今作が声優初挑戦となるふたり。オファーがきたときの気持ちを問われると、森山は「オファーをもらったのは去年の9月で、ちょうどそのときやっていた舞台の設定がキリスト教と関わりのあるものだったので、イエスの役をいただいたのは縁を感じました」と回答。一方、星野は「アニメやマンガが子供のころから大好きで、ずっとあの中に入りたいと思っていました。違う会社の作品なのではっきり言うのもあれですが……天空の城ラウタ(ラピュタ)を見たあとは『女の子落ちてこねーかな』とか、『あそこらへんに島浮いてないかな』とか、そういう妄想をしていた子供だったので、話がきたときは本当にうれしかった」と喜びをあらわにする。その反面「アニメーションに声を当てるというハードルの高さもすごく感じている」と、役者の仕事との違いも実感しているとも語った。
また星野は役作りについて「声色を変えようとすると、どうしても小手先になってしまう。とにかく自分の声でなるべくブッダの感情を表現しようとした」と明かす。それを受け森山は「テクニカルなことに関してはまったく自信がない」と、星野の声に同意。また「私」や「~じゃない?」といった聖人独特のしゃべり方について森山は「ちょうど舞台でドラァグクイーンの役をやっていたので、使えるのではと思った。ただ実際やってみると、ちょっとトゥーマッチになったので、そこから調整していきました」と付け加えた。
ここでブッダの趣味がTシャツ作りであることにちなみ、森山と星野がお互いにオリジナルTシャツを交換。それぞれ相手に向けた言葉が、前面に大きくプリントされている。森山が星野にプレゼントしたTシャツの文字は「腹痛」。これは星野のお腹が弱いことと、ブッダも胃腸が弱いことにちなんだという。それに対し、星野が森山に贈ったTシャツの言葉は「野宿」。森山がかつて特に理由もなく、なんとなく野宿をしていたというエピソードを聞いた星野は、その衝撃が忘れられず、この言葉しか思い浮かばなかったと明かした。
映画「聖☆おにいさん」は、5月10日に全国公開。監督は高雄統子、脚本は根津理香、アニメーション制作はA-1 Picturesが手がけ、音楽はムーンライダーズの鈴木慶一と白井良明のタッグが担当する。
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