Dizzy Sunfist、BIGCATで“最強のラスボス”に挑んだツアーファイナル

2

558

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 134 266
  • 158 シェア

Dizzy Sunfistが10月29日に大阪・BIGCATにてライブツアー「“Dizzy Beats” TOUR」の最終公演を開催した。

「“Dizzy Beats” TOUR FINAL SERIES OSAKA」の様子。(撮影:半田安政[Showcase])

「“Dizzy Beats” TOUR FINAL SERIES OSAKA」の様子。(撮影:半田安政[Showcase])

大きなサイズで見る(全24件)

このツアーは彼女たちが1stフルアルバム「Dizzy Beats」を携えて3月から実施していたもの。バンドにとって初めての47都道府県ツアーとなった。最終日のこの日はソールドアウト。ゲストに大阪の先輩バンドであるGOOD4NOTHINGHEY-SMITHを迎えて、超満員の中熱演が繰り広げられた。

GOOD4NOTHING(撮影:半田安政[Showcase])

GOOD4NOTHING(撮影:半田安政[Showcase])[拡大]

トップバッターはGOOD4NOTHING。U-TAN(Vo, G)が「Dizzy Sunfist、おかえりー!」と声をかけ、バンドは「WALK A WINDING ROAD」でライブの口火を切った。その後も「STOMPING STEP」「LOVE SAVES ALL」といった疾走感あふれる楽曲を連投して、場内の温度を引き上げる。「Cause You’re Alive」ではTANNY(Vo, G)がリバーブを使って遊び始め、「ディジーのファイナル、うれしいねん」とはしゃぐ様子を見せていた。

HEY-SMITH(撮影:半田安政[Showcase])

HEY-SMITH(撮影:半田安政[Showcase])[拡大]

続くHEY-SMITHのアクトでは猪狩秀平(G, Vo)が、今回の出演を迷っていたと明かす。その理由を「ツアーファイナルに出るのは特別なバンドってこともわかるし、同じレーベルだから出ると思われるのが絶対嫌だった」と説明。そして「いろんなライブを見て、このバンドのツアーファイナルに出たいって思った。1つのバンドとして尊敬する」と出演を決めた経緯を語った。バンドはその意気込みを表すように「DRUG FREE JAPAN」や「Dancing Is Illegal」でオーディエンスを踊らせたのち、Dizzy Sunfistに「Don't Worry My Friend」を送った。

あやぺた(Vo, G / Dizzy Sunfist)(撮影:半田安政[Showcase])

あやぺた(Vo, G / Dizzy Sunfist)(撮影:半田安政[Showcase])[拡大]

いやま(Vo, B / Dizzy Sunfist)(撮影:半田安政[Showcase])

いやま(Vo, B / Dizzy Sunfist)(撮影:半田安政[Showcase])[拡大]

この日の主役、Dizzy Sunfistは大きなバンド名が書かれたフラッグをバックに堂々とステージに登場。あやぺた(Vo, G)が「たーだーいーまー!」と声を上げ、3人が「We Can!!」を投下すると早速フロアからは盛大なシンガロングが発生した。あやぺたは会場名にちなんで「そんなもんかー! まだまだ“SMALLCAT”や!」とオーディエンスを焚き付け続け、「The Magic Word」「Dizzy Beat」とアルバムの曲を演奏していった。

MCではあやぺたが「やっとBIGCATに立てました!」と感激した様子を見せる。さらにGOOD4NOTHING、HEY-SMITHというゲストバンドについて「最強のラスボス」と称したうえで「ライブを観て勝たれへんと思ったけど、トリのバンドが一番カッコよくなくちゃアカンねん。今日は下剋上して帰るぞ!」と意気込んだ。あやぺたといやま(Vo, B)のフロント2人が長い髪を振り乱してダイナミックにプレイすれば、もあい(Dr, Cho)はスティックを手のひらの上に立たせてバランスを取ったり、スティックを高くに投げ上げてキャッチしてみせたりと、遊び心も織り交ぜて観客を魅了していく。

もあい(Dr, Cho / Dizzy Sunfist)(撮影:半田安政[Showcase])

もあい(Dr, Cho / Dizzy Sunfist)(撮影:半田安政[Showcase])[拡大]

Dizzy Sunfist(撮影:半田安政[Showcase])

Dizzy Sunfist(撮影:半田安政[Showcase])[拡大]

明るくキャッチーなムードは、中盤の「Fly To The Moon」で一転。後ろから差し込む強い光に照らされた3人はエモーショナルな演奏を見せる。「秋の歌」と紹介された「Fall Song」ではあやぺたがアルペジオに乗せてしっとりと歌い上げた。

終盤、あやぺたは「これからもずっとずっと夢を叶えていくし、もっともっとでかいところへみんなを連れて行く。うちらは人生をかけてバンドをやるから、マジでこれからも応援してください」とファンへメッセージを送った。さらに「人生で一番カッコいいDizzy Sunfist、観て行ってくれー!」と力を込めてから始まったラストスパートで3人の演奏はより熱を帯びる。「New world」の間奏ではあやぺたが「次のファイナルは(大阪・)なんばHatchー!」と、より大きな会場の名前を挙げて、さらなる飛躍を宣言する場面も。ラストナンバー「Tonight,Tonight,Tonight」ではオーディエンスがリズミカルなサウンドにあわせて手を挙げ、体を揺らした。

アンコールでは1人であやぺたが登場するなり「REGRET」の弾き語りの冒頭部分を歌い始める。いやまともあいもあわててステージに駆け込み、3人はなだれ込むようにメロディアスな「Someday」を届けたのち、「終わってもうたー!」と名残惜しそうにステージをあとにした。するとファンから再びアンコールを求める声が発生。彼女たちはみたびステージに姿を現すとショートチューン「FIST BUMP」を、さらにトリプルアンコールとして「Half&Half」をドロップ。最後までオーディエンスを熱狂させて、7カ月におよんだツアーの幕を下ろした。

関連する特集・インタビュー

この記事の画像(全24件)

Dizzy Sunfist「“Dizzy Beats” TOUR FINAL SERIES OSAKA」
2016年10月29日 BIGCAT セットリスト

01. We Can!!
02. The Magic Word
03. SUPERHERO
04. SULLEY
05. Dizzy Beat
06. Joking
07. NEVERLAND
08. To True
09. Piece Of Cake
10. Your Choice
11. Faultfinder
12. Fly To The Moon
13. Fall Song
14. New world
15. SHOOTING STAR
16. Tonight,Tonight,Tonight
<アンコール>
17. REGRET
18. Someday
<ダブルアンコール>
19. FIST BUMP
<トリプルアンコール>
20. Half&Half

全文を表示

読者の反応

  • 2

あやぺた Dizzy Sunfist @ayapettan

もう一週間たつのか、、、泣!
はやすぎる(T ^ T)!
本日は恵比寿リキッドルームにて待つ!

Dizzy Sunfist、BIGCATで“最強のラスボス”に挑んだツアーファイナル - 音楽ナタリー https://t.co/HlxDyROOsN

コメントを読む(2件)

関連商品

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 Dizzy Sunfist / GOOD4NOTHING / HEY-SMITH の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。