古代日本人が衣服に込めた力探るドキュメンタリー公開 冨永愛、麿赤兒、コムアイが参加

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冨永愛が語りを担当し、麿赤兒コムアイが出演したドキュメンタリー映画「倭文(しづり) 旅するカジの木」が5月25日より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。ポスタービジュアルと場面写真が到着した。

「倭文(しづり) 旅するカジの木」ポスタービジュアル

「倭文(しづり) 旅するカジの木」ポスタービジュアル

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「倭文(しづり) 旅するカジの木」場面写真

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「倭文(しづり) 旅するカジの木」場面写真

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「チロンヌプカムイ イオマンテ」などで知られる北村皆雄が、5年の歳月を掛けて完成させた本作は、古代の日本人が衣服に込めた力を探る作品。日本神話に現れる幻の織物・倭文(しづり)は、その白さが光の象徴とされ、邪悪なものを祓い、身体を護る神聖な力を持っていた。倭文の力の源はどこにあったのか、という謎の鍵を握るのは衣服の始源を担ったカジの木だ。映画では、中国南部を原産とするカジの木のルーツをたどり、台湾、インドネシア、パプアニューギニアへ。さらに日本各地に倭文の痕跡を求めると、古代国家の重要な謎が明らかになっていく。

「倭文(しづり) 旅するカジの木」場面写真

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麿とコムアイが、謎めいた日本神話を再現するシーンに登場。作中の文字デザインとポスタービジュアルを杉浦康平と新保韻香が手がけた。

冨永は「台本を読ませていただいてから、倭文を蘇らせるという挑戦に心躍っていました。その時代にどんな想いでこの布を作ったのか、その布に込めたであろう物語に思いを寄せる。そんなこころの旅のような映画のナレーションを担当させていただいたことを改めて光栄に思います。是非観ていただきたい映画です」とコメント。また思想家の中沢新一は「この映画で北村皆雄は二つの大きな人類学上の発見をしたのである。しかしそのことをさりげなく映画に埋め込んで大騒ぎをしなかった。これが彼のスタイルである」とつづった。

※「チロンヌプカムイ イオマンテ」の「プ」は小文字が正式表記

中沢新一 コメント

この映画で北村皆雄は二つの大きな人類学上の発見をしたのである。しかしそのことをさりげなく映画に埋め込んで大騒ぎをしなかった。これが彼のスタイルである。人類学映画だろうとなんだろうと、映画というものは純正なものと雑多なものが混在していなければならない。そう信じて北村皆雄は自分の映画のスタイルを貫いてきた。

冨永愛 コメント

台本を読ませていただいてから、倭文を蘇らせるという挑戦に心躍っていました。その時代にどんな想いでこの布を作ったのか、その布に込めたであろう物語に思いを寄せる。そんなこころの旅のような映画のナレーションを担当させていただいたことを改めて光栄に思います。是非観ていただきたい映画です。

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(c)Visual folklore Inc.

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遠藤協 @kanouendo

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