odol初の自主企画成功「3年後、5年後、10年後も楽しみにしていてほしい」

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odolが4月26日に東京・下北沢GARAGEにて自主企画イベント「Entree」を開催した。

odol(撮影:今井駿介)

odol(撮影:今井駿介)

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このイベントはodolが5月20日に発売する1stアルバム「odol」のリリースパーティとして行われたもの。彼らの競演にはNOWEARMANとドミコが登場した。

NOWEARMAN(撮影:今井駿介)

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薄暗いステージの中、それぞれの位置についたのはNOWEARMANの長野智(Vo, G)、中村大樹(B)、高藤新吾(Dr)。長野は「odolの皆さん、レコ発おめでとうございます」と語ると、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)がプロデュースしたアルバム「MAN NOWEAR」のリードトラック「Stars」から演奏をスタートさせた。ループするメロディと歌詞の世界観に飲み込まれるように、オーディエンスは体を揺らす。その後演奏した「ゆりかごから墓場まで」で長野は心地よいアルペジオと伸び伸びとした歌を届けたあと、この日先行発売が行われていたodolのアルバムについて「すごいかっこいいアルバムなので、今日は皆さん購入して帰っていいと思います」と賞賛した。虹色の光がステージを包む中、彼らは一斉に音を鳴らして「Everything」を演奏し、出番を終えた。

ドミコ(撮影:今井駿介)

ドミコ(撮影:今井駿介)[拡大]

2番手はドミコ。ステージに立ったひかる(Vo, G)は、その場でギターの音色や口笛をサンプリングして音を作りながら「united pancake」を披露。さらに彼は軽快なカッティングやキャッチーなリフで曲を盛り上げ、早くもオーディエンスを楽しませた。「地球外生命体みたいのに乗って」ではけいた(Dr)が繰り出す激しいドラムに対し、ひかるもしゃがんだり、首を振ったりしながらギターをかき鳴らした。控えめなMCでタイトル未定の新曲や「家出をする」「oh diver」を連投し、最後に演奏した「oh dive」では重なり合うギターの幻想的な音色がフロアに鳴り響いた。曲が進むにつれて、ひかるはラストスパートをかけるかのように足踏みをしたり、飛び跳ねたりと自由に演奏して観客を楽しませ、主役のodolへとバトンを渡した。

odol(撮影:今井駿介)

odol(撮影:今井駿介)[拡大]

待ちかねる観客の拍手に迎えられ、odolの井上拓哉(G)、Shaikh Sofian(B)、垣守翔真(Dr)、森山公稀(Piano)が1人ずつステージに現れた。最後に姿を見せたミゾベリョウ(Vo, G)が深々と一礼すると、バンドはニューアルバムのオープニングナンバー「あの頃」を披露。ハイハットの音が印象的なドラムにギター、ピアノ、ベースとミゾベの力強い歌声が重なり合う。彼は少し緊張した面持ちで「ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べ、バンド初期の楽曲「飾りすぎていた」から「ふたり」へと、アルバムの曲順通りにセットリストを展開していく。MCでミゾベは「今日は僕たちのアルバムの、初めてのリリースパーティに来てくれて本当にありがとうございます。一緒に出てくれたNOWEARMANとドミコもありがとうございます。すごいいいバンドを呼べて、その中で演奏ができることを誇りに思います」と、ファンや競演した2バンドに感謝を表した。その後ロックチューン「欲しい」やメロディックなピアノが印象的な「愛している」を続けて届けた。ミゾベはラストに披露した「生活」を語りかけるように歌いはじめ、サビでは叫ぶように声を上げる。ピアノの音色だけが残されたステージで、ミゾベ、井上、Shaikh Sofianは楽器を降ろして観客に向き合い、音が止まると「ありがとうございました」と言ってステージをあとにした。

鳴り止まない拍手の中、アンコールを受けたodolは再度ステージに登場した。ミゾベはバンドのこれまでを振り返り「中学の頃にピアノの森山に出会って、中3の頃にバンドをやろうぜ!ってなって、高校の頃にバンドを始めて……。具体的なイメージはしてなかったんですけど、こんな日が来ればいいなあって思ってバンドをやってきたと思います」と語ると、フロアからひときわ大きな拍手が浴びせられた。

「次はこれからの話をしようと思うんですけど」と話し始めたミゾベは「7月16日に新代田FEVERでこれ(自主企画イベント)の第2弾をやろうと思うので、来てください」と発表した。「3カ月後とか、半年後とか、1年後のことももちろん楽しみなんですけど、僕らにはすごいいいイメージがあって。3年後とか5年後とか10年後とかもすごい楽しみで、皆さんも楽しみにしてくれるとうれしいなあと思います」と語り、「アルバムに入ってない新しい曲があります」と、1週間前にできた曲だという「逃げてしまおう」を披露。ピアノの優しい音色が鳴り始めるとミゾベはフロアに向かって深く一礼をした。メロウなサウンドの中、印象的なベースラインとミゾベの歌声が響く。サビで彼はスタンドマイクを両手で握り締めながら熱唱を届け、彼らの初めての自主企画ライブ「Entree」は幕を閉じた。

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odol 1st Album release party「Entree」2015年4月26日 下北沢GARAGE セットリスト

NOWEARMAN

01. Stars
02. Terrace Light
03. Satellite TV
04. ゆりかごから墓場まで
05. Young Old Man
06. Merry Go Round
07. Through The Night
08. Everything

ドミコ

01. united pancake
02. 無人島でつかまえて
03. ラブリーカーステレオミュージック
04. 地球外生命体みたいのに乗って
05. 新曲(タイトル未定)
06. 家出をする
07. oh diver
08. oh dive

odol

01. あの頃
02. 飾りすぎていた
03. ふたり
04. 君は、笑う
05. 欲しい
06. 愛している
07. 生活
<アンコール>
08. 逃げてしまおう

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読者の反応

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まこちん @mak_o_chin

odolの素敵な作品の数々。まずはおめでとう!

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