藍井エイル、アダルトな一面も開花させた満員TDCホールライブ

藍井エイルが11月16日に東京・TOKYO DOME CITY HALLにて、ライブツアー「Eir Aoi Special Live2014～IGNAITE CONNECTION～」の最終公演を開催した。

青く光るペンライトが客席を染める中、ドラマチックなオープニングSEとともにライブの幕が上がる。シルバーと黒のフード付きワンピースに身を包んだ藍井がステージに現れると怒号のような歓声が上がり、1曲目の「AURORA」で場内の熱気は一気にピークに達した。フードを脱いだ藍井は「今夜はライブに来てくれてありがとう！ 一緒に最後まで盛り上がりましょう！」と挨拶すると、「Brainwash」「Gladius」といったハイボルテージなナンバーを次々と歌い上げていった。そして「今日、もっと汗かかせるから！」という宣言から、12月3日にリリースされる相川七瀬のトリビュートアルバム「A-Rock Nation -NANASE AIKAWA TRIBUTE-」でカバーした「BREAK OUT!」を披露。相川へのリスペクトを込めて激しく踊りながら歌う彼女に、オーディエンスは熱狂した。

ライブの中盤で黒いアダルトな衣装に着替えた藍井は、アカペラで始まるミディアムバラード「泡沫」や、オーディエンスを優しく包み込む「虹の音」で序盤とは異なる雰囲気を醸し出す。さらに「エロくて、大人な感じで、それこそ夜のような曲をローリンに作ってもらいました」「新しい藍井エイルの表情をお楽しみください」とバンドメンバーの黒須克彦（B）が提供した新曲「Raspberry Moon」を、吐息を混じらせながら色っぽく歌い上げた。

しかし「かかって来い！」という煽りから突入したブロックでは、再びアグレッシブなロックチューンを連発。さらに「ツナガルオモイ」を披露する際には、「私はみんなとのつながりを作りたくて、この曲を作詞作曲しました。ひとつになれる準備はできていますか？ みんなでひとつになりましょう！」と呼びかけ、会場に一体感をもたらした。

アンコール1曲目として「frozen eyez」を届け終えたあと、藍井は「ここで1つホットな話題を……」と、2015年1月から放送されるアニメ「アルドノア・ゼロ」第2クールのエンディングテーマを担当すること発表。さらに「今回は発表だけじゃなく、初披露したいと思います」と新曲「GENESIS」を歌唱した。この曲はシンフォニックなサウンドと、藍井の艶のある歌声が絡み合うナンバー。満員のオーディエンスはステージを見つめ、1音1音を噛み締めるようにじっと聴き入っていた。

しっとりした余韻が残る中で藍井は「いつも本当にありがとうございます。この思いを歌に乗せてお返ししていけたらと思っています。これからもよろしくお願いします」と観客に感謝の思いを伝える。そして「ラストはしっとり終わるわけにはいかないよね？ 盛り上がり足りないよね？」と叫び、明るいロックチューン「サンビカ」で「Eir Aoi Special Live2014～IGNAITE CONNECTION～」を締めくくった。

なお「GENESIS」は、2015年2月18日にシングルとしてリリースされることが決定。仕様は初回限定盤、期間限定生産盤、通常盤の3種類が用意される。