久住は主にCM音楽を手がける加藤千晶とともに劇伴を担当。自身のマンガが原作になったTVドラマ「孤独のグルメ」に続き、ドラマ用の楽曲を書き下ろした。楽曲のイメージについて久住は「『ズボラ』という言葉がかわいい感じに聞こえるよう、そして最後に思わずクスリと笑っちゃうように、作ったつもりです」と解説している。
ドラマ「花のズボラ飯」はTBSで10月23日より毎週火曜24時55分から、MBSでは10月25日より、毎週木曜24時55分から放送される。
久住昌之コメント
●音楽を担当することについての意気込み
「孤独のグルメ」のドラマ化にあたって、自ら申し出て、そのためのバンドTHE SCREEN TONESを結成し、テーマ曲および劇中曲約60曲を制作・演奏しました。その実績を認められてか「花のズボラ飯」でも依頼をいただき、非常に嬉しかったです。でも、マンガが全然違うので、こちらは思い切り肩の力を抜き、花を思い浮かべて10分ぐらいで作りました。詞も曲もほぼ同時に、あまり深く考えないで作りましたね。映像の音楽は、ドラマおよび主人公の「援護射撃」と思っています。なので、視聴者に「カナ花、かわいかったな!来週も見よう!」と思わせたいです。
●ドラマ「花のズボラ飯」の音楽について
ホンワカさせたかったので、ウクレレを弾いて作曲しました。リコーダー・生ギター・ウッドベースといった楽器を加えた、アコースティックで、楽しく軽い曲です。女性が主人公なので、声のきれいな女性デュオcossamiに歌ってもらったら、作画の水沢悦子さんの絵にも、よく似合うサウンドの歌になったと思います。cossamiもマンガの大ファンなので、一発でバッチリでした。「ズボラ」という言葉が、否定的でなく、身近でかわいい感じに聞こえるよう、そして最後に思わずクスリと笑っちゃうように、作ったつもりです。
●楽曲の書き下ろしについて
このドラマでは、全部がボクの曲ではないのですが、ボクの担当音楽は全て書き下ろしです。70年代調のフォークの弾き語りなんかも頼まれています。それは演出上の理由でボクが歌うかもしれません。オカシイですよ。ドラマの制作が進むにつれ、どういう音楽があるといいか、アタマの中に聴こえてくると思います。そこが映像音楽を作る楽しさでもあります。
●原作とドラマ音楽の関係について
基本的に、マンガとドラマは、全然、別物と考えています。当たり前だけど、マンガでは、音楽が聴かせられないですからね。でも、時々、音楽が聞こえるようなコマ運びや、大ゴマを描くことはあります。ドラマ音楽は、誰が主役を演じるか、どういう演出にするかでも、変わってきます。もしアニメになっていたら、全然違ったサウンドを作っていたと思います。
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久住昌之がドラマ「花のズボラ飯」の音楽を書き下ろし http://t.co/G1EKC80s