本作は1965年の鎌倉・稲村ヶ崎を舞台に、4人の若者たちを描いた青春音楽群像劇。東京オリンピックが終わった翌年、大きな時代のうねりの中にいた4人のひと夏を紡ぐ。音楽も担当した桑田は映画のために10曲以上もの新曲を書き下ろした。主題歌「真夏の果実」や挿入歌「希望の轍」など、サザンオールスターズの楽曲が物語を彩っている。
1990年に公開された本作は動員350万人という大ヒットを記録。しかし1991年にレーザーディスクとVHSが発売されてからパッケージ化や配信はされておらず、鑑賞が困難な幻の映画として知られていた。
桑田は今回の発売について「まだまだひよっこの私が監督のみならず、欲張って主題歌や音楽もやってしまったという、若気の至りの極致ともいえる作品。そんな『稲村ジェーン』が今更ながら作品化されるとのこと。うれしくもあり、同時に恥ずかしい気持ちもいっぱいです」とコメント。「我が人生を振り返っても本当に大きな経験であり、大切な財産となりました」と感謝を伝えつつ、「映画そのものの出来?これは全て監督であるアタシの責任であります(汗)!! どうか大目に見てやってください」と語っている。
30周年コンプリートエディションとして、限定生産のBOXも税込1万1000円で発売。主人公ヒロシの愛車である「ダイハツ“ミゼット”」の1/50ミニチュアモデル、当時のスタッフが保管していたという桑田直筆の撮影コンテなどを掲載したフォトブックが付属する。さらに限定版・通常版ともに特典DVDを同梱。全国のCDショップ、オンラインショップの先着予約・購入特典としてA4クリアファイルも用意された。
YouTubeでは現在「稲村ジェーン」のスポット映像が公開中。サザンオールスターズの公式サイトでは予約受付が行われている。
桑田佳祐 コメント
今から約30年前。まだまだひよっこの私が監督のみならず、欲張って主題歌や音楽もやってしまったという、若気の至りの極致ともいえる作品。そんな「稲村ジェーン」が今更ながら作品化されるとのこと。うれしくもあり、同時に恥ずかしい気持ちもいっぱいです。
あのとき映画を作らせていただいたこと、そして同時に並行して音楽も作ったことなどは、我が人生を振り返っても本当に大きな経験であり、大切な財産となりました。計り知れないほど沢山のものを習得出来ましたし、その後の私にとって大いなる糧になりました。あの時関わっていただいた皆さんには、ただただ、感謝の想いで一杯です。本当に、ありがとうございました!!
映画そのものの出来?これは全て監督であるアタシの責任であります(汗)!! どうか大目に見てやってください。
「暑かったけどヨゥ、短かったよナァ、夏。」
そんなふうに感じられる季節が、どうか今年は皆様のもとにやってきますように!!
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桑田佳祐の監督作「稲村ジェーン」公開から30年を経て初Blu-ray/DVD化(コメントあり) https://t.co/68HftEd7xY