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今も鬼伝説が残る大阪の“秘境”奥河内を舞台に、鬼族の血を引く少女・鬼瓦ももかを主人公にした本作。“鬼”であることにコンプレックスを持つ彼女が、憧れの高校生活で仲間たちとの映画作りに励むさまが描かれる。大阪・河内長野の自治体や観光協会が全面協力する地方創生映画として製作された。
井頭は、故郷・大阪で撮影された本作に「私もなじみのある景色がいっぱい出てきましたし、周りの人に『見たことがある場所がたくさん出てきた』と言ってもらえてうれしかったですね。大阪ならではだと思うんですが、『吉本新喜劇の方も出ていて面白かった!』とも言ってもらえました」とほほえむ。10月3日には大阪での試写会も行われ、奥河内が地元である瀧川は「舞台挨拶をしたときは号泣しちゃいました。見慣れた顔や、つらいときに支えてくれた仲間が来てくれて、人生でこんなに泣くことってあるんやと思いました」と思いを述べた。
役作りについて、井頭は「作り込み過ぎず、みんなの雰囲気と、現場で掛け合いをしていくことでももかというキャラクターができたんじゃないかと思います」と分析。ももかとの共通点については「私も、ももかと同じく喜怒哀楽がはっきりしていて感情がバーッと出るので、素の感じで演じていました。ほんまにいつもの井頭愛海!」と笑った。
撮影中の印象的なエピソードとして板垣は、自身演じる蓮が大雨の中で手紙を破ろうとするシーンを挙げる。現場では散水して大雨を表現していたと言い、瀧川が「大人たちが『人物に雨当たってへんやんけ!』とか大騒ぎしてる中で、一発ОK。めっちゃしっとりしたいいシーンでした」と語るも、板垣はある苦労をしていたことを語る。「手紙を破くというより、雨の強さで破けていっちゃうんですよ。(破れているのが)見えないように握っていたので、すごく手紙が小さくなっちゃって。紙が水圧に負けて、内心ビビってました」と苦笑した。
劇中での連鎖劇について板垣は「時間が逆流していったので『TENET テネット』を撮っているみたいでした」と回想。МCに現場の雰囲気を問われると「舞台上で皆さんががんばっていたんですけど、監督の役なので僕と(映画部員の)曽野舜太だけ何もしていないんですよ」と申し訳なさそうに述べ、「ですが現場はとても真剣で、本当に舞台を観ている気分になりましたし、地元のエキストラの皆さんのおかげで世界観がきちんと感じられる現場になりました」と感謝した。
「鬼ガール!!」は全国で順次公開。
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井頭愛海「鬼ガール!!」の演技は「素の感じ」、板垣瑞生は水圧で思わぬ苦戦
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