「ジャンプ、ダーリン」監督が制作秘話語る、クロリス・リーチマンは「魔法のよう」
2024年1月15日 8:00
2 映画ナタリー編集部
カナダ映画「ジャンプ、ダーリン」より、監督を務めたフィル・コンネルのインタビューコメントが到着した。
俳優からドラァグクイーンに転身した主人公ラッセルと、カナダの片田舎で暮らす祖母マーガレットの関係が描かれる本作。同棲していたボーイフレンドと別れ、無一文で帰る家もないラッセルは、久しぶりに会うマーガレットのもとに身を寄せることに。再会を喜びながらも、彼は祖母の様子がどこか違うことに気付く。一方、マーガレットは自分の衰えを自覚しつつも、娘のエネから勧められる老人ホームへの入居を拒み続けていた。
コンネルは、本作のテーマについて「核となる部分は『自分の運命と尊厳をコントロールしようと奮闘する』という考えです。ラッセルとマーガレットのキャラクターはどちらも、人生のあらゆる場面で、まったく異なるステージにおいて闘っています」と解説する。ラッセル役を公募し、トーマス・デュプレシを起用したことに関しては「シーンを完璧にこなしていて、自分のものにしていました。そして彼のドラァグパフォーマンスは正確で、愛らしく、生々しかった」と語った。
マーガレットを演じたのは、「ラスト・ショー」で知られ、2021年に死去したクロリス・リーチマン。コンネルは彼女に対し「ハリウッドのレジェンドが、私たちのちっぽけなセットを歩き回ってくれたことで、私たちのやっていることに説得力を与えてくれただけでなく、勉強もさせてくれました」と感謝を述べる。彼女には、階段などの移動に身体的なサポートが必要だったと明かしつつ「『アクション』と声がかかると、立ち上がって、強さと揺るぎない信念に満ちた姿になるのです。魔法のようでした」と述懐した。
「ジャンプ、ダーリン」は1月19日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開。リンダ・キャッシュ、ジェイン・イーストウッド、ドラァグクイーンのタイノミ・バンクスらもキャストに名を連ねた。
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