50歳の落語家が人生を見つめ直す「みんな笑え」2月公開、監督・脚本は鈴木太一

「くそガキの告白」「生きててよかった」の鈴木太一が監督・脚本を手がけた「みんな笑え」が、2025年2月8日に公開決定。特報とティザービジュアルが解禁された。

本作は人気や野心がなく、恋人もいない50歳の落語家・太紋を主人公に据えた物語。認知症によって引退した師匠である父の介護を担っていた彼は、ある日売れない若手漫才師・希子と出会ったことで、自分の人生を見つめ直していく。

太紋役で野辺富三が起用され、本作で主演デビュー。鈴木は彼と出会い、それぞれの境遇を照らし合わせながらオリジナル脚本を執筆した。さらに希子役で辻凪子、父役で渡辺哲が出演しているほか、今野浩喜、今川宇宙、和田光沙、杉本凌士、片岡礼子もキャストに名を連ねている。

鈴木は「七代目立川談志さんの言葉で、『落語とは人間の業の肯定』という言葉があります。落語を題材にした本作は、まさにわたしと野辺富三の業を肯定し、しょうもない俺たちのような人間でも生きていれば必ずどこかに小さな光は射し込むのだという、生きる希望が込められています」とコメントした。

「みんな笑え」は東京・K's cinemaほか全国で順次公開。

映画「みんな笑え」特報

鈴木太一 コメント

野辺富三という唯一無二の俳優と出会ったことからこの映画がはじまりました。
そして、鈴木太一と野辺富三にしか作れない面白い映画がある！
と信じてくれた力強い仲間たちの協力のもと、映画が完成しました。
七代目立川談志さんの言葉で、「落語とは人間の業の肯定」という言葉があります。
落語を題材にした本作は、まさにわたしと野辺富三の業を肯定し、しょうもない俺たちのような人間でも
生きていれば必ずどこかに小さな光は射し込むのだという、生きる希望が込められています。
富三さん、出会ってくれてありがとう。
今度は、映画ファン、演芸ファンのみなさん、そして日本中の「しょうもない俺」のみなさんが、
映画館のスクリーンでこの作品と共に野辺富三と出会ってくれたら嬉しいです。