ナタリー PowerPush - 氣志團
伝説の対バンGIGシリーズ30公演の軌跡
11月8日 ~枕連(マクラーレン)~ 氣志團 vs the pillows
綾小路 翔 the pillowsは本当に長い活動期間を経て、ロック界のトップにまで上り詰めたという、グレイトなバンドですね。バンドを続ける上で大切なことって、音楽を愛していることはもちろんですけど、やはり自分たちを信じるというスピリッツ。そういうところにホント憧れてます。あとミュージシャンズミュージシャンでもあるところ。the pillowsは多くの同業者に愛されていますよね。そういうアーティストって本物だと思うんですよ。この日のライブもすごかったです。続けるってすごいことだなぁって感動しました。ライブの前に楽屋に挨拶しに行ったらさわおさんに「まだおまえらとは友達ではない」って言われて、ライブ中に「俺も翔やんって呼んでみようかな」って言ってくれたりして。で、ライブ終わってから初めて「これで友達だよな」って言われたのが、すごくうれしかったです。ライブでさわおさんがリーゼントで出てきてくれたのも最高だったし、打ち上げも恐ろしく飲んだし(笑)。
白鳥松竹梅 この日をきっかけにPeeちゃん(真鍋吉明)と仲良くさせてもらってて、「氣志團も海外ライブやんなよ」って言われてます。
11月10日 ~3年B組金爆先生~ 氣志團 vs ゴールデンボンバー
綾小路 翔 今、世間から最も熱い視線を注がれているバンド。彼らのエアバンドというスタイルには、これまで賛否両論あったかと思うんです。氣志團も相当にロック業界のタブーみたいなものを壊し続けてきたつもりなんですけど、彼らがさらにそれを壊してくれましたよね。でも、やってることとは裏腹に、鬼龍院翔くんって、音楽への愛とリスペクトがすごい。そういう部分にシンパシーを感じて、今回お手合わせを願いました。これまた名試合だったと思います。翔くんとはときどき連絡とりあうようになったんですけど、イイ男ですよ。ちゃんと深い闇を抱えてますし、そこにまたシンパシーを抱いてます(笑)。
11月16日 ~サーチアンドデスとロイとグローリアとアレとソレとコレと恋しさとせつなさと心強さと部屋とYシャツと私~ 氣志團 vs The Mirraz
綾小路 翔 The Mirrazもこの企画をやる上で絶対に避けては通れないバンドだと思っていて、オファーさせていただきました。彼らは一見クールなんだけど、すごく温かい方たちでしたね。ライブでは「終わんナイトカーニバル」っていう曲をやってくれたりして。愛情感じました。打ち上げもすごく楽しかった。畠山(承平)くんがいろいろ質問をしてきてくれて、公共の電波には乗せられないような話ばっかりしました。俺のくだらない話大会でしたね。あと俺らが2003年にアンダーカバーとコラボしたTシャツを着てきてくれたり、そういう心遣いが本当にうれしかったです。
11月21日 ~10 PUNKS~ 氣志團 vs THE MODS
綾小路 翔 THE MODSの一番好きな曲をカバーしたくて「COME ON DOWN」をやらせてもらったんです。そしたら森山(達也)さんが突然ステージに来てくれて。事前にTHE MODSはセッションNGだって言われてたんですよ。そのスタンスがTHE MODSらしいと思うし、僕たちも全然納得してたんです。共演できるだけでも夢みたいでしたし。そしたら本番でまさかの森山さん登場で。氣志團がTHE MODSの曲を演奏しているのを楽屋で観てたメンバーさんたちが「森やん行って来たら?」っておっしゃってくださったらしくて。でも森山さんは「何言ってんだよ。トイレ行ってくるわ」って楽屋を出られたそうなんですが、なんとそのままステージに(笑)。マネージャーも誰も知らないっていう状態のまま、私服で。想像もしていなかったので、自分、ブッ倒れるかと思いました。そのあと「リハーサルとかナシでやる、本当のセッションってこういうもんだよね」「今日から森山の友達だって言ってくれていいよ」って言ってもらえて、こっちはもう感動ですよね(笑)。忘れられない日になりました。
11月24日 ~呼ばれて 飛び出て ジェジェジェジェイ!!~ 氣志團 vs J
綾小路 翔 Jさんが出てくださって、本当にうれしかったですね。しかし、このタイトルが一番悩んだんですよ。「戦国ジェイ隊」とか「ジェイという名の転校生」とか「ジェイボーイ ジェイガール」など、いっぱい候補が出たのですが、絶対通んないだろうと(笑)。しかし流石はJさん、懐が大きかったです。実はこのとき初めてお会いしたのですが、とにかくカッコよくて、もしかしたら表現を間違えてるかもしれないけど、まるで韓流スターみたいな美しさと華やかさに圧倒されました。それがステージではあのパワー。度肝を抜かれました。ちなみにJさんはミョウガがお好きだっていうことで、楽屋にミョウガづくしのお重を用意しておいたら、とても喜んでくださり、うれしかったです。
11月29日 ~さよならは11月のララバイ~ 氣志團 vs 吉川晃司
綾小路 翔 以前吉川さんと対バンさせてもらったときに、完全に負けたなって思ったんです。演奏力だとか歌唱力だとか、そういう部分で勝ち目がないのはわかってるんですけど、でもお客さんを盛り上げるって部分で、我々があんなに完膚無きまでに叩きのめされたことはないんです。だから今回は再戦ですよね。我々があのレベル99の吉川さんを相手に何ができるか。そしたらそんな完璧な男が、まさかの学ランを着て「One Night Carnival」からライブを始めるっていう。ダメだろそんなの!って話ですよ(笑)。初っぱなから超キラーチューン連発だし! しかも「One Night Carnival」やろうって言い始めたのは吉川さんらしいですからね。本当に恐ろしいと思いました……。
12月7日 ~星と屑達のステージ~ 氣志團 vs 藤井フミヤ
綾小路 翔 フミヤさんとは以前から仲良くさせていただいてたんですが、まさか一緒にやらせていただけるとは夢にも思っていませんでしたね。昨年のフミヤさんのライブを観せていただいたんですが、これがもう本当にしびれて。歌が超絶うまいだけでなく、トークも無敵、セクシーでダンスもカッコよくて、マイクアクションも最高だし、そこにいる女の子たちの目が全員ハート。俺の目もハート。正真正銘のロックスターだなって改めて思い知りましたね。フミヤさんは本物の日本一を何度も取ってる人。ナンバーワンってすごいです。今回のライブも半端じゃなかったです。
西園寺 瞳 打ち上げにも来てくださったんですけど、隣にいるフミヤさんが見た目も中身も俺が子供の頃テレビで観てたフミヤさんとまるで変わらないんですよ。自分は今すごい人と飲んでるんだなって改めて思いましたね。
12月13日 ~三人の若者と六人のおじさんのすべて~ 氣志團 vs フジファブリック
綾小路 翔 事務所も同じで直の後輩ですからね。氣志團は2009年の「フジフジ富士Q」にもバンドで出させてもらってね。その頃から、メンバーも総くん(山内総一郎)からいろいろ相談を受けてたりして。
西園寺 瞳 「バンド名を変えようと思っている」って相談されたときに「それでいいんだよ」と答え、その後「悩んだけれど、フジファブリックとしてがんばっていく」って言われたときも「それでいいんだよ」と答えました(笑)。
星グランマニエ この日のフジファブリックのライブには本当に感動しましたね。総くんはギタリストとしては達人クラスですから。
綾小路 翔 氣志團全員で彼らのステージを観ながら「すげー!こいつら」って言ってました。打ち上げもとにかく飲んだ! 総くんにはカラオケでフジファブリック歌ってもらいました(笑)。
12月14日 ~大きなフィートの木の下で~ 氣志團 vs 10-FEET
綾小路 翔 10-FEETはほぼ同世代なんですけど、ライブがホントにすごいんですよ。お客さんをガンガン盛り上げるし、それを裏打ちする力がある。こういうやり方があるんだ!って気付かされました。それに彼らは底抜けに明るいですよね。僕ら世代のバンドって、良くも悪くも守りに入りがちで、こういう熱くてハッピーなバンドって実はなかなかいないんですよね。彼らはホント懐が深くて。打ち上げも楽しかったです。また一緒にやりたいなって思いますね。
12月21日 ~おれがあいつであいつがおれで~ 氣志團 vs DJ OZMA
綾小路 翔 ここはまたちょっと違う思い入れがあって……。唯一ここだけスタイルが違うんで。あの、物理的に(笑)。「さあ、どう落とし前付けようか」っていう、複雑なもやもやとした気持ちを抱えながら、実際やってみた結果、やっぱりこのタイミングで彼とやらなきゃいけなかったんだっていうのは思いました。あのDJ OZMA登場のときの怒号のような歓声を聞いたときは複雑な気持ちでしたけど。
西園寺 瞳 DJ OZMAとの対バンっていうのは、まあ相手としてはあんまりやりたくないよね。やり口がずるいじゃん(笑)。テレビで子供とラーメン出しときゃ視聴率が取れるっていうのと同じで、あんだけ裸を出してれば、そりゃあ面白いに決まってるし。
綾小路 翔 それはわかる。もし俺がDJ OZMAだったとしたら、今回こんなに悩まなかったと思う。あいつ無敵だもん(笑)。引っかき回して帰ればいいんだし、嫌われたって関係ねえし。金にモノ言わせてプロのダンサーたくさん入れたりするし。
西園寺 瞳 全30公演やってきて、あいつだけリスペクトの気持ちが感じられなかったですからね(笑)。
綾小路 翔 いやー、あいつすげえ楽しいんだろうなあ。いいよなあ(笑)。やっぱりほかの29アーティストとは違う意味で、最強の敵だったと思います。ライブ終わってからいろんな人に「DJ OZMAはもうやらないんですか?」って訊かれたりして、それ俺に言われても、って感じなんだけど、まあ実際DJ OZMAはあれだけの大所帯でやってるから、今回くらいのキャパじゃ予算的にもできないと思うんですよ。春オズマ、夏オズマみたいに、たまにやるのがいいと思いますよ。と、彼にはアドバイスしておきました。
氣志團現象2012 激的バーニングライブハウスツアー「STANDING NIPPON!! ~爆音列島最前線~」
- 2012年5月8日(火)
- 千葉県 千葉LOOK
- 2012年5月10日(木)
- 宮城県 仙台Rensa
- 2012年5月11日(金)
- 宮城県 仙台Rensa
- 2012年5月15日(火)
- 埼玉県 HEAVEN'S ROCK Kumagaya VJ-1
- 2012年5月18日(金)
- 香川県 高松オリーブホール
- 2012年5月19日(土)
- 高知県 高知BAY5 SQUARE
- 2012年5月21日(月)
- 兵庫県 神戸WYNTERLAND
- 2012年5月22日(火)
- 京都府 京都磔磔
- 2012年5月25日(金)
- 栃木県 HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2
- 2012年5月26日(土)
- 埼玉県 HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
- 2012年5月29日(火)
- 群馬県 高崎club FLEEZ
- 2012年6月1日(金)
- 福島県 郡山HIPSHOT
- 2012年6月2日(土)
- 茨城県 水戸ライトハウス
- 2012年6月8日(金)
- 福岡県 福岡DRUM LOGOS
- 2012年6月9日(土)
- 鹿児島県 鹿児島CAPARVO HALL
- 2012年6月16日(土)
- 静岡県 浜松窓枠
- 2012年6月17日(日)
- 岐阜県 岐阜club-G
- 2012年6月19日(火)
- 富山県 富山MAIRO
- 2012年6月23日(土)
- 岡山県 岡山CRAZYMAMA KINGDOM
- 2012年6月24日(日)
- 広島県 広島CLUB QUATTRO
- 2012年6月29日(金)
- 新潟県 新潟LOTS
- 2012年6月30日(土)
- 石川県 金沢EIGHT HALL
- 2012年7月6日(金)
- 大阪府 なんばHatch
- 2012年7月8日(日)
- 長野県 NAGANO CLUB JUNK BOX
- 2012年7月12日(木)
- 北海道 帯広MEGA STONE
- 2012年7月13日(金)
- 北海道 Zepp Sapporo
- 2012年7月16日(月・祝)
- 愛知県 名古屋DIAMOND HALL
- 2012年7月21日(土)
- 青森県 青森Quarter
- 2012年7月22日(日)
- 岩手県 盛岡club change Wave
- 2012年7月28日(土)
- 沖縄県 ナムラホール
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氣志團(きしだん)
千葉県木更津市でカリスマ的人気を得ていた綾小路 翔を中心に1997年に結成。メンバーは綾小路 翔(Dragon Voice)、早乙女 光(Dance & Scream)、西園寺 瞳(G)、星グランマニエ(G)、白鳥松竹梅(B)、白鳥雪之丞(Drums & Drunk)の6名。「ヤンクロック」をキーワードに、学ランにリーゼントというスタイルでライブを行い、2001年12月から3カ月連続で発売されたVHSビデオで“メイジャーデビュー”を果たす。その後「One Night Carnival」「スウィンギン・ニッポン」などヒット曲を連発。2004年には東京ドームでワンマンライブを行い、2004年、2005年にはNHK紅白歌合戦にも出演。2006年には結成10年目を記念して、富士急ハイランドにてイベント「氣志團万博2006“極東NEVER LAND”」を開催し大成功に収めた。2011年には計30公演におよぶ対バンギグシリーズ「極東ロックンロール・ハイスクール」を実施するなど精力的なライブ活動を継続。結成15周年を迎える2012年は「氣志團 完璧年間行事(パーフェクトイヤーズ)」と銘打ち、さらに幅広い活動を展開中。