蜷川実花はスタンド使い？荒木飛呂彦、蜷川と対談

4月25日に発売されたM girl 2009 SPRING＆SUMMER（実業之日本社）にて、荒木飛呂彦とカメラマンの蜷川実花による対談が、日英バイリンガルで10ページにわたり掲載されている。

M girlは蜷川が責任編集を勤める女性ファッション誌。旬なタレントや人気モデルを起用したファッション紹介のほか、荒木や「蛇にピアス」の金原ひとみ、ピーチ・ジョンの社長野口美佳らとの対談が収録されている。

対談では、以前から荒木の大ファンだったという蜷川が「今日はむちゃくちゃ緊張して何を喋ったらいいか」「好き過ぎてどうすればいいのかわからなくて」と熱く語る一方、荒木は蜷川の作品について「シャッターを押しているだけなのに、一目で誰の写真かわかるなんて不思議」「すごいカメラマンの方は、本当にスタンド使いですね」と絶賛している。

またファッション誌らしく「ジョジョ」キャラクターのファッションに話が及ぶと、荒木は「現実にはないけれど、リアルな感じというコンセプト」「その人の生命力の象徴として、テントウムシやハートをつけた」など、キャラクター作りに織り込んだ意図を披露。

また蜷川は「私先生を撮りたいんです。荒木先生の資料用にポートレートが必要になったら呼んでください」と猛烈アピールしており、近い将来、蜷川が撮影した荒木のポートレートを見る機会があるかもしれない。

そのほか好きな音楽、若い頃の話、休日の過ごし方、若さを保つ秘訣といったプライベートなことから、デビューのきっかけ、スタンドのアイデア、原稿制作などマンガの話まで、ふたりは幅広く語り合っている。

近年は少なくない荒木のインタビューだが、カメラマン蜷川とのクリエイター対談とあって、過去のインタビュアーとはまた違った荒木の一面が垣間見られる記事となっている。