「真夜中乙女戦争」の
これは映画監督の新たな側面を見せるショーケースとして誕生した上映企画「シネマ・スプリット」の第1弾。二宮の作品「Sleepless」は睡眠をテーマにした映像詩で、
小林の作品「米国音楽」は2001年に1枚のアルバムをリリースして解散した日本人バンド・Thursdayの音源が、20年の時を経てインターネットの音楽掲示板で話題となり、アメリカのレーベルから再発されるさまを追った物語。関係者たちのインタビューによって明かされるメンバーたちのアメリカ音楽シーンへの憧憬や挫折の記憶に、音源制作の裏で起こっていた男女の出会いの物語が重なっていく。
劇場公開に先立ち、特別先行上映が1月16日に東京・シネクイントで実施決定。「Sleepless」からは二宮、松本、仲、「米国音楽」からは小林、篠原が舞台挨拶に登壇する。入場料金は1900円均一。チケットはシネクインと公式サイトで明日1月11日正午に発売され、残席がある場合は12日より劇場窓口でも販売される。
二宮と小林によるコメントは以下の通り。YouTubeでは予告編が公開中だ。
二宮健 コメント
ある眠れない夜、このまま朝になってしまったら……と思うと、不安と憂鬱がどっと押し寄せてくる。もしかしたら多くの人が経験したことがあるかもしれない、そんな孤独な時間を癒す作品があればとずっと考えていました。睡眠がそれぞれの生活に結びつく中で浮かび上がるパーソナルな声と、いくつもの謎が残っている医学的見地から見えてくる睡眠。この両者が「Sleepless」の中で混じり合って、観る人の深いところで浸透し、これからの眠れない夜の心強い味方になってくれたら嬉しいです。
そして、いつも刺激を受けている小林達夫監督の短編映画と2本立てという野心的なプログラムで公開出来ることも、とても嬉しく思います。この二本立て上映が、観る人の感性にビシバシ響き渡りますように! どうぞよろしくお願いします。
小林達夫 コメント
アナログ・レコードをテーマにした「After Hours」、カセット・テープをテーマにした「Tiny Mix Tapes」という短編を撮った後から、いつかCDをテーマにした「米国音楽」という映画を、と夢を語りつづけた約5年間。そのあいだに世界の情勢は変化して、私たちの日常も変化して、いま描きたいことだけが残り、短いストーリーになりました。どうかご覧ください。
レコードやカセットと比べて、一向に再評価の兆しがないCDという音楽メディアの、自分自身あるのか・ないのかも判然としないノスタルジーと、しかしCDによってアイデンティファイされた現実も、たしかにあったはずだという思い。そこを出発点に、創作に打ち込む情熱や、他人が語る記憶の曖昧さを描きました。二宮監督「Sleepless」との2本立て上映ということで、音楽でいうところのツーマン・ライブ、落語の二人会のような感じがあり、どんな化学反応が起こるのかと楽しみにしております。
じろさん(じろともトン) @jirotomoton
二宮健と小林達夫の短編映画を2本立て公開、新たな上映企画「シネマ・スプリット」 - 映画ナタリー
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