市村×大竹、最後の「スウィーニー・トッド」開幕!「映画より歌に迫力あるよ」

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ブロードウェイミュージカル「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」が、本日4月14日に東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて開幕する。昨日4月13日には、記者会見と公開舞台稽古が行われた。

ミュージカル「スウィーニー・トッド ~フリート街の悪魔の理髪師~」公開舞台稽古の様子。

ミュージカル「スウィーニー・トッド ~フリート街の悪魔の理髪師~」公開舞台稽古の様子。

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市村正親

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これまで2007・2011・2013年と3度にわたり、市村正親大竹しのぶのコンビがダブル主演を務めてきた本作。しかし、2016年度版でこのコンビでの上演は最後となる。

大竹しのぶ

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稽古前の記者会見には、スウィーニー・トッド役を務める市村のほか、共演の大竹、武田真治、演出家の宮本亜門が登壇した。市村は、ジョニー・デップ主演の映画版について言及し、「映画は期待したほど歌に迫力がなかった。俺たちの方がよっぽど観客に迫るよ」と胸を張った。大竹は「幕が開いて、音楽が流れただけでドキドキする。4度目の上演ということで新たな試みもあって、本当に深くなっています」とほほ笑み、武田も「映画はゴシックホラーに徹していたけど、この舞台はブラックコメディの要素も強い。その違いが深みになっていると思う」と続けた。宮本は「初演から10年近く経ちましたが、正直ここまで深く面白くなるとは思わなかった。今まで観た人ごめんなさい! 絶対もう1度観た方がいい」と自信を覗かせた。

会見後、舞台稽古が行われた。劇中では剃刀で喉元を切り裂く「キーン」という高音が至るところで使われ、楽曲や合唱は変拍子で不協和音の嵐。1幕ラストで市村と大竹が繰り広げる「牧師はいかが?」のシーンでは、シニカルな歌詞に観客から笑いが漏れることもあった。演者が舞台から客席に飛び出して観客を脅かすような場面もあり、作品の根底を流れるブラックな雰囲気を徹底的に追求する演出が随所に見受けられた。

本作は、ブロードウェイを代表する作曲家・作詞家、スティーヴン・ソンドハイムの代表作で、18世紀のロンドンに実在した理髪師による復讐劇。1979年にトニー賞8部門、2006年にトニー賞2部門、2013年にはローレンス・オリヴィエ賞を3部門受賞している。

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ミュージカル「スウィーニー・トッド ~フリート街の悪魔の理髪師~」

2016年4月14日(木)~5月8日(日)
東京都 東京芸術劇場 プレイハウス

2016年5月13日(金)~15日(日)
大阪府 シアターBRAVA!

2016年5月20日(金)~22日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール

作詞・作曲:スティーヴン・ソンドハイム
脚本:ヒュー・ホィーラー
原作:クリストファー・ボンド
演出・振付:宮本亜門
出演:市村正親大竹しのぶ芳本美代子田代万里生唯月ふうか安崎求斉藤暁武田真治

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