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「無限の住人」カンヌで公式会見、木村拓哉が「一番好きな武器は万次のメンタル」

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左から杉咲花、三池崇史。(c) Kazuko Wakayama

左から杉咲花、三池崇史。(c) Kazuko Wakayama

第70回カンヌ国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門に選出された「無限の住人」の公式会見が、フランス現地時間5月18日に開催され、キャストの木村拓哉杉咲花、監督の三池崇史が登壇した。

「極道大戦争」以来2年ぶり6度目のカンヌ国際映画祭への参加となった三池。本作を観た記者から「ジョエル&イーサン・コーエンの作品を思い出しました。サムライ映画と西部劇に似ているところはありますか?」と尋ねられ、「ウエスタンも時代劇も(舞台となるのは)人間らしく暮らしていくことを考えると、法律的に社会が未熟だった時代。時代劇は大好きです」と答える。

同映画祭へ来るのは2004年の公開作「2046」以来2度目である木村は「またこの地に戻ってこれてうれしい」と心境を述べる。この役を受けた理由を「三池監督と一緒に仕事ができるのはとても名誉なこと。一緒にやろうということ、三池組のチームの一員ということが光栄でした」と話し、けがをしながらも役に挑んだわけを「三池監督が現場で常に前に進む推進力を失わなかったからです」と語る。「万次を演じるにあたってトレーニングはしましたか? 一番好きな武器はなんですか?」と質問されると、「トレーニングは、今思い返すと一度もしてないです。一番好きな武器は、いろんな造形物があったんですけど、凜を守り抜くメンタルです」と答えた。

本作での一番の挑戦を聞かれ、三池は「やっぱり木村拓哉と対決すること。主人公は不死身の男。今日本で演じられる人間は木村拓哉しかいない。彼に万次を演じてもらわなければ始まらなかった」と、木村は「原作者の沙村広明先生が作り出した世界観を、リスペクトを込めて表現すること。スタートラインに立つことがもう挑戦でした」と振り返る。同映画祭に初参加となった杉咲は「ショックな出来事があって、両親の敵討ちをする。凜ってすごい精神の持ち主だと思っているので、その気持ちを理解することが挑戦でした」と回答した。

今後についての質問が挙がると、木村は「(今回三池が)映画を作るのは、こんなにも楽しいと感じさせてくれました。これから出会う役は、1つひとつ運命だと思って演じていきたい」と、杉咲は「もともとドラマや映画を観ることが好きで、自分が経験したことや知らなかったことを演じて学んでいけるのは楽しみ」と答える。三池は「子供たちに夢を与えることです」と抱負を語った。

「無限の住人」は、不死身の剣士・万次が両親を亡くした少女・凜の用心棒となり、戦いに身を投じるさまを描く作品。全国で公開中。

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