映画ナタリー Power Push - 「ターザン：REBORN」

愛する人と故郷を守るため、すべてを捨てて立ち向かう

桐谷健太インタビュー

日本版主題歌を[Alexandros]が書き下ろし

爽快なアクションと圧倒的な映像美で新たなターザン像が描かれる「ターザン：REBORN」。英国貴族となったターザンが、愛する人と故郷のジャングルの危機に立ち上がる。この夏、ターザン怒りの雄叫びが劇場にこだまする。

7月1日に全米で封切られた本作は、オープニング週末3日間の興行収入で実写初登場No.1に輝き、ターザン映画の歴史を塗り替えるヒットを記録中。映画ナタリーでは、主人公“ターザンの運命の行方”をキーワードで探っていく。さらに、本作の見どころである“迫力のアクションと圧巻の映像”を紹介する。

文 / 下森宏益

ターザンの運命の行方をキーワードで追う

英国貴族 / ジャングルの王者
ターザン / ジョン・クレイトン（アレクサンダー・スカルスガルド）

ターザンと妻ジェーンの愛を引き裂く陰謀

物語は、ターザンとジェーンが英国ロンドンへ渡り10年経た頃から始まる。ターザンは、故郷アフリカのジャングルでジェーンと出会い、やがて結婚。貴族だった亡き父の家督を継ぎ、貴族院の議員として豪華な邸宅で優雅な生活を送っている。2人の間に子供はいないものの、互いに深く愛し、強く支え合い生きてきた。そんな2人の愛を恐るべき陰謀が引き裂こうとしていた。
ターザンの妻
ジェーン・クレイトン（マーゴット・ロビー）

ジャングルの王者から英国貴族へ、運命の岐路

故国と自身の生い立ちを知りたい一心で英国へ渡ったターザン。だがジャングルで育った彼にとって、貴族としての暮らしは堅苦しく窮屈なものだった。ジェーンはそんな夫の姿を見るたび悲しさとともに、少女時代を過ごしたアフリカの地へ郷愁を感じる。「ジャングルへ戻りたい。だが妻をあの危険な場所へ連れては行けない」。文明社会と野生の間で心揺れるターザン。そんな折、ターザンは英国政府からコンゴ外交視察の命を受ける。
アメリカ大統領の特使
ジョージ・ワシントン・ウィリアムズ（サミュエル・L・ジャクソン）

旅を通じて育む友情、頼れる相棒の誕生

ターザンとウィリアムズのコンゴ視察に、ジェーンも懇願し同行。ターザン夫妻はかつて世話になったクバ族の村で友との再会を喜ぶ。一方、文明社会で生きるウィリアムズには野生の常識やターザンの行動は理解できないことだらけ。だが彼は、ターザンの生い立ちを知り、次第にその生き方や文化の違いを受け入れるように。旅を通じ、ターザンにとってウィリアムズは大切な相棒となる。
ムボロンゴ族の首長
ムボンガ（ジャイモン・フンスー）

ベルギー国王に仕える官僚
レオン・ロム（クリストフ・ヴァルツ）

ロム一味の襲撃、自身の過去と向き合うターザン

ある夜、ターザンらが滞在する村をロムが急襲。族長を殺害し、ジェーンや村人を拉致する。首謀者はターザンへの恨みを抱くムボンガ。ターザンはウィリアムズや村の若き戦士たちとともにジェーン救出へと向かう。ターザンとムボンガの間にある因縁とは？ロムの真の目的とは？愛する人を守るため、ターザンは過去と対峙。すべてを捨ててジャングルへ戻ることを決断する。

次のページ » 「ターザン：REBORN」が極めた映像世界

CONTENTS INDEX: 「ターザン：REBORN」作品情報; 桐谷健太インタビュー

「ターザン：REBORN」2016年7月30日より3D / 2D公開: 英国貴族として生まれながら自国の反乱に巻き込まれて両親を失い、コンゴのジャングルで動物たちに育てられたターザンことジョン・クレイトン。青年へと成長したターザンは人間の女性ジェーンと出会い、やがて結婚。ロンドンで実業家として裕福な暮らしを送っていた。そんな折、ターザンは英国政府よりベルギー国王レオポルド2世が統治するコンゴの外交視察の命を受け、アメリカ政府の要人ジョージ・ワシントン・ウィリアムズ、妻ジェーンとともに故郷を訪れる。だがそれは、レオポルド2世に仕える官僚レオン・ロムが仕組んだ罠だった。ロム一味にジェーンをさらわれ、故郷を侵略されたターザンは、妻と故郷を救うために立ち上がる。