武部聡志プロデュース「スタジオジブリ トリビュートアルバム『ジブリをうたう』」全曲レビュー

スタジオジブリのトリビュートアルバム「ジブリをうたう」がリリースされた。

本作のプロデュースを手がけたのは映画「コクリコ坂から」「アーヤと魔女」で音楽を担当するなどスタジオジブリ作品と縁の深い音楽プロデューサーの武部聡志。参加アーティストとして、家入レオ、幾田りら、岸田繁(くるり)、木村カエラ、GReeeeN、渋谷龍太(SUPER BEAVER)、角野隼斗、玉井詩織(ももいろクローバーZ)、松下洸平、満島ひかり、Little Glee Monster、Wakanaといったジャンルも世代も異なる12人のアーティストが名を連ねている。

時代を超えて愛され、歌い継がれている名曲を、武部と各アーティストたちはどのようにカバーしたのか。その魅力を全曲レビューで紐解いていく。

文 / 大谷隆之

武部聡志は、まさしく日本のポップス史を築いてきた人だ。大学在学中だった1970年代後半にプロ鍵盤奏者として活動をスタートさせ、さまざまなアーティストのライブやレコーディングを影で支えた。作編曲家、プロデューサーとしても頭角を現し、1983年には松任谷由実のツアーの音楽監督に就任。昨今海外からも注目されるシティポップ黄金期にも、主要プレイヤーの1人として立ち会っている。アイドルからバンド、R&B、ディーヴァ系、シンガーソングライター、映画・ドラマのサントラまで、これまで携わった音楽ジャンルは枚挙に暇がない。むしろ日本のポピュラーミュージックの地図には「武部聡志」という広大なカテゴリーが存在すると表現したほうが、より正確かもしれない。

本作はそんな“異才”がプロデュースした、スタジオジブリ音楽のトリビュートアルバム。自らも「コクリコ坂から」「アーヤと魔女」の音楽を手がけた経験も踏まえ、多くの人に愛される楽曲たちに新たな光を当てている。武部本人いわく、目指したのはオリジナルを超える解釈ではなく、「ジブリ愛にあふれるアーティストたちの敬意と感謝」をめいっぱい引き出すこと。その表現通り、オリジナルへのリスペクトに満ちつつも各アーティストの個性も詰まった13曲がそろった。そのユニークな仕上がりに耳を澄ましてみよう。

01. となりのトトロ / 岸田繁(くるり)
[映画「となりのトトロ」より]

作詞:宮﨑駿 / 作曲:久石譲 / 編曲:武部聡志 / コーラスアレンジ:岸田繁

冒頭から軽やかなテンポ設定と、アコースティックギターの歯切れよいカッティングが耳に残る。岸田繁(くるり)によるフォークロック調のカバー。風通しのよさと疾走感を加えつつ、歌メロにはほぼ手を付けていない。オリジナルはジブリファンだけでなく、多くの人にとって心の大切な場所にしまわれている名曲。その記憶を大切にしようという岸田、武部の思いが伝わってくる仕上がりだ。一方で、ディテールの作り込みは細やか、かつ重層的。例えばギターの扱い1つとっても、ロック色の強いフレーズを流れるように紡ぎ出すLチャンネルと、控えめにスカのリズムを刻むRチャンネル、アクセントとなるアコギが絶妙のバランスで組み合わされ、聴く者を飽きさせない。イントロ前に置かれた短いドローンや、サビ前後に挿入されるティンバレス的なパーカッションなど、楽曲を彩るアイデアも随所に。コーラスアレンジは岸田が担当。そのせいもあってか、ほのかにビートルズの香りも漂う。

02. カントリー・ロード / 松下洸平
[映画「耳をすませば」より]

作詞・作曲:JOHN DENVER、TAFFY NIVERT、BILL DANOFF / 日本語詞:鈴木麻実子(補作:宮﨑駿) / 編曲:武部聡志

音楽と芝居という2つのジャンルで活躍する松下洸平による、ソウルフルなカバー。映画「耳をすませば」では中学3年生の主人公・月島雫(CV:本名陽子)が、海外フォークの名曲「Take Me Home, Country Roads」に自分で日本語詞を付けて歌う。未来への希望と恐れが交差する一瞬を描いた、ジブリ屈指の名シーンだ。松下の歌唱はまるで、主人公の成長を祝福するかのように力強くて、温かい。「♪カントリー・ロード」で始まる最初のワンコーラスにぜひ耳を傾けてみてほしい。深みのある美声、「♪ずっと」という箇所の繊細なコブシ。「♪ゆけば」と上昇する旋律のファルセット。30秒弱の尺にこの歌い手の才能が凝縮されている。武部のアレンジは、ゆったりとしたサザンロックのテイスト。ハモンドオルガンとピアノの掛け合いが土臭い空気を演出し、ゴスペルっぽいコーラスが重厚感を醸し出す。サビの伴奏にさりげなく使われた、分数コードの隠し味も絶妙。

03. いのちの名前 / 幾田りら
[映画「千と千尋の神隠し」より]

作詞:覚和歌子 / 曲:久石譲 / 編曲:武部聡志

幾田りらが選んだのは、映画「千と千尋の神隠し」のテーマソング。微かに震えるメロディ、虚空の中へすっと消えていく語尾など、センシティブな歌の表現がいかにもこの人らしい。木村弓によるオリジナルバージョンはクラシカルな佇まいが印象的だが、そこに現代的憂いの色彩を加え、見事に歌いこなしている。繊細なボーカルに焦点を絞った武部のアレンジもまた素晴らしい。導入部では音数の少ないピアノとハープのみで、幾多の描く歌の描線を強調。1回目のサビ以降はストリングスがぐっと前に出てきて、ナイーブな描線を美しく彩る。歌メロに対してカウンターメロディを奏でるパート(バイオリン中心)と、全体を包み込むパート(チェロ中心)とが交互に現れ、クライマックスに向けて少しずつ溶け合っていく構成など、音によるストーリーテリングも心憎い。

04. 君をのせて / 家入レオ
[映画「天空の城ラピュタ」より]

作詞:宮﨑駿 / 作曲:久石譲 / 編曲:武部聡志

アコースティック楽器主体の緊張感あふれるカバー。「天空の城ラピュタ」に並々ならぬ思い入れを持つという家入レオが、あえてオリジナルよりキーを上げ、情熱たっぷりに歌っている。曲全体を引っ張るのは躍動的なドラムスと、エッジの鋭いバイオリンだ。1986年に発表された原曲では久石譲が、光沢感のあるシンセサイザーの音色を駆使して異国情緒あふれる世界観を作っていた。一方、武部はオーガニックな音色を大胆に導入。シンセが担っていた役割を複数の楽器に分割・再構築することで、2023年のサウンドを生み出している。そこに命を吹き込むのが、家入のまっすぐで透き通った声だ。例えば「♪父さんが」に始まる大サビの部分。「とぅ」から「さーん」に駆け上がるところで、彼女の声とバイオリン、ティンホイッスルが火花を散らす瞬間は何度聴いてもスリリングだ。

05. テルーの唄 / Little Glee Monster
[映画「ゲド戦記」より]

詞:宮崎吾朗 / 曲:谷山浩子 / 編曲:武部聡志

無音の中にすっと立ち上がる歌。「♪夕闇迫る雲の上」というワンフレーズだけで幽玄な世界が広がる。声の力をひたすら研ぎ澄ましてきたLittle Glee Monsterの本領が存分に発揮された1曲だ。手嶌葵によるオリジナル歌唱もこのうえなくシンプルな美しさを湛えていたが、本バージョンも小細工は一切なし。全体を包み込むようなシンセの音を基調に、ピアノ、ゆったりした打ち込みのリズムなど最小限の要素で、彼女たちの独唱とコーラスを聴かせる。だがその聴かせ方のなんと優しく繊細なことか。例えば「♪心を何に~」というサビの頭。「こころ」という言葉が1コーラス目、2コーラス目、3コーラス目でそれぞれ違って響くのは、声の重ね方を微妙に変えているからだろう。バトンを受け渡すようにメインボーカルが移っていく構成も、実にLittle Glee Monsterらしい。まるで手の中の珠を光にかざし、色合いの変化を眺めているような気持ちになる。

06. 人生のメリーゴーランド / 角野隼斗
[映画「ハウルの動く城」より]

作曲:久石譲 / 編曲:角野隼斗

久石譲の代表曲に、YouTubeではCateen かてぃんの名前でも知られる実力派ピアニスト、角野隼斗が真っ向勝負を挑んだ。曲調は軽妙洒脱なワルツで、演奏時間も3分と短いが、並々ならぬ気迫が伝わってくる仕上がりだ。まず冒頭からタッチの端正さに心惹かれる。まるでショパンの小品でも弾くかのように、優雅な音を奏でていく。音の粒立ちと余韻が素晴らしい。途中から主旋律を担当するのはミュゼット(20世紀初頭パリで交流した大衆音楽)風。実は宮﨑作品にはしばしば登場する“アイテム”だ。伴奏に徹していたピアノが終盤では一気に加速。鍵盤上を踊る指が輪舞(ロンド)のように歩調を速め、大団円へと駆け上がっていく。映画で使われたオリジナル版より構成要素を大胆に減らし、軽やかさとスピード感を強調した。卓越した技巧が静かな昂揚感を生む名演、名編曲。

07. 風の谷のナウシカ / 玉井詩織(ももいろクローバーZ)
[映画「風の谷のナウシカ」より]

作詞:松本隆 / 作曲:細野晴臣 / 編曲:武部聡志

安田成美が歌った1984年のオリジナル版では、名手・萩田光雄がアレンジを手がけた。細野晴臣の浮遊感あふれるメロディとも相まって、21世紀のネオテクノポップにも影響を与えた名曲だ。武部の本バージョンは、原曲の雰囲気をかなり忠実に再現しつつ、細部をアップデート。懐かしいのにフレッシュという絶妙のポイントを探り当てている。出色のボーカルを聴かせるのはももいろクローバーZの玉井詩織。2013年から16年までももクロのライブで音楽監督を務めた武部とは、旧知の仲だ。もともとアイドルを相対化する視点も持つ歌い手だけに、80年代テイストとの距離感もきわめて正確。端正な言葉使い、常に一定に保たれた微熱感。感情表現を抑えつつ歌メロの魅力を際立たせるというプロフェッショナルな作業を、さらりとこなしている。80年代アイドルとも膨大な仕事をこなしてきた武部は、水を得た魚のよう。シンセの光りもの(光沢感のあるサウンド)や敷きもの(全体を包み込むテクスチャ)など往年の職人ワザを惜しげなく用い、全体のバランスを損なわない程度にギミックも入れて、遊び心を解放している。

08. ルージュの伝言 / 木村カエラ
[映画「魔女の宅急便」より]

作詞・作曲:荒井由実 / 編曲:武部聡志

イントロのドラムだけで、もうニヤリとしてしまった。シンプルな強弱を付けた、どこか「ジャングル・ブギー」を思わせるビート。パーティへの期待が高まった次の瞬間に、ミドルテンポのロックンロールが弾ける。歌い手は木村カエラ。アルト(低域)からメゾ(中域)、ソプラノ(高域)までまったく揺らがない彼女の声が、ユーミンの甘酸っぱいメロディに気持ちよく映える。武部は80年代前半から現在に至るまで、松任谷由実のコンサートの音楽監督を務めてきた。文字通りの盟友だ。ステージでも数えきれないほど演奏してきたナンバーだけに、本バージョンのアレンジもすこぶる自由で風通しがいい。もともと「1975年における50年代オールディーズの再解釈」的な側面のあった原曲を、歌い手の持ち味に合わせてアップデート。リズムを強調し、よりタイトでグルーヴィな仕上がりにチューンアップしてみせた。後半からサックスが参加し、パーティ気分をさらに盛り上げる展開も楽しい。サビ頭の「♪不安な気持ちを」で、ぐーんと高く伸びる声の気持ちよさ、語尾のちょっとしたフェイクも格別で、まさに木村カエラの面目躍如。

09. ひとりぼっちはやめた / 満島ひかり
[映画「ホーホケキョ となりの山田くん」より]

作詞・作曲:矢野顕子 / 編曲:武部聡志

高畑勲監督の映画「ホーホケキョ となりの山田くん」は、数あるジブリ作品の中でも隠れた傑作だと言われる。4コママンガを長編アニメ化するという発想も型破りなら、人物を生き生きと動かし、短いエピソードを積み重ねて大きな物語を紡いでいく演出力も破格。ピクサーの「トイ・ストーリー3」(2010年)のシナリオを手がけたマイケル・アーントはかつて夢をあきらめかけた際、たまたま出会った本作に感激。再び脚本家を志したというのは有名な逸話だ。そのテーマ曲を、今回は俳優の満島ひかりが歌っている。もともとボーカル&ダンスユニット出身の人なので、うまいこと自体に衝撃はない。だが、最初のたったひと息で世界を作り、リスナーを引き込んでしまう表現力のすごさには、やはり驚いてしまう。矢野顕子による唯一無二の歌メロを一旦体に取り込み、自分なりの息遣いで吐き出す作業の難しさは、音楽好きなら容易に想像できるだろう。「♪さよならだけが人生なんて ほんとのことかな? それだけかな?」という短いフレーズに込められた豊かなニュアンス。人生の機微に筆者は心を揺さぶられた。オリジナルはギター、ベース、ドラムなどが入ったオーソドックスなバンド編成。武部は今回、あえてピアノを主体にマリンバ、口笛などでアクセントを付けるシンプルな作りで満島との音の会話を楽しんでいる。ピアノの音が消えたあと、「ふふ」という筆の置き方も完璧。

10. 海になれたら / GReeeeN
[映画「海がきこえる」より]

作詞:望月智充 / 作曲:永田茂 / 編曲:武部聡志

映画「海がきこえる」はスタジオジブリが、日本テレビの開局40周年特番で提供した1作。GReeeeNのリーダーであるHIDEは高畑勲・宮﨑駿両監督の大ファンで、お気に入りの作品に高畑監督の「セロ弾きのゴーシュ」(1982年)を挙げている。そんなジブリ通の彼らならではの選曲だ。オリジナルの歌唱は、劇中でヒロイン・武藤里伽子を演じた坂本洋子。ピアノとストリングスにシンセサイザーを加えたゆったりした曲調で、たおやかに歌い上げている。GReeeeNのバージョンはテンポを少しアップし、全体的に歯切れのよさを強調。メンバー4人による厚みのあるコーラスと、リバーブを生かした音作りで、歌詞に歌われる「海」のスケール感を演出している。「♪おだやかな海になれたら いつかきみに好きと告げるよ」というポジティブなメッセージは、彼らの音楽性にぴったり。まるで昔から着慣れた服のように、気持ちよくなじんでいる。

11. もののけ姫 / Wakana
[映画「もののけ姫」より]

作詞:宮﨑駿 / 作曲:久石譲 / 編曲:武部聡志

自らのカバーアルバム「Wakana Covers ~Anime Classics~」でも多くのジブリ作品を採り上げていたWakana。今回、武部とのタッグでは映画「もののけ姫」の主題歌に挑んでいる。オリジナルを歌ったのは日本指折りのカウンターテナー声楽家、米良美一。裏声を駆使して高音域をキープする難曲だ。Wakanaは地声とファルセットを融通無碍に行き来する持ち前の歌唱力で、独自の世界を構築。スピリチュアルで凜とした音象を提示してみせた。透き通ったハイトーンボイスにときおり混じるコブシ、細かな喉の震えは原曲にはない要素で、ときにクラシックのように、ときには演歌やワールドミュージックのようにも響く。武部もまたこの越境性、無国籍性を強調。虫の音、鳥のさえずり、川のせせらぎなど自然音を巧みに用いて、幽玄なアンビエントで彼女の声を包み込んでいる。多重録音のコーラスや各種のSEなども含めて、音の奥行きを作り出す配置の妙をぜひ感じていただきたい。

12. 時には昔の話を / 渋谷龍太(SUPER BEAVER)
[映画「紅の豚」より]

作詞・作曲:加藤登紀子 / 編曲:武部聡志

オリジナルは、日本のフォーク界を黎明期から支えた加藤登紀子。映画「紅の豚」の終幕を飾ったこのナンバーは、彼女が愛してやまないシャンソンの色合いが濃い。苦みや悔恨もたっぷり含んだ人生の滋味が、語りかけるようにしみじみ歌われる。そんな郷愁に満ちた1曲に対して取り繕うことなく、等身大の自分として向き合っているところが、いかにも渋谷龍太らしい。アコースティックギターのたおやかな伴奏に乗せて、「♪時には昔の~」という冒頭部から叙情豊かな感情表現を展開。ありきたりな“しみじみ感”には逃げず、リリックの端々にまで抑揚を付け、喉もしっかりと開いて、美しい旋律を歌い上げている。そして歌い手のエモーションに寄り添い、ともに物語を紡ぐアレンジは、一青窈の「ハナミズキ」などを世に出した武部が最も得意とするところだ。途中からストリングスを入れ、曲全体の熱量を少しずつ上げながら、クライマックスへと巧みに導いていく。オリジナルとは正反対のアプローチにもかかわらず、聴き終えたあとに残る良質なノスタルジーは、むしろ加藤登紀子の歌唱と遠くない。まさに匠の技。

epilogue さよならの夏~コクリコ坂から~ / 武部聡志
[映画「コクリコ坂から」より]

作詞:万里村ゆき子 / 作曲:坂田晃一 / 編曲:武部聡志

本作のエピローグとして選ばれたのは、「さよならの夏~コクリコ坂から~」。武部が音楽を手がけた宮崎吾朗の監督作「コクリコ坂から」のテーマ曲だ。映画版では手嶌葵がボーカルを担当。吐息のように儚げな声が印象的だったが、ここでは自らのピアノだけでジブリ作品への思いを披露している。静寂を感じさせる音の間、あらゆる飾りを削がれたシンプルな旋律、余韻に満ちた音などは、本企画のエンディングにふさわしい。


それぞれの個性が際立った13曲(12+1)のカバーバージョン。いずれも武部は裏方に徹し、アーティストの持ち味を引き出す作業に全力を傾けている。おそらくそれがプロデューサー武部聡志の流儀であり、矜持なのだろう。楽曲のバラエティはとことん豊かに、仕上がりのクオリティはとことん高いプロ水準で──このバランスが本作の魅力になっているのは間違いない。

だが1枚を通して聴いたとき、紛れもない武部聡志カラーが浮き出してくるのも事実だ。明確なコンセプト。それを実現する音の配置。細やかな楽器の出し入れ。和音の積み方。歌メロを引き立てるカウンターパートの作り方。曲によってテイストは違えど、そこには半世紀近くをかけて培ってきた匠の技が惜しげもなく注ぎ込まれている。またピアノからハモンドオルガンまで自在に弾きこなす演奏スキルの高さも見逃せない。音源をじっくり聴き込み、その仕事ぶりに思いを致せば、きっとまた違う風景が見えてくるだろう。

来年3月27日には東京国際フォーラムにて、アルバム参加アーティストの一部が集う一夜限りのコンサートが開催される予定。それぞれのジブリ愛が生音になってどのように響くか。こちらも実に楽しみだ。

ライブ情報

武部聡志プロデュース「ジブリをうたう」コンサート

2024年3月27日(水)東京都 東京国際フォーラム ホールA
OPEN 18:00 / START 19:00(予定)

※特集公開時より、一部表現を変更いたしました。

2023年11月2日更新