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JK(女子高生)からJK(常識を覆す)へ!生ハムと焼うどん赤坂BLITZ満員の目標達成

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「【~生と死~】生ハムと焼うどんワンマンライブ二品目」の様子。

「【~生と死~】生ハムと焼うどんワンマンライブ二品目」の様子。

生ハムと焼うどんが昨日3月2日に東京・赤坂BLITZで2度目のワンマンライブ「【~生と死~】生ハムと焼うどんワンマンライブ二品目」を開催した。

これまで「JK(女子高生)のセルフプロデュースユニット」として活動してきた彼女たちだが、通っている学校を3月9日に卒業するためこの日が高校生としての最後のライブ。1000人以上収容する赤坂BLITZでの単独公演は高校生の自主企画としては規格外の規模となったが、会場は多くのファンが集まり満員となった。

開演すると2人は「かつて世界中を熱狂させたものの、天狗になって数々のスキャンダルを起こし逮捕され、今は新宿で路上生活を送っているガールズユニットが、再びファンの前に姿を現す」という設定でステージに登場。「新宿は信用できない!」からライブをスタートさせる。その後2人は1曲ごとに寸劇を交えながら、「イケメン転校生・ジェームズくんに翻弄される女子高生」というストーリーを軸にしてライブを進行させていく。歌のパートではオーディエンスからの盛大なコールを受けて「なんか1000人に言われると怖いー」とリアクションしつつも、2人は大会場でのライブを心から楽しんでいるようだった。

「おしりにゴルフボール大のイボができて美しい音色を出せなくなったため引退していたが、実は西井万理那は、かつておならを奏でることができる“オナラーの歌姫”だった」というくだりでは、“オナラーズ合唱”のメンバーオーディションと称して3人の観客をステージに上げおなら演奏を強要。以降も、より多くかわいい自撮りを撮ったほうが賞金1000万円を獲得する「自撮り対決」が行われたり、急に便意を催したためライブを抜けてトイレに行った2人が自ら大便に変身してしまったりと、ライブは先の読めないカオスな展開が続く。

その後、東理紗のもとから西井が忽然と姿を消し、東は孤独な自分が西井の幻を見ていたのだと気付いて絶望しながら「脱法ドラッグはやっていません」を歌唱。さらに彼女は「こんなに傷付くくらいならもういっそ誰も信じない!」と吐き捨て、大人は信用できないという内容の楽曲「OTONA」を歌った。しかしこのとき西井も東に対して同じことを思っていたことが発覚。2人を引き離すために裏で手を引いていたのがジェームズくん、略して“JK”だったことが明らかになる。

舞台セットの窓から姿を現したジェームズくん(マネキン)は、彼女たちに「お前らは今まで俺に依存してきたんだろ? 俺という名のブランドにな!」と言いながら、聴いた者の眉毛がつながってしまうという「滅びの歌」で2人を攻撃。2人はその歌をかき消そうと、観客と一緒に「渚のバルコニー」「A・RA・SHI」を合唱するが、「滅びの歌」の勢いは一向に衰えない。彼女たちはその後、ジェームズくんはきゅうりが苦手だということを思い出し、それを聞いた観客は緑のサイリウムを振りながら「きゅうりは英語でキューカンバー!」とコール。きゅうりの力で見事にジェームズくんの撃退に成功した彼女たちは、彼から奪った自撮り大会の賞金1000万円がフロアに撒かれる中「Cucumber」を熱唱した。

賞金を前にした2人は「これだけのお金があれば、もうアイドルやんなくても生活には困んないね」「でもちょっと寂しいね。JKと一緒にいた3年間はけっこう楽しかったもんね」「でももうウチらは、JKがいなくても大丈夫!」と語り合いながら「JK~ジェームズってかっこいい~」を仲よさげに歌った。その後、ライブ前日の3月1日が東の誕生日だったことをマネージャーから聞かされた西井は「やばい! 忘れてたんですけど! どうしよう!」と慌て、ジェームズくんがかぶっていたカツラを手に取って東にプレゼント。東によるバイきんぐ・小峠英二ばりの「なんて日だ!」というシャウトとともにワンマンライブは唐突に終了した。

会場からのアンコールを求める「おかわり」コールに呼び戻された2人は、高校の制服姿で「キラキラ星座物語」をパフォーマンス。曲が終わって東が「以上、私たちが……」と締めの言葉を言おうとした瞬間、西井が「私、歌いたい歌があるんだよね」と切り出してそれを遮り、西井と観客がサプライズで「Happy Birthday to You」の歌とともに東にバースデーケーキを贈った。青いサイリウムが一面に炊かれたフロアを見て興奮した東は、「マジできれいだから見てごらん!」と言いながら女性客をステージに引っ張り上げ、一緒に美しい光景を楽しんだ。

2人にはその後もさらにファンから花束とプレゼントが贈られた。生ハムと焼うどんのファンの写真を集めたアルバム「食いしん坊図鑑」を受け取った東は、「うわーっ! 自己主張強ーい!」「みんなそんなに私に覚えられたいんだ」と言いつつ感動。満員の会場を見渡して「ライブが始まる前、本当に人が来てるのか心配だったんだけど、すごいよ、米粒みたいに人がいる」「奥のほうの人、『目が合ったかな?』って思ったことあるでしょ? 1回も合ってないから」と彼女たちなりの言葉で来場者への感謝を示した。

2度目の「おかわり」コールののち、ステージ上のスクリーンでは生ハムと焼うどんのこれまでの軌跡をまとめたムービーを上映。高校1年生での2人の出会いと、文化祭での初ステージ、アイドル活動の開始、そして周囲から無謀な挑戦と言われた赤坂BLITZワンマンライブについて、彼女たちは手描きの紙芝居で観客に伝えた。紙芝居が終わるとスクリーンに「JK(女子高生)からJK(常識を覆す)へ」「3rdワンマンライブ 2016年10月21日に3000人キャパの都内大ホールで開催」というアナウンスが表示された。2人が最後に「たまごかけごはん」を歌うと、オーディエンスは肩を組んで大盛り上がりに。2人は「すごいよ、ここにいる人、全部私たちが集めたんだよ」と改めて感慨にふけりつつ、今後「常識を覆す」「時代を変える」を略した“JK”として活動を続けていくことを誓った。ちなみに最初は「ジャンガリアンかわいい」を略して“JK”にするつもりだったとのことで、ライブの最後は「ジャンガリアン?」「かわいいー!」というコール&レスポンスで締め。「アディオース!」という決めゼリフとともに2人はステージを去り、約2時間の濃密なステージの幕は下ろされた。

生ハムと焼うどん「【~生と死~】生ハムと焼うどんワンマンライブ二品目」
2016年3月2日 赤坂BLITZ セットリスト

01. 新宿は信用できない!
02. にゅんにゅん
03. ツイテール
04. ナルシスト症候群
05. ひゃくぱーせんと
06. うんちの歌
07. 脱法ドラッグはやっていません
08. OTONA
09. Cucumber
10. JK~ジェームズってかっこいい~
<アンコール>
11. キラキラ星座物語
<ダブルアンコール>
12. たまごかけごはん

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