映画ナタリー Power Push - 「ピッチ・パーフェクト2」×超特急
CUPSとアカペラで「ピッチ・パーフェクト」の世界へ!超特急 インタビュー&パフォーマンス
スヌープ・ドッグの役、タカシがやってもよかったんじゃ
───映画の中で、印象に残っているシーンはありますか?
カイ 僕はベラーズのライバルチームの「ダス・サウンド・マシーン」が初めて登場したモーターショーのシーンですね。パフォーマンスがすごすぎて「こんなチームに勝てねえだろ」って思った。特にビートボックスの人がすごくて。
ユーキ やばかったね、あの人。
カイ まるで機械が刻んでいるような、ものすごくパワフルなビート音を出すんですよ。あとあの女性リーダーの威圧感もハンパない。最初のほうのシーンだけど「いきなりラスボス出てきた」感があった(笑)。
ユーキ 僕はベラーズが合宿に行ったときの、最後のキャンプファイアーのシーンですね。あのシーンはウルっときました。そこからエイミーの告白シーンに展開する感じもよかったです(笑)。
カイ 「(エイミーのモノマネで)私、バンパーが好き!」ってね(笑)。
リョウガ 僕はスヌープ・ドッグがレコーディングをしていたシーンですね。
──「Winter Wonderland」を歌っていたところですね。
リョウガ そう。「Winter Wonderland」は去年のクリスマスライブでタカシが歌ったから、「あれ? このスヌープ・ドッグの役、タカシがやってもよかったんじゃない?」って。
タカシ あはははは(笑)。
タクヤ 僕もそのシーン好きですね。スヌープ・ドッグの歌に合わせて、ベッカがその場でどんどんリズムアレンジを加えていっちゃうところがすごかった。
──アカペラのパフォーマンスシーンはどうでしたか? ただ歌うだけじゃなくて、どのチームもダンスがかなり本格的でしたよね。
ユーキ すごかったですよね! バック転もしてた。
──ベラーズのパフォーマンスもなかなか激しかったですね。
ユースケ ホントに。小道具を使って踊ったりもしていたし。
カイ しかも「小道具を使ったりするのはよくない傾向ですからね」って解説者がリポートした瞬間に使い出すっていう(笑)。
ユースケ 派手に小道具使ったせいで、最後にはシンシア・ローズの頭が燃えちゃうし。面白すぎでしょ!(笑)
タカシ あそこのシーンは「ピッチ・パーフェクト」ならではの笑いって感じがしたな。
ピンチのときに支え合える仲間
──そういった“笑い”の要素はこの映画の魅力の1つですよね。超特急の皆さんもいつも楽しそうにみんなで笑っている印象があります。
タクヤ そうですね、毎日何かしら面白いことがありますよ! 常に笑いのピークが来ている感じ。さっき俺が一番面白かったのは、そこにあるソファでカイがお茶を飲んでたんですけど……そこにユーキが来て勢いよく座ったから、弾みでカイが持ってたお茶を思いっきりこぼしちゃって。もう衣装がびちゃびちゃ(笑)。
カイ しかも隣の空いてるスペースじゃなくて、なぜか僕の肘めがけて座ってきたんですよ。衣装が濡れただけじゃなくて目にお茶入ったし! 久しぶりにユーキにやられたわ(笑)。
リョウガ こうやって毎日何かしら起きてますね。しかも笑える出来事が起こりまくってるから、逆にしっかりと覚えてないんです。
タクヤ そうそう。
リョウガ いざ言うとなるとなかなか思い出せないくらい、常に笑ってます。
──そうなんですね。そして、作品のもう1つの大きな要素に「友情」があります。作中ではベラーズのメンバーのチームワークや強い絆が描かれますが、彼女たちのように皆さんがグループの絆を感じた瞬間ってありますか?
ユースケ ありますね。去年のツアーでの出来事なんですけど、衣装替えでユーキがタイツの上に重ね着するパンツをはき忘れてステージに出ちゃったことがあったんです。次の曲の「ikki!!!!!i!!」は僕が合図を出したら始まることになってたんですけど、気付いた瞬間すぐにタクヤとユーキがアイコンタクトを取って……ね。タクヤが前に出て「おいみんな、盛り上がってるかー!」って時間を取って、その間にユーキは一旦はけてパンツをはいて戻って来たんです。そのとき僕は何が起きているのかまったくわからなかったから「おっと待ってくれタクヤ。今日はキテるね。どうした?」とか思ってて。
カイ 「タクヤ、ノってるねえ」みたいな感じ?(笑)
ユースケ そうそう。そうしたらタクヤを筆頭にみんなが話し出したから「おお? みんな今日はキテるね! いいねえ」って……。
タクヤ ユースケ以外みんな理解してくれたんだよ(笑)。
ユースケ (笑)。僕はあとでその理由を知って「そうだったんだ」って感動しました。ユーキもすぐに戻ってきたし、すごくチームワークを感じられた瞬間だったなって。もしもタイツだけのままで踊っていたら大変なことになってましたからね!
ユーキ そうですね(笑)。あれは連携プレーだったね。
カイ ピンチのときに支え合える、フォローし合えるってことは結構あるかもね。
ユーキ あと、今年の夏のツアー中に僕、腰を痛めちゃったんです。もう、動きがおじいちゃんみたいになっちゃってたんですけど……そういうときにメンバーは、さりげなく気を遣ってくれるんです。だから「みんな仲間思いだな、ありがとう」って、ずっと心の中で思ってました。
一同 まあな。
リョウガ 半分茶化してたけどね(笑)。
カイ みんなで「おじいちゃん大丈夫?」「おじいちゃん立てる? ああ、腰気を付けてね」って言ってね。
ユーキ (笑)。迷惑をかけて申し訳ないなと思いつつ、その気遣いがありがたかったです。
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- 超特急インタビュー
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「ピッチ・パーフェクト2」2015年10月9日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズにて先行公開、10月16日より全国公開
女子大学生によるアカペラチーム、バーデン・ベラーズの活躍を描きヒットを記録した2012年全米公開のミュージカル映画「ピッチ・パーフェクト」の続編。前作の劇中でアナ・ケンドリック演じる主人公のベッカが披露した、プラスチックカップを使用した演奏スタイル「CUPS」は世界中でブームを巻き起こした。
ストーリー
女性だけのアカペラチームとして全米大会初優勝を飾り、以来大会を3連覇中のバーデン・ベラーズは向かうところ敵なし。ところが、オバマ大統領の誕生日を祝う祭典で大失態を犯してしまい、チームは活動禁止の処分を受けてしまう。一度きりの名誉挽回のチャンスは、アカペラ世界大会で優勝すること。しかし優勝することに対するプレッシャーや、卒業後の進路への不安などから、いつしかみんなの心はバラバラに。そんなときに、ドイツから最強のライバルチーム、ダス・サウンド・マシーンが現れベラーズはますます窮地に追い込まれてしまう。はたして彼女たちはプレッシャーに打ち勝ち、友情を取り戻し、世界のステージに立てるのか?
スタッフ
監督:エリザベス・バンクス
脚本:ケイ・キャノン
キャスト
ベッカ:アナ・ケンドリック
エイミー:レベル・ウィルソン
エミリー:ヘイリー・スタインフェルド
オーブリー:アンナ・キャンプ
クロエ:ブリタニー・スノウ
ほか
超特急(チョウトッキュウ)
ボーカル2人の美しいハーモニー、奇抜で独特なダンスパフォーマンスで人気を集めている“史上初!! メインダンサー&バックボーカルグループ”。メンバーは1号車コーイチ(お父さん担当)、2号車カイ(神秘担当)、3号車リョウガ(ガリガリ担当)、4号車タクヤ(筋肉担当)、5号車ユーキ(ドジっ子担当)、6号車ユースケ(元気担当)、7号車タカシ(末っ子担当)の7人。2012年6月に1stシングル「TRAIN」でCDデビューし、「Shake body」「POLICEMEN」とシングルリリースを重ねる。2014年3月には6thシングル「ikki!!!!!i!!」をリリースし、ホールツアーを実施。12月に1stフルアルバム「RING」を発表した。2015年6月にはデビュー3周年記念の9thシングル「スターダスト LOVE TRAIN / バッタマン」を発表。さらにインドネシア・ジャカルタでのライブイベントに出演し、海外“初開通”を果たす。9月にはフジテレビ系「探偵の探偵」の主題歌を表題曲とする10thシングル「Beautiful Chaser」をリリース。10月31日には初主演映画「サイドライン」が公開となる。12月23、24日には東京・国立代々木競技場第一体育館でのワンマンライブが控えている。
超特急 CHRISTMAS ONEMAN LIVE 2015 Fantasy Love Train~君の元までつながるRail~
- 2015年12月23日(水・祝)
東京都 国立代々木競技場第一体育館 - 2015年12月24日(木)
東京都 国立代々木競技場第一体育館