映画ナタリー Power Push - 「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」

宮藤官九郎×神木隆之介×桐谷健太×清野菜名“鬼特訓”乗り越えた地獄図(ヘルズ)メンバーが極楽音楽トーク

宮藤官九郎の監督最新作「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」が、6月25日に封切られる。この映画は、事故で命を落とした高校生の大助が、地獄で出会った赤鬼・キラーKの“鬼特訓”のもと、人間に転生しようと奮闘するエンタテインメント作。長瀬智也が7年ぶりの映画主演を果たし、ド派手な特殊メイクでキラーKに扮している。

映画ナタリーでは「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」特集を2回にわたって展開。第2回となる今回は、キラーK率いる地獄専属ロックバンド・地獄図(ヘルズ)にスポットを当てる。のちに地獄図に加入する大助役の神木隆之介、ドラマー・COZY役の桐谷健太、ベーシスト・邪子役の清野菜名、そして宮藤の4名に、地獄図メンバーとの思い出やそれぞれの音楽体験を語ってもらった。なお最終ページには彼らのトークをもとに選定した、定額音楽配信サービス「うたパス」のプレイリスト“地獄図メンバーの思い出ソング&死ぬまでに聴くべき地獄ソング30”を用意している。

取材・文 / 浅見みなほ 撮影 / 笹森健一

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INTERVIEW

高校時代は軽音部でボーカルをしていました(神木)

──今回はうたパス関連の企画になりますので、主に音楽に関するお話を伺えればと思います。

左から宮藤官九郎、神木隆之介、桐谷健太、清野菜名。

桐谷健太 ……auですか。

神木隆之介 さすが浦島さん!(桐谷はauのCM「三太郎」シリーズに、浦島太郎役で出演中)

桐谷 いやいや、今回は鬼ですから(笑)。

──宮藤さんは本作の地獄のイメージとして、AC/DCやKISS、ブラック・サバスといったバンドの名前を挙げられてましたよね。もともとお好きだったんですか?

宮藤官九郎 それもありますし、長瀬くんがああいうトゥーマッチなキャラクターを演じるにはどうしたらいいかなと思いまして。ハードロックとかヘヴィメタルの世界観の地獄を舞台にすればできるかな、そういう地獄の鬼がいいな、と。

──前回のインタビューでは、音楽映画でもあるジャック・ブラックの「テネイシャスD~運命のピックを探せ!」が好きと伺いました。バンドバトルのシーンは特に同作へのオマージュを感じたのですが。

「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」より。

宮藤 そうですね。ああいうバカバカしい作風って日本ではなかなかヒットしないんですけど、自分の好きなフィールドでやれば面白くできないかなと。あんまり普通の人が出てない映画にしたかったんですよ。

清野菜名 普通の人はあんまり出て来ないですね(笑)。

──皆さんは普段、今回のテーマになっているようなハードロック、ヘヴィメタルを聴くことはありますか?

神木 僕は、ヘヴィメタルは聴いたことがなかったです。ロックは、BUMP OF CHICKENとかRADWIMPS、あと流行っていた洋楽はすごく聴いていました。どこまでロックと言うのかにもよりますけど……。

宮藤 全部ロックですよね。

桐谷 心が転がっちゃえばね(笑)。

──神木さんは高校時代、軽音楽部だったんですよね。

神木隆之介

神木 はい。スタジオに行って、みんなで練習していました。

清野 ……本当の話?

神木 本当の話だよ!(笑)

桐谷 そのときは何を聴いてたの?

神木 一番最初に入ったのはBUMP OF CHICKENからですね。とりあえず「天体観測」をやってみるかというところから始まって。でも、僕よりもギターがうまい人がいたので、僕はボーカルをやっていました。ギターを肩にかけていたのですが、こういうふうにしていて(左手でスマホをいじる仕草)、弾かなかったんです(笑)。

桐谷 その指は何よ?

神木 携帯で歌詞を調べているんです。

桐谷 えっ、携帯!? 全然シャウトできへんやん。

宮藤 見えないものを見ようとして、スマホいじってたんだ(笑)。

ニルヴァーナがドンピシャの世代(桐谷)

──神木さんはたしか、高校の文化祭で福山雅治さんの歌を……。

「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」より。

神木 歌いました! 急に軽音楽部の教室に呼ばれて、「歌え!」って無茶ぶりされて。

桐谷 へえ! ギターも弾きながら?

神木 弾きました。そのときも隣の人に携帯を持ってもらって、「コード(見えるように)頼むよ!」って(笑)。

清野 ええ、すごい!

神木 そのときは「milk tea」を歌ったのですが、ギターを弾きながらだったので緊張してしまって……。むしろアカペラのほうがよかったのではないかな?と思うくらいの出来でした。

桐谷 じゃあここで実際に1曲どうぞ! ……あ、でも文章で載るのか、このインタビュー。

神木 ここで歌っても、何も伝わらないですよ!(笑)

桐谷 取材で歌ったってことが伝われば、「ノリええなあ」みたいになるやん?

神木 絶対カットされますよ(笑)。 ……そんな健兄の、バンドの思い出は?

桐谷健太

桐谷 俺は高校のときにドラムを始めましたね。もともとラグビー部だったんですけど、バンドもカッコええなと思って。最初は俺も日本のアーティストの曲で穏やかに始めたいな、くらいの感じだったんですけど、とにかくギターの速弾きが得意な友達がいたんですよ。今もスタジオミュージシャンやったりしてるやつなんですけど。そいつがとにかく目立ちたかったんでしょうね……オジー・オズボーンをやらされました。俺はやりたいと思ったことは一度もなかったんですけどね(笑)。だってもう、すごいムズいじゃないですか!

宮藤 まあドラムなんか大変だよね(笑)。

桐谷 そうなんですよ。そんな中でやってたので、ハードロックとかは聴いてましたよ。でもどっちかっていうと、ニルヴァーナとかがドンピシャな世代だったので、そっちのほうがよく聴いてたかな。

俳優として楽器を演奏できる環境がうれしい(清野)

──桐谷さんは「ソラニン」のときもドラマー役のオーディションを進んで受けられたと伺いました。本作への出演も、音楽映画であることが大きかったんですか?

桐谷 まずは宮藤さんの作品って聞いて「どんな感じなんやろ?」って興味が湧きました。最初に紙を1枚渡されて、そこに監督の気持ちが書かれてたじゃないですか。

「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」より。

宮藤 え、そうだっけ?(笑)

桐谷 あれがすごいええなと思ったんですよ。「今の時代、愛とか絆とかをテーマとした映画がどんどん増えてくると思う」って。(宮藤が笑いをこらえているのを見て)……あれ、これ言っていいんすか?

宮藤 どうぞどうぞ。いや、忘れてたもんだから(笑)。

桐谷 「観客たちはそれに飽き飽きすると思う。今、必要とされているのは底抜けに明るくてバカバカしい青春映画だ!」って書いてあって。それを読んで、俺は「テンション上がってきたぞ!」って。しかもドラムもやらせていただけるっていうことで、しっかりやろうと思いましたね。

──ありがとうございます。清野さんは本作のオファーを受けていかがでした?

清野 当て書きをしていただいたのが人生で初めてだったんです。だからその時点でやる気が出ていたんですけど、音楽もできるって聞いてさらにうれしかったですね。私、高校のときに「バンド」っていう授業があったんです。

宮藤神木桐谷 えっ!?

清野菜名

清野 そうなんです。だからYUIさんの「Rolling star」っていう曲をギターボーカルでやったことがあるんですよ。まあ、1度しかやったことないんですけど。

神木 へえー!

清野 私はそこからジャスティン・ビーバーを好きになったので、バンドとかロックみたいな音楽からは離れてしまったんです。ただそのあとも自分でギターを練習してたから、俳優として楽器を演奏できるっていう環境がうれしくて。とにかく楽しみで、撮影まで必死にベースを練習しました。スラップっていう技も最初は音が鳴らなかったんですけど、だんだんできるようになってきて。で、それに合わせて首も振ったりとか(笑)。そのあと皆さんと会って一緒に演奏したのもすごく楽しかったので、撮影に入ってからは一層気分が上がりましたね。

──ベースは初めてだったんですよね?

「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」より。

清野 初めてです。バンドの授業でドラムとギターはあったんですけど、ベースだけなかったんですよ。

神木 え!?

宮藤 ベースは誰かできる人がいたんですかね。それとも先生が「ベーシストは食っていけないからやらなくていい」っていう考え方だったのかな(笑)。

桐谷 「ベースはやめとけ、手を出すな」と(笑)。

一同 (笑)

ABOUT THE MOVIE

「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」2016年6月25日より全国公開
ストーリー

普通の高校生・大助は、同級生のひろ美のことが大好き。しかし修学旅行中のある日、大助は不慮の事故で命を落としてしまう。彼が目を覚ますと、そこは真紅に染まった空が広がり、ドクロが転がる“地獄”だった。慌てる大助を待ち構えていたのは、地獄農業高校の軽音楽部顧問で、地獄専属ロックバンド・地獄図(ヘルズ)のボーカル&ギターを務める赤鬼のキラーK。彼によると、閻魔大王の裁きにより人間に転生するチャンスがあるという。「ひろ美ちゃんにもう一度会いたい!」と願う大助は、キラーKの“鬼特訓”のもと、生まれ変わりをかけた地獄めぐりをスタートさせるが……。

スタッフ

監督・脚本:宮藤官九郎

主題歌:地獄図「TOO YOUNG TO DIE!」

キャスト

キラーK:長瀬智也
大助:神木隆之介
なおみ:尾野真千子
ひろ美:森川葵、宮沢りえ
COZY:桐谷健太
邪子:清野菜名
松浦:古舘寛治
じゅんこ:皆川猿時
修羅:シシド・カフカ
鬼姫:清
えんま校長:古田新太
その他キャスト:坂井真紀、荒川良々、瑛蓮、みうらじゅん、Char、野村義男、ゴンゾー、マーティ・フリードマン、ROLLY、快速東京、木村充揮、関本大介、ジャスティス岩倉、烏丸せつこ、田口トモロヲ、片桐仁、平井理央、中村獅童ほか

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映画「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」監督の宮藤官九郎と、劇中バンド・地獄図(ヘルズ)メンバー役の神木隆之介、桐谷健太、清野菜名が好きなバンドの曲を集めたチャンネル。定番地獄ソングや映画ゆかりの曲も!

PROFILE

宮藤官九郎(クドウカンクロウ)

1970年7月19日、宮城県生まれ。1991年より大人計画に参加し、「真夜中の弥次さん喜多さん」「少年メリケンサック」「中学生円山」といった作品の監督を務めるほか、多くの脚本、演出などを手がける。ドラマでは「うぬぼれ刑事」「11人もいる!」「あまちゃん」「ゆとりですがなにか」などの脚本を担当。俳優としての出演作も「ゲゲゲの女房」「バクマン。」ほか多数。1995年に結成したパンクコントバンド・グループ魂ではギタリストを務め、作詞作曲も担当している。

神木隆之介(カミキリュウノスケ)

1993年5月19日、埼玉県生まれ。1999年「グッドニュース」でドラマデビュー。2005年に主演作「妖怪大戦争」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。「11人もいる!」「サムライせんせい」などテレビドラマで活躍する一方、「劇場版 SPEC~天~」「桐島、部活やめるってよ」「るろうに剣心 京都大火編 / 伝説の最期編」「脳内ポイズンベリー」「バクマン。」「太陽」などに出演。2016年8月26日に声の出演をした劇場アニメ「君の名は。」が封切られるほか、主演作「3月のライオン」が2017年に公開予定。

桐谷健太(キリタニケンタ)

1980年2月4日、大阪府生まれ。2002年にテレビドラマ「九龍で逢いましょう」で俳優デビューし、2007年に「GROW 愚郎」で映画初主演を飾る。主な出演ドラマに「ROOKIES(ルーキーズ)」「天皇の料理番」、出演映画に「クローズZERO」「ソラニン」「BECK」「GONIN サーガ」「バクマン。」など。2017年に出演作「彼らが本気で編むときは、」の公開を控える。2015年よりauのCM「三太郎」シリーズで浦島太郎役を務めている。

清野菜名(セイノナナ)

1994年10月14日、愛知県生まれ。2007年に雑誌ピチレモンの専属モデルとしてデビュー。映画では、2014年に園子温監督作「TOKYO TRIBE」でヒロインに抜擢され、2015年には押井守監督作「東京無国籍少女」で初主演を務める。ほか、2016年6月4日公開の清水崇監督作「雨女」に主演。ドラマではAmazonオリジナル「はぴまり~Happy Marrige!?~」が2016年6月22日より配信中。