映画ナタリー Power Push - 「X-ミッション」
解放と衝動──イメージソング「Give it Away」と極限アクション大作の邂逅
2月20日より公開される「X-ミッション」。エクストリームスポーツを駆使する謎の犯罪集団に潜入した若きFBI捜査官ユタの世界を股にかけた戦いを、壮大なスケールで描くサスペンスアクションだ。
全身にアドレナリンがほとばしる、爽快感あふれる未体験映像の数々。世界トップアスリートがスタントを務め、生身の肉体で危険を顧みず狂気の極限アクションを繰り広げる本作を、映画ナタリーでは全3回にわたって特集。最終回となる今回は、新曲「Give it Away」が日本版イメージソングに起用されたMAN WITH A MISSIONのJean-Ken Johnny(G, Vo)が登場! 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の日本版エンディング曲「Out of Control」に続くハリウッド超大作とのコラボについて語ってもらった。
取材・文 / 村山章 インタビュー撮影 / 佐藤類
エクストリームスポーツヲ知ラナイ人ニモ伝ワルスゴイ映像
──今回新曲「Give it Away」が「X-ミッション」のイメージソングに選ばれましたね!
ベースニナッテイル映画(「ハートブルー」)ガ名作ダトイウコトモアッテ、スゴクウレシカッタデス。楽曲ヲ映画ニ寄セタワケジャナカッタンデスガ、本編ヲ観サセテイタダイタラスゴクマッチシテイテ、驚キマシタシ、ウレシイデス!
──「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のときもそうでしたが、見事に音楽と映画がマッチした瞬間って不思議な感じですか? それともそもそも親和性があるジャンルだと思われますか?
音楽ヲ作ルトキニハイツモ、絵ガ浮カブヨウナ楽曲ヲ作リタイト思ッテイマス。「マッドマックス」ニシテモ、実際ニソレヲ作ラレテル方々ノ作品ヲ自分タチガ観テキテイルトイウノガ大キイデスネ。ナントナク共感スル分野ダッタリ、ニュアンスダッタリッテイウノハ、ドノ国ニ住ンデイテモ通ジル部分ガアルンジャナイカナト思イマス。僕タチモ、日本ダケジャナク世界中ノ人ガ、コウイウ気分ハ同ジダロウトカ、コンナ映像ガ浮カブダロウナトカ考エナガラ音楽ヲ作ッテルノデ。ソノニュアンスガ大ナリ小ナリリンクシテイルノカナト、コウイウオ話ヲイタダクタビニ感ジマスネ。
──ベースになった映画の話が出ましたが、最初にご覧になったときに夢中になったり影響を受けたりはしましたか?
ソノ映画自体ハ素晴ラシイ監督(キャスリン・ビグロー)ガ制作シタ映画デシタシ、モチロン拝見シテイマス。テーマガスゴク共感シヤスイトイウカ、意識ハシテナクテモ、少ナカラズ楽曲ニ影響シテイルンジャナイカナト思イマスネ。知ラズ知ラズノウチニ構築サレテイク「カッコイイ」トカ「エゲツナイ」ッテイウ感覚ガアッテ、ソノ過程ニオイテ少ナカラズ影響ヲ受ケテイルト思イマス。
──今回の「X-ミッション」は、そういう「カッコいい!」と感じるスピリットを受け継いだ新作になっていましたか?
ソウデスネ! 特ニアレダケノアクションヲ映像ニ盛リ込ム大胆サニビックリシマシタ。CGニ頼ラズ、人間ガ持ッテイル可能性ノ限界ト、映像デ撮レル限界ノセメギ合イノ中デヤッテイルノガ、ヒリヒリシタ緊張感トシテ伝ワッテキマシタ。エクストリームスポーツガ好キナ人ハモチロン、エクストリームスポーツヲ知ラナイ人ニモ伝ワッテシマウクライ映像ガスゴクテ驚カサレルンジャナイカト思イマシタネ。
信ジラレナイ! ウイングスーツハ危険スギル!
──モトクロス、サーフィン、ウイングスーツなどさまざまなエクストリームスポーツが出てきますが、一番興奮したスポーツはどれでしたか?
アノ、飛ブヤツデス。「ウイングスーツ」ッテイウンデスカ。危険スギルデショ! アレハ本当ニ観テイテヒリヒリシマシタ。アノ人タチ、ポリ袋ミタイナノヲ身体ニ付ケテルダケジャナイデスカ! アレデ飛ベチャウノガ信ジラレナイデスヨネ。アトハフリークライミング。クライミング自体ハユックリヤルスポーツジャナイデスカ。ソレガ大自然ノ風景ト、素手シカ使ッテナイノニ登レテシマウスゴサデ見入ッテシマウ。アノ場面ニ時間ヲ費ヤシテイルコトガスゴク大胆ダト思イマスシ、エクストリームスポーツノ視点カラ緊張感ヲ伝エヨウトシテイル斬新ナ映画ダナト思イマシタネ!
──メンバーのトーキョー・タナカさんはもとからエクストリームスポーツがお好きなことで有名ですよね。
トーキョー・タナカハ非常ニエクストリームスポーツガ好キナ狼デスネ。サーフィンモヤッテマスシネ。間違イナクウイングスーツハヤッテナイデスケド。「ヤル」ッテ言ッテモ僕ガ止メマス(笑)。
潜入捜査モノノ“バレルバレナイ”緊張感ガ好キ
──エクストリームスポーツの映画であると同時に、潜入捜査を描いたアクションサスペンス映画という人気のジャンルですよね。
潜入捜査モノッテ昔カラ面白イ作品ガ多イデスケド、今回切リ離セナイノガ、主人公ノジョニー・ユタガモトモトエクストリームスポーツノアスリートデ、謎ノ犯罪集団ヲ逮捕スルタメニ自分ノスキルヲ生カストイウ設定デスヨネ。ソレカラコノ映画デハ、犯罪集団ガヤクザトカマフィアジャナクテ、独リ善ガリナ部分ハアッタトシテモ崇高ナ思想ヲ持ッタ集団ジャナイデスカ。悪イコトハ悪インダケド、スゴクグローバルナ視点ヲ持ッテイテ。本当ニ悪イノハ誰ナノカトイウテーマニ、注目シナガラ観ルノモ面白イト思イマス。デモ本当ニ潜入捜査モノハドキドキシマス。男ノ子ハ“バレルバレナイ”ッテ緊張感ガ好キデスカラ。
──潜入捜査もので特にお気に入りの映画はありますか?
結構古イ映画デスケド、ジョニー・デップトアル・パチーノガ共演シテイタ「フェイク」デスネ。アレナンテ実話デスモンネ。イマダニ全国ノマフィアカラ命ヲ狙ワレテルケド、身ヲ隠シテマダ見ツカッテイナイトイウ。潜入捜査モノノ中デモ断トツデ好キナ映画デス。
──今回の「X-ミッション」において、これまでの潜入捜査ものと異なっている点はどこでしょうか?
テーマデイエバ、普通ノ犯罪集団デハナク、地球ヲ守ルコトダッタリ崇高ナ精神ヲ保トウトスルコトガ目的ダッタリスルトコロガ一風変ワッテイテ。ヒト言デ言ッテシマエバイカレテルノカモシレナイデスケレドモ、ヤッパリ世界中ノ人ガ気付クベキ問題ガイッパイ描カレテイルト思ウンデスヨ。ソウイウ要素ヲ節々デ見セルノハ憎イナト思イマシタ。
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- Contents Index
- 第1回 谷垣健治が語る「X-ミッション」
- 第2回 佐野岳が語る「X-ミッション」
- 第3回 Jean-Ken Johnny(MAN WITH A MISSION)が語る「X-ミッション」
「X-ミッション」2016年2月20日より2D&3Dで公開
若きFBI捜査官ジョニー・ユタに下されたミッションは、超一流アスリートの犯罪集団への潜入捜査。エクストリームスポーツのカリスマ、ボーディが率いるこの集団は、その天才的なスポーツスキルを駆使し、前代未聞の方法で次々と犯罪に手を染めているというのだ。自らも元アスリートであるユタは、ボーディに度胸と才能を認められ、チームに招き入れられる。命を危険に晒しながらともに行動するうちに、ボーディとの友情と捜査官としての正義に引き裂かれるユタ。果たして、決定的な証拠を掴み、彼らを捕えることができるのか? そして明かされる、彼らの本当の目的とは──!?
※映倫区分:PG12
スタッフ
監督・撮影:エリクソン・コア
脚本・製作:カート・ウィマー
音楽:トム・ホーケンバーグ
キャスト
ボーディ:エドガー・ラミレス
ジョニー・ユタ:ルーク・ブレイシー
サムサラ:テリーサ・パーマー
ホール教官:デルロイ・リンドー
パパス:レイ・ウィンストン
イメージソング
MAN WITH A MISSION「Give it Away」(ソニー・ミュージックレコーズ)
「X-ミッション」 ©2015 Warner Bros. Ent. ©Alcon Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
MAN WITH A MISSION(マンウィズアミッション)
頭がオオカミで身体が人間という“5匹”組ロックバンド。2010年より本格始動し、パワフルでエネルギッシュなサウンドが支持を集め、ライブハウスシーンで話題に。2011年6月、日本クラウンよりアルバム「MAN WITH A MISSION」でメジャーデビュー。その後数多くの夏フェスに出演し注目を集め、2012年7月にはフランスで行われた「JAPAN EXPO 2012」に出演する。2013年10月にソニー・ミュージックレコーズに移籍。12月にアメリカのメジャーレーベル・Epic Recordsとの契約を発表する。2015年5月、ゼブラヘッドとのスプリット盤「Out of Control」をリリース。表題曲は映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の日本版エンディング曲に使用された。 10月にはアニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」のオープニングテーマ「Raise your flag」を手がけ、ゼブラヘッドとともにヨーロッパをツアー。そして2016年2月、「X-ミッション」のイメージソング「Give it Away」を収録した4thアルバム「The World’s On Fire」をリリースした。3月からは全国25公演を行うツアー「The World's On Fire TOUR 2016」を開始する。