ノンフィクション作家・
2011年3月11日に発生し、福島の地に深い爪痕を残した東日本大震災。川内と三好は、そこで新たな生活を送る人々に取材し、その日常や人生にカメラを向けた。原発被災地でツアーを企画するインド人女性スワスティカ・ハルシュ・ジャジュ、「おれたちの伝承館」を運営する写真家・中筋純、夜だけオープンする本屋「読書屋 息つぎ」の店主・武内優。彼らの生活の色や食を通して、福島の“いま”を映し出す。
川内がインタビューと構成を担い、三好が映像撮影を中心に担当した。川内は今回の発表に際し「人と人が出会い、一緒に温かいスープを飲む。それは、当たり前に見えて当たり前ではありません。一度全ての光を失ったこの地に来るたびに、人とのつながりの儚さを思い、それでも人生の中で出会えた喜びで胸がいっぱいになります」とコメント。三好は「訪れるたびに変化する町で、そこに暮らしている人たちと出会い話をし、ご飯を食べながらカメラをまわし続けた。想像を遥かに超える生き方に心が震えた。あぁ、この人たちのあるがままを伝えたい。共に過ごした時間を忘れないために」とつづった。
また1月16日から18日まで、東京・恵比寿のギャラリー「山小屋」にて写真の展示イベントを開催。1月31日には、本編にも登場する福島・富岡町にて先行上映イベントが実施される。詳細はチケット購入ページで確認を。YouTubeでは予告編が公開中。
映画「ロッコク・キッチン」予告編
川内有緒 コメント
震災から時を経たある日、避難指示が解除されたばかりの暗い町に、たった一軒だけ灯りがもれる家がありました。あの家の人はいま夜ご飯を食べているのだろうか──。それから、「みんな、なに食べて、どう生きてるんだろ?」という問いと共に、ロッコクを駆け抜けてきました。人と人が出会い、一緒に温かいスープを飲む。それは、当たり前に見えて当たり前ではありません。一度全ての光を失ったこの地に来るたびに、人とのつながりの儚さを思い、それでも人生の中で出会えた喜びで胸がいっぱいになります。ぜひ本作を見ていただけたら嬉しいです。
三好大輔 コメント
東日本大震災が起こり世界も自分も変わった。放射能から逃げるように東京から長野に移住したけれど、これでいいのか?という思いがずっと燻っていた。そんな原発事故でさえ、時間が経てば記憶が薄れていく。忘れることは簡単だ。でも忘れたくない。訪れるたびに変化する町で、そこに暮らしている人たちと出会い話をし、ご飯を食べながらカメラをまわし続けた。想像を遥かに超える生き方に心が震えた。あぁ、この人たちのあるがままを伝えたい。共に過ごした時間を忘れないために。
映画「ロッコク・キッチン」福島先行上映イベント 概要
会場・日時
福島県 富岡町文化交流センター「学びの森」大ホール
2026年1月31日(土)
午前の部:10:00~12:02
午後の部:14:00~16:02
料金
一般:1500円(当日券 1700円)
障害者割引:1000円
※付添者1名まで同料金
※学生、未就学児は無料
※全席自由
川内有緒 『エレベーターのボタンを全部押さないでください』 @ArioKawauchi
映画「ロッコク・キッチン」情報が本日解禁になりました!
来年2/14からポレポレ東中野、3/6から下北沢のシネマ「K2」にてロードショー。
全国に広げていきます!
食を通して福島の“いま”を映し出すドキュメンタリー「ロッコク・キッチン」公開(予告編 / コメントあり) https://t.co/JhXQW6SkMG