映画ナタリー Power Push - 「ピッチ・パーフェクト2」×超特急

CUPSとアカペラで「ピッチ・パーフェクト」の世界へ!超特急 インタビュー&パフォーマンス

2012年に全米公開され、作中に登場するアカペラパフォーマンスが大きな注目を集めたミュージカルムービー「ピッチ・パーフェクト」。この作品の続編となる「ピッチ・パーフェクト2」が、10月16日に全国公開される。(10月9日にTOHOシネマズ六本木ヒルズにて先行公開)

「ピッチ・パーフェクト2」では前作から3年後のバーデン大学を舞台に、全米No.1の女子大学生アカペラチームとなったバーデン・ベラーズが新たな苦難に直面し、それを乗り越えようとする姿が描かれる。主人公・ベッカ役のアナ・ケンドリックや前作出演をきっかけにブレイクしたエイミー役のレベル・ウィルソンなど、ベラーズのオリジナルメンバーが本作のために再集結。またヘイリー・スタインフェルドが新たなメンバーとしてチームに加わり、彼女たちは一層パワフルなアカペラパフォーマンスを披露している。

映画ナタリーではベラーズのメンバーと同じ世代の超特急にこの特集への出演をオファー。ベラーズと同様に独自性のあるパフォーマンスで注目を集める彼らに本作の感想を語ってもらったほか、前作を発信源に世界的ブームを呼んだ「CUPS(カップス)」と、本作のテーマソング「Flashlight」のアカペラパフォーマンスに挑戦してもらった。

取材・文 / 三橋あずみ 撮影 / 上山陽介

超特急インタビュー

自分たちのためにもいい作品を観ることができた

──まずは「ピッチ・パーフェクト2」を観た感想を聞かせてください。

コーイチ

コーイチ 僕は音楽がすごく好きなので、作品の中でテンポよく音楽が流れるところがいいなあと思いました。自分の知っている曲も出てきたし。ストーリーも、僕らの世代には等身大に感じられるものだから入りやすかったです。コメディ要素や恋愛要素があれば最後には感動もあって、すごく面白かったです。

カイ 僕は登場人物のキャラがみんな濃厚すぎて、最初「観ていて“胃もたれ”するんじゃないかな?」と思ってたんですよ(笑)。けれどストーリーが進むにつれてそれぞれのキャラが掘り下げられて、個々のいいところが浮き彫りになっていったのが印象的でした。僕、リリーがお気に入りなんです。めっちゃ面白い(笑)。ビートボックスの技術もすごいし。

リョウガ

リョウガ 僕は映画が好きでけっこういろんな作品を観るんですが「ピッチ・パーフェクト2」は自分が普段選ぶものとは少しテイストが違うなと思っていたんです。だけど実際観てみるとすごく心が動く作品でしたね。笑いの要素も、いかにもアメリカらしいジョークが多いから新鮮で勉強になるし、ずっと笑っていました。あとカイも言ったけど、とにかく1人ひとりのキャラが濃かったから、これは超特急も負けてられないなって思いました(笑)。

タクヤ ベラーズのメンバー1人ひとりにちゃんとスポットが当たるのがすごいよね。あと、アカペラバトルがあったりダンスパフォーマンスがあったりするから、普段ダンスをやっている僕からしたらすごくワクワクしながら観入ってしまう作品でした。日本にはない、アメリカならではのノリのよさみたいなものも感じたから、なんだか現地に行ってみたくもなりましたね。

ユーキ オープンなノリのよさがあったよね。すごく面白かったです。僕の中では何よりもエイミーのラブストーリーがグッと来たな……エイミーは物語のキーマンですね(笑)。

カイ エイミー!(笑)

リョウガ エイミー濃厚でしたねー。

ユーキ いやー、彼女超面白かった。

ユースケ 面白かったのはもちろんなんですけど、自分たちのパフォーマンスに生かせるものが描かれてるなっていうこともすごく感じました。ただ歌とパフォーマンスをきれいに見せるだけじゃダメで、メンバーが心をひとつにしないと、観ている人を魅了することができないんだなって。最後のベラーズのパフォーマンスを観てそう思えて、すごく感動しました。自分たちのためにもいい作品を観ることができたなって思います。

タカシ

タカシ 僕たちは常に歌やダンスにすごく関心を持っているんですけど、この映画の中のパフォーマンスはすごくオリジナリティがあるなあと思いました。CUPSもこの映画から発信されたものですし、「ピッチ・パーフェクト」が生み出すものってすごいなって。ストーリーも面白いし、起承転結がはっきりしているから観ていて飽きなかったです。

超特急も負けてられない「ピッチ・パーフェクト」の濃厚キャラ

エイミー

──リョウガさんが「登場人物のキャラが濃くて、超特急も負けてられない」とおっしゃいましたけど、ベラーズのメンバーのキャラクターに超特急の7人を当てはめていくなら、誰が誰に似ていると思いますか? 改めて登場人物を紹介していきますね。まず主人公のベッカはベラーズのリーダー。しっかり者で、勝ち気な性格です。エイミーはチームのムードメイカーで、とても情熱的で仲間思いの一面もあって……。

一同 (ユースケを見る)

ユースケ おお!? 待って待って待って!(笑)

カイ 今全員ユースケだって思ったよ(笑)。

リョウガ まあ、仮でユースケってことで。次行きましょう!

エミリー

──今作で初登場するキャラクターのエミリーは、ベラーズの新入生。オリジナル曲を作曲したりと、才能豊かですよね。

リョウガ この子もなかなかぶっ飛んでたんだよなあ!

──そしてクロエはベラーズのことが好きすぎるあまりわざと単位を落とし留年して、7年間ベラーズに所属しているちょっとクレイジーな子。カイさんお気に入りのリリーはメンバーいちの風変わり者で……。

リョウガ 合宿のシーンでベッカの鼻舐めてたよね(笑)。

タクヤ そうそう(笑)。そのあとベッカがすぐに自分の鼻を拭くのが面白かった。

フロー

──シンシア・ローズがベラーズいちの現実主義者で、ステーシーがベラーズのセクシー担当。フローはエミリーと一緒にベラーズに入った新入生ですね。

タクヤ じゃあ、まずエイミーはユースケで。

カイ 速攻で決まったな(笑)。

ユースケ Wao……「(エイミーのモノマネで)私のソロを邪魔しないで」!(笑)

ユーキ リリーを誰にするかが難しいなあ!

カイ この中でメンバーの鼻舐めるの誰! ほら挙手して!

リョウガ そのポイントで選ぶの!?(笑)

ユーキ うわー絶対しないよー。

タカシ してたとしても自白しにくいやろ、そんなの!(笑)

ベッカ

タクヤ てか、ベッカってユーキっぽくない? ユーキも勝ち気だし、真面目だし。

一同 確かに。

──では、ベッカはユーキさん。

カイ エミリーは新入生っていう“若さつながり”でタカシかな。

ユーキ 2人とも歌の才能あるし。

ユースケ 才能いっぱいだもんね!

タクヤ じゃあ、エミリーはやでちゃん(タカシ)ね。

クロエ

ユーキ クロエ……クロエはクレイジー。……(小声で)タクヤ……?

カイ おい、タクヤがクレイジーなんて言ったの誰だよ!(笑)

タクヤ いや、俺も自分でそうかなってちょっと思ってたよ(笑)。いいよ、俺クロエね。

カイ タクロエだ。

一同 あはははは(笑)!

ステーシー

タクヤ セクシー担当のステーシーはカイだね。

タカシ セクシー・カイ。

カイ それ、“色欲”つながりってだけじゃない?(笑)(※七つの大罪をテーマにした「Beautiful Chaser」のミュージックビデオで、カイは色欲の表現を担当した。)

──となると残ったのはコーイチさんとリョウガさんで、キャラクターはリリーとシンシア・ローズですが……。

ユーキ 濃いキャラが残ってるよー(笑)。

シンシア・ローズ

コーイチ そうしたらすぐ決まるやん。(資料のシンシア・ローズの写真を指して)俺やん!

タクヤ ちょっと、見た目で判断するなよー!

一同 あはははは!(笑)

コーイチ いや、そういうことは言われへんから今まで黙ってたけど……俺やん?

リョウガ なんでなんで!?(笑)

ユーキ 理由大事でしょ! ちゃんと教えてよ!

コーイチ いや、“どう見ても”俺やん。どこが似てるとか言われへんけど!(笑)

一同 (爆笑)

カイ でもシンシア・ローズ役のエスター・ディーンはシンガーソングライターだし歌めっちゃうまいし、ホントにコーイチにぴったりかもしれない(笑)。

リリー

リョウガ ……待って。そしたら俺がリリーになっちゃうじゃん!

コーイチ リリーはお前や。(リリーの写真を指して)絶対リョウガやん。

リョウガ いやいや、どこがだよ(と、目を見開いてリリーの顔マネをする)。

タカシ もう、目つきがリリーや(笑)。

Contents Index
超特急インタビュー
パフォーマンスムービー
メイキングフォトギャラリー
「ピッチ・パーフェクト2」公式サイト

「ピッチ・パーフェクト2」2015年10月9日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズにて先行公開、10月16日より全国公開

女子大学生によるアカペラチーム、バーデン・ベラーズの活躍を描きヒットを記録した2012年全米公開のミュージカル映画「ピッチ・パーフェクト」の続編。前作の劇中でアナ・ケンドリック演じる主人公のベッカが披露した、プラスチックカップを使用した演奏スタイル「CUPS」は世界中でブームを巻き起こした。

ストーリー

女性だけのアカペラチームとして全米大会初優勝を飾り、以来大会を3連覇中のバーデン・ベラーズは向かうところ敵なし。ところが、オバマ大統領の誕生日を祝う祭典で大失態を犯してしまい、チームは活動禁止の処分を受けてしまう。一度きりの名誉挽回のチャンスは、アカペラ世界大会で優勝すること。しかし優勝することに対するプレッシャーや、卒業後の進路への不安などから、いつしかみんなの心はバラバラに。そんなときに、ドイツから最強のライバルチーム、ダス・サウンド・マシーンが現れベラーズはますます窮地に追い込まれてしまう。はたして彼女たちはプレッシャーに打ち勝ち、友情を取り戻し、世界のステージに立てるのか?

スタッフ

監督:エリザベス・バンクス
脚本:ケイ・キャノン

キャスト

ベッカ:アナ・ケンドリック
エイミー:レベル・ウィルソン
エミリー:ヘイリー・スタインフェルド
オーブリー:アンナ・キャンプ
クロエ:ブリタニー・スノウ
ほか

超特急(チョウトッキュウ)
超特急

ボーカル2人の美しいハーモニー、奇抜で独特なダンスパフォーマンスで人気を集めている“史上初!! メインダンサー&バックボーカルグループ”。メンバーは1号車コーイチ(お父さん担当)、2号車カイ(神秘担当)、3号車リョウガ(ガリガリ担当)、4号車タクヤ(筋肉担当)、5号車ユーキ(ドジっ子担当)、6号車ユースケ(元気担当)、7号車タカシ(末っ子担当)の7人。2012年6月に1stシングル「TRAIN」でCDデビューし、「Shake body」「POLICEMEN」とシングルリリースを重ねる。2014年3月には6thシングル「ikki!!!!!i!!」をリリースし、ホールツアーを実施。12月に1stフルアルバム「RING」を発表した。2015年6月にはデビュー3周年記念の9thシングル「スターダスト LOVE TRAIN / バッタマン」を発表。さらにインドネシア・ジャカルタでのライブイベントに出演し、海外“初開通”を果たす。9月にはフジテレビ系「探偵の探偵」の主題歌を表題曲とする10thシングル「Beautiful Chaser」をリリース。10月31日には初主演映画「サイドライン」が公開となる。12月23、24日には東京・国立代々木競技場第一体育館でのワンマンライブが控えている。

超特急 CHRISTMAS ONEMAN LIVE 2015 Fantasy Love Train~君の元までつながるRail~
2015年12月23日(水・祝)
東京都 国立代々木競技場第一体育館
2015年12月24日(木)
東京都 国立代々木競技場第一体育館
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