シュー・カイが語る役者の醍醐味、1人2役演じた中国ドラマ「祈今朝」を振り返る

中国ドラマ「祈今朝＜ききんちょう＞～失われた記憶、共鳴する愛～」より、シュー・カイ（許凱）のインタビューコメントが到着した。

人気RPGゲーム「仙剣奇侠伝」シリーズの6作目をドラマ化した本作は、3年前に記憶をすべて失った状態で目覚めた越今朝（えつきんちょう）と越祈（えつき）が、自分たちの素性と過去を知るため冒険の旅に出るアクションファンタジー時代劇。ユー・シューシン（虞書欣）が越祈に扮した。

やんちゃで明るい少年・越今朝とミステリアスな公子・扁絡桓（へんらっかん）という1人2役を演じたシュー・カイ。「越今朝というのは過去のない人間で人生の先行きも見えない。普段はお茶目でやんちゃだけど、それは自分を守る鎧で扁絡桓とは真逆だ。つまり2人は両極端な性格だね。扁絡桓は未来がなく、とても悲惨だ。自分の死期が近いと知っている。だからこそ未練が生じる。祈と会うたびに最後の別れに近付くからだ」と語る。また2人が恋敵であることに話題が及ぶと「撮影のときはさほど意識しなかった。2役を演じわけることに必死だったからだと思う。もう一度機会があれば、嫉妬バトルを掘り下げたい。あとで自分が自分の恋敵だと気付いて、本当に滑稽だと思った。視聴者いわくシュー・カイが自分をにらんでる。撮影のときは考えもしなかった」と述べ、「1人2役を演じられて幸運だ。今回は2人の感情のギャップが大きかった。これは役者の醍醐味だね」と口にした。

｢千古の愛、天上の詩｣では、3役を演じていたシュー・カイは｢何度も転生するから、3役は別人とも言える。でも今朝と扁絡桓は苦痛だよ。メンタル崩壊だ。例えば1日のうち3シーンは今朝役でふざけたり、卵を奪ったり、嫉妬したりする。そのあとメイクを変えて扁絡桓だ。ケガしたり、心を痛めたり、エモくなったりする。超つらいよ。気分の浮き沈みが激しい。つまり喜んだあと泣く。また喜んで泣く。ずっとこんな調子だった。まず今朝役で空間に向かって演じる。それから扁絡桓になり、今朝がいると想像して演じるんだ」と回想した。

ゲーム「仙剣奇侠伝」シリーズのプロデューサーもSNSで扁絡桓役に「いいね」と反応したことに触れ、シュー・カイは「僕と兄は昔から『仙剣』のファンだ。僕はそのキャプチャを兄に送った。まさに“念願成就”だ。兄は『すげえ』って。子供の頃はまだネットがなくてソフトを買って遊んだ。まずは『仙剣98柔情編』。それからシリーズ2～5。この話題ならいつ振られても大丈夫。ストーリーも覚えてる。これは僕にとってとても大切な思い出だ」とコメント。また｢仙剣｣の古参ファンである彼は「すごい重圧だった。これは偽らざる本音だ」と本作の出演を決めた際の心境を明かし、「子供時代に夢見た思い入れのある1作だ。どれほど難しくても全力で演じてみんなが納得する作品を目指した」と伝える。

そして最後にシュー・カイは「『祈今朝』をお見逃しなく。越今朝と扁絡桓と祈を応援してください。視聴者の皆さんに満足してほしい」と呼びかけた。

全36話の「祈今朝＜ききんちょう＞～失われた記憶、共鳴する愛～」はU-NEXTで独占先行配信中。DVD-SETも販売中だ。

中国ドラマ「祈今朝＜ききんちょう＞～失われた記憶、共鳴する愛～」予告編

中国ドラマ「祈今朝＜ききんちょう＞～失われた記憶、共鳴する愛～」予告編