映画ナタリー Power Push - 「キセキ ーあの日のソビトー」

松坂桃李×菅田将暉W主演、本当にあった“キセキ”の物語を解説!地獄のミサワ描き下ろしイラストも

歯医者と歌手、両方やっちゃう!? グリーンボーイズの歌と絆

音楽に惹かれていくヒデは、仲間たちとボーカルグループ、グリーンボーイズを結成する。メンバーはヒデ、ピアノが得意なナビ(横浜流星)、元DJのクニ(成田凌)、天真爛漫な性格のソウ(杉野遥亮)の4人。
「キセキ ーあの日のソビトー」より。
ここがすごい!
「キセキ ーあの日のソビトー」より。

グリーンボーイズ役の4人は、実在の人物を演じることにプレッシャーを感じて練習を重ねたという。そのため、キャラクター作りには余念がなく、撮影2カ月前からボイトレを始め、パフォーマンス時の動きもそれぞれのクセをGReeeeNスタッフから聞き、細かく取り入れている。その甲斐あって彼らの初ライブは、眺めているだけでも思わず体が揺れるような魅力たっぷりのシーンとなった。菅田はメンバーとの撮影について「4人の仲が深まれば深まるほど『声』でのグルーヴ感が楽しかったです」と述懐する。なお「キセキ」は当初GReeeeNの曲を使用予定だったが、撮影中にグリーンボーイズが歌うことが決まった。さらにグリーンボーイズのCDデビューも決定! シングル「グリーンボーイズ」が1月24日にリリースされる。

ジンの手助けを受けてデビューしたグリーンボーイズの4人。彼らの活動は順調なように思えたが、学業との両立の難しさからグループは解散の危機に……。
「キセキ ーあの日のソビトー」より。
ここがすごい!
「キセキ ーあの日のソビトー」より。

「歯医者と歌手、どっちもやりたい」という気持ちで結ばれた4人が、ジンの部屋に集まって練習するシーンはなんともほほえましい。部屋のクローゼットで録音するシーンは、監督・兼重淳が、過去にGReeeeNが行った実際の収録風景を克明に再現している。随所に実話エピソードが盛り込まれているところも見どころの1つだ。また本作ではグリーンボーイズ4人のライブ感を意識し、アドリブのシーンも多かったそう。完成した作品を観た横浜は「夢に向かってがんばっている方々の背中を押せるような作品になったらいいな」と話し、成田は「とてもいい雰囲気で撮影ができた温度がしっかり映像に映し出されていた」と、杉野は「菅田さんを中心としたグルーヴ感が画面から伝わってきてうれしかったです」とコメントを寄せた。