「酔う化け」片桐健滋が原作者から逃亡?試写後の秘話明かされ「緊張しちゃう」

1

60

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 17 39
  • 4 シェア

酔うと化け物になる父がつらい」のトークイベントが2月26日に東京・アキバシアターで行われ、監督の片桐健滋と原作者の菊池真理子が登壇した。

「酔うと化け物になる父がつらい」トークイベントの様子。左から片桐健滋、菊池真理子。

「酔うと化け物になる父がつらい」トークイベントの様子。左から片桐健滋、菊池真理子。

大きなサイズで見る(全5件)

「酔うと化け物になる父がつらい」ポスタービジュアル

「酔うと化け物になる父がつらい」ポスタービジュアル[拡大]

本作は、主人公の田所サキが崩壊していく家庭の中で、がむしゃらに未来を見つけていくさまを描く物語。松本穂香がサキ、渋川清彦がアルコールに溺れる父トシフミを演じた。映画化するにあたり、菊池は「きれいな家族愛の話にはしないでください」と片桐らにリクエストしたという。片桐は、菊池のコメントを受けて「菊池先生がお父さんに言ってほしかった言葉を物語の結論とすることと、『家族なんだからいいよね』という話にしないということを考えました」と話す。

片桐健滋

片桐健滋[拡大]

松本と渋川を親子役でキャスティングした経緯を問われると、片桐はまず渋川について「家族の物語を自分なりに父親の目線でも描ければいいなと思っていた」と前置きしたうえで、「やっていることは許されることではないのですが、なんとなくユーモラスに見えるほうがいいなと思っていました。そこで笑顔がチャーミングで、お付き合いも長い渋川さんにお願いしました」と語る。松本に関しては「昔、ほかの監督のオーディションでお会いしたときから印象に残っていました」と振り返り、配役の決め手としては「困っている顔があまりにも悲惨にならないということが重要だと思いましたし、お芝居の点でも松本さんがいいのではとプロデューサーに話しました」と述べた。

菊池真理子

菊池真理子[拡大]

本作を初めて観たときのことを振り返り、菊池は「(主人公は)マンガでは私の名前ですけど、映画ではサキちゃんという別の女の子。冷静に観られるかなと思っていたんですが、無理でした。ちょっと早い走馬灯を見た気分で、号泣しました」と述懐。その後のエピソードとして、菊池は「ありがとうございますとお伝えしようとしたんですけど、監督が逃げちゃったんですよ!」と片桐が試写後に走り去ろうとしていたことを暴露する。片桐は恥ずかしそうに「原作の先生に観てもらうのは、やっぱり緊張しちゃうんですよ。そもそも人付き合いもうまいほうじゃないですし、菊池先生が泣いていたので『(作品の出来は)いいのか? ダメなのか?』と自分の中でごちゃごちゃしてしまいましたし……」と理由を話す。菊池は笑いながら「それにしても逃げなくてもいいじゃないですか。みんなに取り押さえられてましたよね」と述べ、観客を笑わせた。

最後に片桐は「家族というのは親密になればなるほど、やらなければならないことをどんどんやらなくなっていくものだと思うんです。必ずどこの家庭もどこからか水が漏れているんだ、ということを考えるきっかけになればと思ってこの作品を作りました。鑑賞後にちょっと家族のことを考えてみようかなと思っていだたければ」と本作に込めた思いを述べる。菊池は「原作者なので映画にあんまり茶々を入れるのはよくないと思いつつ、実はすごく口を出してしまいました。私のわがままを全部聞いてくれてありがとうございます!」と片桐やスタッフに感謝した。

「酔うと化け物になる父がつらい」は、3月6日より東京・新宿武蔵野館ほか全国ロードショー。

この記事の画像・動画(全5件)

(c)菊池真理子/秋田書店 (c)2019 映画「酔うと化け物になる父がつらい」製作委員会

読者の反応

  • 1

映画ナタリー @eiga_natalie

「酔う化け」片桐健滋が原作者から逃亡?試写後の秘話明かされ「緊張しちゃう」
https://t.co/eCYXNvmJfX

#酔うと化け物になる父がつらい #酔う化け #片桐健滋 https://t.co/t1D5B9o9st

コメントを読む(1件)

リンク

関連商品

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 酔うと化け物になる父がつらい / 片桐健滋 / 菊池真理子 の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。