世界の芸術や建築に影響を与えてきたバウハウスの誕生100周年を記念し、「バウハウス100年映画祭」が東京・ユーロスペースを皮切りに全国の劇場で開催される。
1919年、第1次世界大戦後のドイツで芸術と技術の新たな統合を目指し創設された学校がバウハウスだ。モダニズムのパイオニアとして建築、インダストリアルデザイン、グラフィックアート、写真など広範な分野で世界に衝撃をもたらしたが、ナチスの迫害を受けわずか14年で活動の幕を下ろした。創設者は、フランク・ ロイド・ライトやル・コルビュジエと並ぶ近代建築の巨匠ヴァルター・グロピウス。3代目校長は、同じくドイツの建築家であるミース・ファン・デル・ローエが務めた。
本特集では、バウハウスに関連したドキュメンタリー6本が日本初上映される。ラインナップに並ぶのは、当時の学生たちの証言や貴重な記録を収めた「バウハウス 原形と神話」、現代に生きるバウハウスの精神を映し出す「バウハウス・スピリット」、多大な成果を残したにもかかわらず影の存在となった女性たちの実像に迫る「バウハウスの女性たち」。さらにローエの代表作バルセロナ・パビリオンを題材とした「ミース・オン・シーン」、初期モダニズム建築の傑作・ファグス靴型工場の歴史に迫る「ファグス─グロピウスと近代建築の胎動」、“バウハウス最後の巨匠”マックス・ビルの生涯と思考に触れる「マックス・ビル─絶対的な視点」がスクリーンにかけられる。
「バウハウス100年映画祭」は11月23日にユーロスペースで開幕。その後全国で順次開催される。
バウハウス100年映画祭
2019年11月23日(土・祝)~ 東京都 ユーロスペース
<上映作品>
「バウハウス 原形と神話」
「バウハウス・スピリット」
「バウハウスの女性たち」
「ミース・オン・シーン」
「ファグス─グロピウスと近代建築の胎動」
「マックス・ビル─絶対的な視点」
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玉置泰紀 エリアLOVE Walker総編集長 @tamatama2
バウハウス誕生から100周年、証言や記録集めたドキュメンタリー6本を初上映 - 映画ナタリー https://t.co/stADeFdBcS