「家族が片付けられない」ゴミ屋敷の中で家族の闇が浮かび上がる掃除エッセイ

井上能理子の単行本「家族が片付けられない」が、本日3月18日にイースト・プレスから発売された。

「家族が片付けられない」は久々に帰った実家がゴミ屋敷になっていたことから始まる、掃除をテーマにしたエッセイ作品。ベランダが埋まるくらい大量のゴミ袋、食事をするスペースがないほど物が積み重ねられたテーブル、悪臭を放つトイレや風呂、呆然としてしまうほど汚れきった部屋を掃除する方法を描いている。またゴミ屋敷で暮らしていることに疑問を持たない親や弟・妹の異常さに作者は気付き、問題は部屋の汚れから家族の心の闇へと広がっていく。