「劇場版 ナオト、いまもひとりっきり」公開、無人地帯の町で暮らした男の今

ドキュメンタリー映画「劇場版 ナオト、いまもひとりっきり」が、2月25日より東京のシアター・イメージフォーラムにて公開される。

原発事故による全町避難で無人地帯となった福島県富岡町に1人で暮らす松村直登（ナオト）の姿を追った「ナオトひとりっきり」。その続編にあたる本作では、変わらず動物たちの世話をして過ごすナオトの日々が映し出される。前作から引き続き、中村真夕が監督を務めた。

YouTubeで解禁された予告編には、ナオトが「100年かかればもしかしたら元の町みたいになってるかもしれねえな」と話すさまが切り取られている。

なお詩人の谷川俊太郎は「人間も他の生き物と同じ限られたいのちを生きていることを感じさせるドキュメントです」、元内閣総理大臣の菅直人は「非常に厳しい環境の中で動物の世話しながら暮らすナオトさんの勇気に感服し、動物たちや自然をけがしてしまった人間の罪深さを改めて感じた」とコメントを寄せた。

谷川俊太郎（詩人）コメント

感動しました、巨大な事実を小さな事実を通して長年個人的に追うことで、現実にひそむ真実が見えてきます。人間も他の生き物と同じ限られたいのちを生きていることを感じさせるドキュメントです

菅直人（元内閣総理大臣）コメント

福島原発事故で、本当に日本の半分が、あるいは全部が壊滅してもおかしくない寸前だった。そのような非常に厳しい環境の中で動物の世話しながら暮らすナオトさんの勇気に感服し、動物たちや自然をけがしてしまった人間の罪深さを改めて感じた。