「海獣の子供」などで知られる
「島はぼくらと」は瀬戸内海の小さな島・冴島に暮らす、17歳の男女4人が織りなす青春劇。島を巣立つ日が近づきつつある彼らは、それぞれの事情に悩みながら、島での時間が共有できる最後の日々を過ごしていく。
五十嵐はカバーイラストについて「小説には出て来ないけれど、4人だけの秘密の場所が島のどこかにあるのでは……と想像して描きました」と解説。また辻村は主人公4人のビジュアルに対し、「私の中に漠然と存在していた彼らが、より伸びやかに上書きされ、景色がより鮮やかに塗り直されて、視界が開けた感じがはっきりあります」と感動のコメントを寄せている。
五十嵐大介コメント
カバーの絵は、小説には出て来ないけれど、4人だけの秘密の場所が島のどこかにあるのでは……と想像して描きました。読みすすめるうち、登場人物たちと島がどんどんいとおしくなり、描かせてもらう事で、自分も少しだけ島と関わる事ができたようで、とても嬉しいです。ありがとうございました。
辻村深月コメント
ずうっと構想し、本1冊分書くことで付き合ってきた主人公4人に、五十嵐さんの装画を見て、まず「会えた!」という感慨がありました。この子たちは、こんな顔をしてたんだなー、冴島の日差しや海は、こんな色をしていたんだ、と。私の中に漠然と存在していた彼らが、より伸びやかに上書きされ、景色がより鮮やかに塗り直されて、視界が開けた感じがはっきりあります。五十嵐さん、本当にありがとうございました。
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- 講談社BOOK倶楽部:島はぼくらと 辻村深月
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