方の津田も、ニーノを「なかなか演じることのないタイプ」と説明し、変わり者のキャラクターを演じる機会が多かったことから「（ニーノのイラストを見て）『あ、イケメンじゃないか』って（笑）。そういうプレッシャーはありました」と明かす。また下野は収録について、「ほかの作品以上に周りのキャラクターの台詞を聞かなければ」と意識していることに触れ、「どういう表情をしているんだろうとか、汲み取っていかないとわからないという、微妙なさじ加減が多い作品」と説明した。実際に演じてみて、キャスト同士のやりとりが演技に大きく影響してくる作品だと共感した津田は「だからインフルエンザとかならないでね。（アフレコ現場に）居ないの嫌だからね」と下野に訴え、観客の笑いを誘った。

アフレコの雰囲気について聞かれると、津田は「5長官はおもしろいですよ。貫禄がすごい」と、グロッシュラー役の諏訪部順一、リーリウム役の遊佐浩二、スペード役の大川透、パスティス役の緑川光、パイン役の安元洋貴たち5長官の存在を挙げる。下野は「僕もジーンと一緒で、ある種の巻き込まれ型なので。5長官の誰かが僕に対して何か言おうものなら、5長官みんなが俺をいじってくる」と賑やかな収録現場の様子を明かした。

なおイベントでは同作のBlu-ray BOX / DVD BOXが、2017年4月21日より全3巻にてリリースされることも発表。第1巻の発売日が下野の誕生日とあり、「誕生日なんです、僕！」とアピールする下野に、客席からは気の早い「おめでとう！」の声が上がった。なおBlu-ray BOX / DVD BOXの第1巻には、4分間の新作アニメーション2本や、今回のイベントのダイジェスト映像、「ジーンの夏休み」と題したオーディオドラマなどが収録される。またオノ・ナツメ描き下ろしによる8ページのショートコミック「パイン長官と」の第1話も収録。先着購入特典として、オノ・ナツメ描き下ろしによる全巻収納BOXも用意される。そのほか一番カフェや一番くじの展開も発表。詳細はアニメの公式サイトにてチェックしておこう。

イベントの最後には2人から観客へメッセージも。津田は「現場でもスタッフの意気込みをめちゃめちゃ感じています。キャストも本当に楽しみながら、すごく繊細に、かつ大胆に演じております」と語りながら、「皆さんの好きな要素がかならず何かあると思います。（おやつがたくさん出てくることから）“スイーツ好き”の方も満足できると思うので、ぜひ『ACCA』を応援してください」とコメントした。また下野も「一見難しそうな話に見えますが、実際に観ていただければ大変見やすい作品になっていますし、いろんな人に楽しんでもらえる作品になっていると思います」とオススメし、「我々も熱意を持って収録に臨んでいきたいと思っておりますので、ぜひとも応援してください」とメッセージを送った。

テレビアニメ「ACCA13区監察課」は、TOKYO MXほかにて2017年1月10日より順次オンエア。原作の単行本最終6巻は今週末12月24日に発売される。