毒性を持ったピンクの雲が世界を覆う「ピンク・クラウド」来年1月公開

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謎のピンクの雲が蔓延した世界を描く「ピンク・クラウド」の劇場公開が決定。2023年1月27日より東京・新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次封切られる。

「ピンク・クラウド」

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「ピンク・クラウド」

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触れると10秒で死に至る毒性を持ったピンクの雲が突如として発生し、一歩も外に出られなくなった人々の姿を描いた本作。一夜の関係をともにしたジョヴァナとヤーゴは、見知らぬ他人同士だったが、窓を閉め切り高層アパートでのロックダウン生活に入る。しかし、ピンクの雲は月日が流れても消えることはなく、ジョヴァナは父親になることを望むヤーゴの子供を生む。パンデミック以前の生活を知らない男の子リノや父となったヤーゴは新しい生活に適応するが、ジョヴァナに生じた歪みは次第に大きくなっていく。ヘナタ・ジ・レリスがジョヴァナ、エドゥアルド・メンドンサがヤーゴを演じた。

イウリ・ジェルバーゼ

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「ピンク・クラウド」

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映画はブラジルの新鋭イウリ・ジェルバーゼの長編監督デビュー作。撮影は2019年に行われ、コロナ禍に入った2021年に初披露されると、世界的なパンデミックで一変した現実と重なり、各国の映画祭で脚光を浴びた。ジェルバーゼは2017年の脚本執筆時を振り返り「描きたかったのは、一向に終わらない非現実的なロックダウン下で共同生活をするジョヴァナとヤーゴが、異なる感情の変化を見せることでした。自由とは何か、幸福とは何か。2人はそれぞれの考えを持っていて、正反対のやり方でピンクの雲の世界に適応しようとします。ロックダウン下で暮らす中、人生哲学の違いが際立っていきます」とコメント。

「ピンク・クラウド」

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奇しくも現実と重なってしまったことについて「パンデミックの期間に味わったさまざまな感情を振り返る機会になると思っています。その一方で、ウイルスやパンデミックが話題になるずっと前に脚本を書いたことを念頭に観てもらうと、この映画はメタファーや多義性に満ちており、いろんな感情を喚起するはずです。今回、誰もがロックダウンの体験をしたことで、1人ひとりがこの映画に対して異なる思いを抱くと思います。『ピンク・クラウド』は選択、欲望、自由についての映画です」と語っている。

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(c)2020 Prana Filmes

読者の反応

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ビニールタッキー @vinyl_tackey

『ピンク・クラウド』、毒性のピンクの雲で人がバタバタ死ぬ系の映画かと思ったら閉鎖空間で年月を重ね続ける人間の感情の動きを捉える映画っぽい。それはそれで怖いな… https://t.co/5Haifx1f5C

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