7ORDERが語る「スケアリーストーリーズ 怖い本」|安井謙太郎&森田美勇人が身をもって検証!?ホラー初心者も楽しめる“アメリカ版「学校の怪談」”

「スタンド・バイ・ミー」っぽい青春や冒険も楽しめる(安井)

──ではここから、お二人に鑑賞していただいた「スケアリーストーリーズ 怖い本」について伺っていきたいと思います。この映画の原作は、怖い話や都市伝説をまとめた“アメリカ版「学校の怪談」”のような児童書です。内容が過激すぎるということで、アメリカでは学校図書館に置くことが禁止されたんですよ。

安井 その時点でちょっと怖いですよね!?

森田 リアルに怖いね。禁じられた本って……。

──その中に入っている短編を集めて、1つのストーリーにしたのがこの映画です。まず、ご覧になった率直な感想はいかがでしたか?

森田 僕がホラー映画として最後に観た「呪怨」は、すごく怖い1人の怨霊を中心としたストーリーが印象的でした。でもこの映画は、いくつかのエピソードから構成されているので、化け物の見た目やシチュエーションも、バリエーション豊富でしたよね。途中で飽きることもなく、次々といろいろなパターンの怖さがやって来るイメージでした。

安井 僕は思ったよりも観やすかったです。ドキドキするシーンがずっと続いていくのかなと思ったら、ストーリー重視の作品だったので物語自体を楽しむことができました。謎解き要素もあって、主人公のステラたちが幽霊屋敷について調査するシーンは、ワクワクしましたね。子供たちだけの冒険という意味で「スタンド・バイ・ミー」っぽい要素もあると思いました。“怖い本”のことを信じてくれない大人には頼らず、自分たちだけで真実を見つけようとする。「IT/イット」もそうでしたけど、ホラー映画でありながら青春や冒険を楽しめました。

「スケアリーストーリーズ 怖い本」より、ステラ。

──幽霊屋敷に忍び込んだステラたちは、かつてサラという女性が監禁されていた地下室で、“怖い本”を見つけます。その本にはひとりでにさまざまな怖い話がつづられて、物語の主人公になった者は書かれた通りの恐怖に襲われる……という形でストーリーが進んでいきましたね。

森田 ステラたちの生い立ちも、決して明るいものではないんですよね。お母さんが失踪している過去があったり、いじめられっ子だったり。ホラー映画って「大丈夫、大丈夫!」と言ってるのんきな人たちが怖い目に遭うパターンも多いと思うんですが、この作品ではステラたちが抱えている悩みも描かれていました。感動できたし、同年代なら共感できるところもあると思います。

──ステラの親友であるチャックとオギー、そしてハロウィーンの夜に3人と出会うラモンといったキャラクターが登場しましたが、印象的だった人物はいますか?

「スケアリーストーリーズ 怖い本」より、チャック。 「スケアリーストーリーズ 怖い本」より、ラモン(右)。

安井 チャックかなあ。俺、ホラー映画を観ていると主人公にイラッとしちゃう瞬間があるんですよ。だって「そこ開けたら、絶対なんかいるじゃん!! 開けるなよ!!」みたいなシーン、あるじゃないですか(笑)。怖いシーンが来てほしくないと思っちゃって、ステラには「その怖い本、持って帰るなよ!!」って言いたくなりましたし。でもチャックは、大ビビリなんですよ。彼は“赤い部屋”に関する悪夢を見ていたから、謎解きしながら“赤い部屋”の話になったら「俺は赤い部屋には行かない!」と言って1人で別行動するんです。冒険中に「俺は行かない!」ってパターンもあるんだ!?って思いました(笑)。それでもチャックは怖い目に遭うんですけど……。

森田 幽霊屋敷でも嫌がってたよね。

安井 「ここを出よう」って言ってたね。一番人間っぽいというか、僕が同じ状況でもこうなるだろうなと思いました。自分だったら、怖い本を持って帰らないです。絶対!

森田 うん! 僕が気になったのはラモンかな。ある理由でこの町に逃げてきた人物なんですけど、全編を通して勇敢なんですよね。ステラとの恋愛を感じさせるシーンもあるし、いろいろなトラブルを乗り越えて成長していく姿が見られるんです。僕もこんなふうになれたらいいなという憧れを感じました。

お化けとの距離感はめちゃめちゃ大事(森田)

安井謙太郎

──幽霊屋敷に入ったときのリアクションも人それぞれでした。どんどん探索していくステラとラモン、怖がっているオギーやチャックがいましたが、もし7ORDERのみんなで幽霊屋敷に入ったら、お二人はどんなポジションでしょう?

安井 入らない!

森田 そうですね!

一同 (笑)

安井 でも、もし入っちゃったら……って話ですよね(笑)。もう、なるべくサラの霊を怒らせないようにするしかない。屋敷の物には何も触らない! ステラはひどいよ、サラの部屋のオルゴールを鳴らしちゃうから! 人ん家のオルゴール、勝手に鳴らしちゃダメでしょ!

森田 そうだよね。僕は“そんなに乗り気じゃなかったよ感”をサラにアピールする。

安井 関係ない感じを出すんだ(笑)。

「スケアリーストーリーズ 怖い本」

森田 「俺は呪われるようなことしてないと思う」って。お化けとの距離感はめちゃめちゃ大事だと思うので。

──ほかのメンバーはいかがですか?

安井 ながつ(長妻怜央)とか、ガンガン行くんじゃないかな。

森田 確かに。

安井 チャックがオギーを脅かしてる場面があったけど、あれは(阿部)顕嵐じゃないですかね。美勇人が怖がるってわかってるから、からかいそう。

森田美勇人

森田 ああ、絶対やってきそうですね。顕嵐はホラー映画もグロテスクなゲームも平気なんですよ。でも、チャックのお姉さんがクモに襲われるときのリアクションは、けっこう顕嵐に近い気がする。普段は落ち着いてますけど、本当に嫌なものに遭遇するとパニクるんです。

安井 さなぴー(真田)は屋敷に入ること自体にガチ切れしそうだよね。「こういうこと、一番ダメだから」みたいな(笑)。

森田 当時のお屋敷を知ってるルルさん(使用人の娘として、当時屋敷に住んでいた老婆)が出てきたけど、さなぴーはむしろそういう立場かもしれない。いろいろなことを知ってるからこそ「(関わるのは)やめなさい」「なんてことをしたの」みたいな(笑)。ルルさん、めちゃくちゃ怖かったけど。

安井 萩ちゃん(萩谷慧悟)は2択かなあ。もしそれがロケ仕事だったら、一番がんばると思う。俺と違って、あえて「ここを開けてみよう」「この本を読んでみよう」ってやるタイプ。ただ、プライベートだったら絶対にしない!

「スケアリーストーリーズ 怖い本」より、シチューを食べようとするオギー。

森田 確かに、仕事だとステラくらいアグレッシブに行くね。屋敷のシーンのあと、シチューの中に入っているあるものを食べちゃって、化け物に襲われるエピソード(「大きな足指」)があったじゃん。うっかり食べちゃいそうなのは誰かなあ、と思ったんだけど。

安井 まだモロ(諸星翔希)の名前が出てないよね。モロもそういうとき、意外とビビる気がする。でもあのシーン怖かったな。これから汁物は1回すくって、中身を確認してから食べよう(笑)。