チェーザレ6巻に関する不備を講談社が謝罪

惣領冬実の「チェーザレ～破壊の創造者～」6巻において表記の不備が発見されたとして、講談社はモーニングのウェブサイトにて謝罪と修正を発表した。

「チェーザレ～破壊の創造者～」は、実在した偉人チェーザレ・ボルジアを題材にルネサンス期イタリアの様子を描いた伝記作品。世界的に定評のあるサチェルドーテ版チェーザレ・ボルジア伝イタリア語原書を中心に、膨大な量の文献・資料を精査することで、史実に忠実かつ奥深い物語を紡ぎ、好評を博している。

問題となった今回の表記は、時間経過に対する認識の誤り。登場人物の年齢と誕生日を照らし合わせた結果、作中で1年前と語られた出来事が実際は3カ月前に当たることが判明したというもの。

不備に対し講談社は、重版分の単行本からは台詞の修正が入ることおよび謝罪文を発表。常人には想像もつかない厳密さで史実に忠実であろうとする、作者の真摯な姿勢が伝わってくる謝罪となった。