PHONO TONESが8月12日に東京・shibuya PLUGにて、最新アルバム「Along the 134」のレコ発ワンマンライブを行った。
ライブハウスでの単独公演はこの日が初めてとなったPHONO TONES。彼らは暗転と同時に観客の間を縫ってステージに上がると、軽いセッションからライブをスタートさせた。1曲目は飯塚純(Key)の滑らかなキーボードから始まる、「Along the 134」のオープニングナンバー「better days ahead」。軽やかなアンサンブルによって、フロアはたちまちリラックスした空気で包まれる。
そのあとも、グルーヴィな「at the break of dawn」、宮下広輔(Pedal Steel)の奏でる味わい深い旋律が光る「nanny」など「Along the 134」からのナンバーが次々と続く。4人はオーディエンスのイマジネーションを刺激する映像演出も盛り込み、「Along the 134」の世界を再現していった。またワンマンライブということでMCも普段以上に長めに。伊地知潔(Dr)の「誰か一緒に踊ってくれよ!」という声に応え、伊地知の叩くリズムにあわせて飯塚がコミカルなダンスを披露したり、猪股ヨウスケ(B)が宮下の丁寧なMCを受けて「育ちがいい」といじり倒したりとアットホームな空気が漂う。なお伊地知は「ぎゅうぎゅうに入っちゃうとお酒が買いに行けないので、半分くらい埋まれば」と謙遜しながら今後の目標としてLIQUIDROOMをあげ、観客からの拍手を浴びていた。
飯塚がライブ前にテンションを高めるために田園の映像を観ているというエピソードが披露されたあとに続いた「otsukai」では、田舎ののどかな風景がステージ後方の壁に投影され観客も思わず大笑い。心地よいムードはライブの後半になっても薄れることなく、本編ラストを飾った「four」では観客の大きく力強いハンドクラップに乗せて、4人の息の合ったアンサンブルが響いた。
アンコールは「ビール4つください!」という猪股のリクエストからスタート。観客とともに「乾杯!」と叫びアルコールを体内に入れた4人は、アドリブを入れながらラストナンバーとして「The World Is Yours」をプレイし、曲がクライマックスに突入すると観客を巻き込んでの大合唱を繰り広げる。そしてPHONO TONESにとって初のライブハウスワンマンは、インストゥルメンタルバンドにもかかわらず歌で終わるという彼ららしいゆるく自由な形で終了した。
なおPHONO TONESは9月27日に神奈川・横浜で船上ライブ「『Along the 134』Release Tour 2015 ~better days ahead~ Cruise Live '15」を開催する。
PHONO TONES「『Along the 134』Release Tour 2015 ~ better days ahead ~」
2015年8月12日 shibuya PLUG セットリスト
01. better days ahead
02. Saturday 少林 Fever
03. at the break of dawn
04. Her Red Bicycle
05. nanny
06. routine134
07. frankenstein
08. surfer in the city
09. otsukai
10. blue 少林 monday
11. tobira
12. 新曲
13. four
<アンコール>
14. The World Is Yours
PHONO TONES「『Along the 134』Release Tour 2015 ~better days ahead~ Cruise Live '15」
2015年9月27日(日)神奈川県 横浜港
[第1部]出航 13:00
[第2部]出航 17:30
※乗船開始はいずれも出航の30分前
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