登壇したのは望月夏芽役の
一方菅田は「例えば監督が『あの鳥を入れたい!』って言ったとして……動物じゃないですか。だからそこから3時間くらい待ったりして。正直気持ちのいい待ち時間ではなかったですけど」と撮影を振り返り、「できあがったものを観ると、コウちゃんが自然と共存しているっていうのは大事な部分だったので。ああやって待った時間は伊達じゃなかったなと思いました」と感慨深く語る。
これまでの舞台挨拶で「壁ドンや顎クイを練習したのに、今回使うシーンがなかった」と嘆いていた菅田だが、本作にはジュースをこぼした夏芽の顔をコウが舐めるシーンが。司会に「“顔ペロ”はありましたね」と話を振られると、菅田は「顔ペロって聞くと聞こえがいいですね。でもペロって感じでもなかったです。……巻き舌気味に“顔べっろお”ですかね」と話して会場を沸かす。またカットされたものの、実はそのシーンの後に夏芽の写真集を見ながら「写真集いくら?」「1800円くらい」「えっ! やっす!!」というアドリブの掛け合いがあったことが明らかに。菅田は「コウちゃんと夏芽って演じていて楽しくはないから、息抜きがてらそういう話を入れていたんです」と裏話を語った。
続いて、会場では観客から質問を募ることに。菅田自らがマイクを持ち、手を挙げた観客のもとへ向かうと、まさかの展開にファンからは喜びの悲鳴が上がる。「ディストラクション・ベイビーズ」と本作、続けて現場を共にしている2人に「次にまた共演するとしたらどんな作品がいいか?」という質問が飛ぶと、菅田は「ハッピーなのやりたいね。でもイメージ湧かないんだよね」と答える。それに対し小松は「恥ずかしくて無理ですね!」と即答。すると菅田が「同じ(刑務所の)囚人役とかいいんじゃない?」と提案して、会場を笑いに包む。
終盤には、小松と菅田へ「自分にとって『溺れるナイフ』とは?」というお題が出される。撮影当時19歳だった小松は「10代最後の輝き」と述べ、「10代にしかないエネルギーや感情がみなぎっている姿を、最後に撮影してもらえて、映画にしてもらえたということが一生の宝物です。葛藤や苦しい部分もあったんですけど、それも全部輝いてたのかなって」と説明。菅田将暉は「瘡蓋(かさぶた)」と書かれたフリップを掲げ、「1年半前に受けた切り傷が、今かさぶたになったくらいかな。ナイフって言うだけあって、身も心も擦り傷だらけになったんですよ。本当に映画として完成しないかもしれないっていうヒリヒリ感があったからこそ、今こうしてここに立てたことに感謝です」と締めくくった。
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