「リング・リング・リング」でキンタロー。戦う「芹那との対決見て！」

つかこうへい 七回忌追悼特別公演「リング・リング・リング 2016」の公開稽古と記者発表が昨日6月14日に都内で行われ、記者発表にキンタロー。、芹那、小柳心、八神蓮、馬場ふみか、高崎俊吾が登壇した。

「リング・リング・リング」は女子プロレスラーの奮闘を描いたつかこうへいによる戯曲。実在のプロレスラー・長与千種が主人公のモデルとなっているが、つかが書き下ろしたフィクションである。

記者発表では、主演を務めるキンタロー。が「『リング・リング・リング』は一見スポコン舞台かな、と思われるかもしれないですが、私演じる長与千種がレスラーとして、また女として葛藤しながら自分の子供にチャンピオンベルトを見せるために奮闘します。最後には芹那ちゃん扮するデビル奈緒美との対決もありますよ！歌もあって見どころ満載です」と語る。また八神は「個人個人の生き様を見てほしいですね。それぞれの役が本当に濃くて、カッコ悪くて不器用で、そんな者同士が触れ合うことによって生まれた熱を、本番まで持続させてお客さんに伝えられたらいいなと思っています。役名があるなしに関わらず、1人ひとりが一個人として舞台の上に立っていることを感じられる舞台になっています」と見どころを明かした。

つかの大ファンだという小柳は「つか作品に出演することは僕の夢のひとつだったのですごくうれしいです。僕たちのような若い世代が演じることによって『こんなすげえジジイたちが作ったもの、まだ俺たちがやってるぞ！』ということをアピールできれば。天国でタバコを吸いながら見守ってくれているであろう、つかこうへい大先生のことを常に考えながら稽古しています」とつか作品への熱い思いを語る。

演出を担当する秦建日子の印象を問われた芹那は「そうですね……。優しいですけどやっぱり怖い人なんだろうなと思いながら接してます。怖い秦さんを見たくないから、その優しさが続いてくれるように日々意識して稽古しています。……優しいままでいてほしい！」とコメント。また自らの役どころについて馬場は「私の役はファンキーというか元ヤンというか……すごく強い女の子。舞台でアクションをするのが今回初めてだったので、先輩方に教えていただきながら日々奮闘しています」と述べ、自らが挑戦するアクションへの意気込みを見せた。

記者発表の最後にキンタロー。は「全身全霊で私の人生をかけて演じておりますので、来てくれた方には絶対に損はさせません。ぜひみんなのこの雰囲気を肌で感じとって、においも嗅ぎとって、楽しんで帰ってほしいなと！この顔に免じて来てください！」と話したあとに、得意の変顔を披露して締めくくった。

「リング・リング・リング 2016」は、6月23日から30日まで東京・全労済ホール・スペースゼロで上演される。