「新春浅草歌舞伎」特集|花形7人が見どころ解説!ビジュアル撮影の密着レポートも

教えて!浅草と私

期待の花形として「新春浅草歌舞伎」を盛り上げる7人に、「浅草と私」と題してアンケートを実施。歌舞伎と縁深い土地である浅草と自身にまつわるエピソードを教えてもらった。

尾上松也

尾上松也

浅草でお気に入りの場所、またはご自身だけが知っている浅草のディープスポットは?
浅草寺商店街は、子供の頃、家族で行った思い出があります。その帰りにいつも揚げまんじゅうを買い、ヨシカミで食事をして帰るのが恒例でした。
季節によってさまざまな“表情”を見せる浅草。その中でも特に好きな季節は?
もちろん正月です。とても華やかですし、日本のお正月という感じがとても好きです。
尾上松也(オノエマツヤ)
1985年生まれ。音羽屋。六代目尾上松助の長男。90年に尾上松也を名乗り初舞台。「新春浅草歌舞伎」には2015年から出演する。近年は多方面に活動を広げ、渋谷・コクーン歌舞伎「三人吉三」お坊吉三や、ミュージカル「エリザベート」ルイジ・ルキーニ役などで注目を集める。18年「新感線☆RS『メタルマクベス』disc2」に主演した。さらに歌舞伎自主公演「挑む」を主宰している。16年に松尾芸能賞 新人賞を受賞。
中村歌昇

中村歌昇

浅草でお気に入りの場所、またはご自身だけが知っている浅草のディープスポットは?
祖父のお墓があるお寺が浅草にあり、合間があるとお参りに行ったりしております。
季節によってさまざまな“表情”を見せる浅草。その中でも特に好きな季節は?
どの季節もとても魅力的で、活気があって風情があり、1つに絞るのはとても難しいですが、1つ挙げるならば、「新春浅草歌舞伎」の公演時期である冬です。そうありたいと思います。
中村歌昇(ナカムラカショウ)
1989年生まれ。播磨屋。中村又五郎の長男。94年に四代目中村種太郎を名乗り初舞台。2011年に四代目歌昇を襲名。播磨屋一門で古典の基礎を固めながら弟の中村種之助と勉強会「双蝶会」を行っている。
坂東巳之助

坂東巳之助

浅草でお気に入りの場所、またはご自身だけが知っている浅草のディープスポットは?
「浅草見番」です。私たちは踊りの会のお稽古などでお借りすることがあるのですが、一般の方は中に入る機会はなかなかないと思います。古い建物ですが、外から見ても趣きがあります。
季節によってさまざまな“表情”を見せる浅草。その中でも特に好きな季節は?
お正月です。賑やかなお正月の雰囲気が大好きで、毎年「新春浅草歌舞伎」に出演する楽しみの1つでもあります。
坂東巳之助(バンドウミノスケ)
1989年生まれ。大和屋。十代目坂東三津五郎の長男。91年に初お目見えののち、95年に二代目巳之助を襲名して初舞台。2018年には新作歌舞伎「NARUTO─ナルト─」で主人公・うずまきナルトを演じ好評を博した。
坂東新悟

坂東新悟

浅草でお気に入りの場所、またはご自身だけが知っている浅草のディープスポットは?
おいしいおそば屋がたくさんありますがおいしいので教えたくありません。
季節によってさまざまな“表情”を見せる浅草。その中でも特に好きな季節は?
やはり「新春浅草歌舞伎」のあるお正月です。
坂東新悟(バンドウシンゴ)
1994年生まれ。大和屋。坂東彌十郎の長男。91年に初代新悟を名乗り初舞台。女方を中心に時代物、世話物の古典から新作まで幅広く取り組む。スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)「ワンピース」では3役を演じ分け、話題を呼んだ。
中村種之助

中村種之助

浅草でお気に入りの場所、またはご自身だけが知っている浅草のディープスポットは?
浅草寺の裏の被官稲荷神社。先祖の名前が彫られた石像を見て心をリセット。
季節によってさまざまな“表情”を見せる浅草。その中でも特に好きな季節は?
浅草歌舞伎の期間、お正月の浅草からはさらに華やかな賑わいを感じます。今年(2018年)に降った大雪で雪化粧された浅草寺はとてもきれいでした。
中村種之助(ナカムラタネノスケ)
1993年生まれ。播磨屋。中村又五郎の次男。98年に初お目見えののち、99年に初代中村種之助を名乗り初舞台。舞踊に定評があり、立役から女方まで幅広く演じる。兄と取り組む「双蝶会」で「義経千本桜」佐藤忠信実は源九郎狐を勤めた。
中村隼人

中村隼人

浅草でお気に入りの場所、またはご自身だけが知っている浅草のディープスポットは?
王道ではありますが、雷門から浅草寺までの仲見世。江戸の風情を残したお店や甘味処など趣きがあり、通るだけで楽しい気持ちになります。
季節によってさまざまな“表情”を見せる浅草。その中でも特に好きな季節は?
毎年、大晦日に除夜の鐘をつかせていただいているので、その思い出もあり冬が好きです。空気の澄んだ季節に浅草の空を見上げると冬の匂いを感じることができます。
中村隼人(ナカムラハヤト)
1993年生まれ。萬屋。中村錦之助の長男。2002年に初代隼人を名乗り初舞台。18年には「義経千本桜」佐藤忠信実は源九郎狐を勤めたほか、新作歌舞伎「NARUTO─ナルト─」でうちはサスケを好演した。近年、テレビドラマなどにも活躍の場を広げている。
中村橋之助

中村橋之助

浅草でお気に入りの場所、またはご自身だけが知っている浅草のディープスポットは?
駅の地下街にある立ち食いそば「文殊」さん。平成中村座のロングランのときに学校終わりに毎日行っていた。
季節によってさまざまな“表情”を見せる浅草。その中でも特に好きな季節は?
冬。1月に「新春浅草歌舞伎」があるから。
中村橋之助(ナカムラハシノスケ)
1995年生まれ。成駒屋。中村芝翫の長男。2000年に中村国生の名で初舞台。16年に四代目橋之助を襲名した。17年には「車引」の梅王丸や「寿曽我対面」の五郎など、さまざまな立役に挑戦した。