unrato「楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~」が、10月16日から24日まで東京・赤坂RED/THEATERで上演される。
大河内は上演に向けて「『楽屋』には死せる者の魂と生きる者の魂が響き合っている。『生きていきましょうよ。』『楽屋』の中で蘇る三人姉妹の台詞に不思議な実感を覚えた。今、『楽屋』に描かれる女優たちと一緒に一歩踏み出したいと思う。この長い長い夜の中、愛する遠方にはきっちり目を向けて」とコメントしている。チケットの先行販売は8月、一般販売は9月に行われる予定だ。
大河内直子コメント
1977年初演以来、繰り返し上演されてきている「楽屋」。
はじめて戯曲「楽屋」を手にしたのはまだ10代の頃だった。
作家のリリカルかつ壮絶な言葉に憑かれて折々開いた。
昨年の冬から続く長い長い夜の中、私を強く保たせたのは、清水邦夫さんの台詞だった。
それは10代の頃から応援してくれている友人からの便りがきっかけだった。
「直子、今は生きたマネより死んだマネ」
「真情あふるる軽薄さ」の台詞だ。
1回目の緊急事態宣言の打撃をもれなく受けていた私は、この言葉が、友人の便りが、引き金となり再び清水さんの作品を貪り読んだ。
そして「楽屋」と再会。
「楽屋」には死せる者の魂と生きる者の魂が響き合っている。
「生きていきましょうよ。」
「楽屋」の中で蘇る三人姉妹の台詞に不思議な実感を覚えた。
今、「楽屋」に描かれる女優たちと一緒に一歩踏み出したいと思う。
この長い長い夜の中、愛する遠方にはきっちり目を向けて。
「死人たちは決して血を失っていない。
死人たちは決して血を失っていない。
僕らはただしばらく眠りたいだけだ、
ほんの一分間、ほんの一世紀。」(清水邦夫「血の婚礼」より)
unrato #7「楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~」
2021年10月16日(土)~24日(日)
東京都 赤坂RED/THEATER
作:
演出:
出演:
関連記事
gonaka @gonaka555
保坂知寿×大空ゆうひ×笠松はる×磯田美絵が立ち上げる、清水邦夫「楽屋」(コメントあり) https://t.co/iOfUIP2EIQ