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障害者の性への理解を訴える活動家・熊篠の実体験をもとにした本作は、幼少期に脳性麻痺を患い車椅子生活を送る主人公・クマと、人格障害を抱える風俗嬢・ミツの恋愛を描くラブストーリー。クマをリリー、ミツを清野が演じた。
もともと友人関係にあったという熊篠とリリー。リリーは熊篠との出会いを「10年ぐらい前にエッチなイベントがあって。そこでTENGAの方々に紹介していただいたのが熊篠くんでした」と淡々と回想する。そして障害者にも性欲や恋愛感情があるという当たり前の事実を声高に叫ばなければならない熊篠の活動に対し「健常者がそう思ってないという、ものすごいズレがあって。それを訴える熊篠くんに共鳴したんです」と語った。
クマを演じるうえで難しかった点を、リリーは「熊篠くんをもともと知ってるから、役作りはそこまで苦労しなかったけど。電動車椅子の操作が難しくて、そのためのレッスンまで行きました」と明かす。「でも習得早かったですよ」と熊篠が返すと、リリーは「俺、車の免許ないから車椅子1台欲しいなって思ってるんですよ。家から銀座まで10分で行ける」と冗談を飛ばした。さらに熊篠はリリーの演技について「遠目に見たら完全に脳性麻痺のおっさんですよ。形態模写とかすごくて」と褒め、リリーが「プロの方に褒めていただいて」と謙遜する一幕も。
続いて清野が松本から撮影前に台本と一緒にもらったという手紙の内容を明かす。「『ミツの笑顔には、清野さんの明るい笑顔がぴったりなんです』って書かれてたのが、すごいうれしくて。台本を読んでみたら、頭の中で勝手にミツが動いたので、私この役やりたい!って思ったんです」と清野。リリーが「まあまあ気持ち悪いですね。監督」と口を挟むと、すかさず小池が「いやけっこう気持ち悪いですよ」とツッコみ、笑いを誘った。
介護士・恵理を演じた小池は「私はクマとミツを横目で見守る役なんですけど、仕事で現場に行ってるのに、2人の愛が育まれていく様子を見るのが楽しくてしょうがなかったんです」と撮影を振り返る。そして小池に介護の一環で風呂に入れてもらったというリリーは「小池栄子に髪の毛を洗ってもらうっていうのは、男としてある種の“上がり”ですよ」と喜びを露わにした。
イベント終盤には、劇中歌「BABY BABY」を提供した
最後にリリーが「障害者をテーマにしてる映画ってすごい重いんじゃないかと思うかもしれませんが、この映画は馬鹿みたいにポップでエンタテインメントに仕上がってるんで。あんまり緊張して観ると、後で損したと思いますよ」と挨拶し、イベントは幕を閉じた。
「パーフェクト・レボリューション」は、9月29日より東京・TOHOシネマズ 新宿ほか全国でロードショー。
※「パーフェクト・レボリューション」はPG12作品
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