ドラマ「路上のルカ」のワールドプレミアが本日7月25日に行われ、キャストの
「路上のルカ」は映画「
岩井は観客を前に「本当に『これを作りたかった』という気持ちでした」と切り出し、「思う存分、自分が考えた話をそのまま出したものが『路上のルカ』です」と伝える。アイナは「撮影現場で広瀬すずちゃんが『こんな分厚い台本、見たことがない!』と驚いていたのですが、まさかタイトルが変わって5時間半超えのドラマに生まれ変わるとは。新しく世に出ていくことがうれしいです」と笑顔を見せた。司会から台本の分厚さを尋ねられるとアイナは「岩井さんの親指一本分くらい分厚かった」と茶目っ気たっぷりに返答する。
岩井は「もともとは映画も『キリエのうた』ではなく『路上のルカ』というタイトルでした。クランクアップのとき、台本に作品タイトルとサインを書いてキャストにお土産として渡すのですが、たしか北斗くんの台本に『路上のルカ』と書いたような。その後、タイトルが変わって申し訳なかったです」と回想。また彼は「編集していくうちに、『路上のルカ』というタイトルが噛み合わないように感じて。タイトルはお客さんとの契約書だと思っているので、中身が違うと映画が面白くなくなってしまう。今回再編集してできたものは『キリエのうた』じゃない、『路上のルカ』だと感じました。その違いも楽しんでほしいです」と言葉を紡ぐ。
「路上のルカ」を鑑賞したというアイナは「撮影はかれこれ2年前で、自分も大人になってキリエの人格を忘れていました。でも『路上のルカ』を観てすべて思い出して。本当に尊い時間だったんだなと感じました。もうあんな感性は二度と宿らないと思います」とコメント。「路上のルカ」には映画未公開のシーンも加えられており、岩井は「『キリエ・憐れみの讃歌』のライブシーンでさえ『キリエのうた』ではフル尺で入れられなかったんです。夏彦とキリエのデートシーンもいくつか『路上のルカ』に追加しています」と明かした。
アイナは「岩井さんは、夕日を操る天才。日の光をどうやって撮るかということに集中していました。『キリエのうた』では、きれいに光が入っているものが選ばれてたけど、微妙に光が差し込んでいる様子や、日が落ちている様子が『路上のルカ』では使われていました。照明ではなく自然光で人を美しく撮る岩井さんが大好きでした」と口にする。岩井は「そんなところ見られてたんだ」と照れながら「撮影現場を思い返すと、ただただ幸せな時間でした」と頬を緩ませた。
岩井はアイナへ「僕がここ数年で一番リスペクトしている日本の表現者。歌、踊り、作詞、作曲、さまざまな活動をされていますが、“できる”というだけではなくアイナ・ジ・エンドという唯一無二の世界を作っていますよね。これからも飛躍して世界を驚かせてほしいです」とエールを送る。続けて岩井が「ぜひまた一緒に映画を作れたらと思います」と発言すると、アイナは「わー!! うれしい」と全身で喜びを表現した。
「路上のルカ」全10話は7月28日に日本映画専門チャンネルで独占放送。
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「路上のルカ」岩井俊二が「これを作りたかった」、アイナ・ジ・エンドと撮影を回想
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