マンガの楽しみ方を広げる賞へと大幅リニューアル「マガデミー賞」の受賞作品は

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マンガの楽しみ方を拡げるアワード「第4回マガデミー賞」の受賞作品が発表された。

「第4回マガデミー賞」受賞作品

「第4回マガデミー賞」受賞作品

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「マガデミー賞」は“マンガのキャラクターを讃える”をコンセプトに、2021年から開催されているBookLive主催のマンガアワード。第4回目の今年度は従来のキャラクターを讃える賞から、“マンガの楽しみ方”を広げることを目指した賞へと大幅にリニューアルされた。審査ではまず審査員の書店員8人が、5部門計25作品をノミネート。その後、特設サイトで約1カ月間の一般投票を受け付け、受賞作が決定された。

作品賞は阿賀沢紅茶「正反対な君と僕」、設定賞は眞藤雅興「ルリドラゴン」、泥ノ田犬彦「君と宇宙を歩くために」、こだわり賞は外薗健「カグラバチ」、表紙インパクト賞は大森えす「シバつき物件」、審査員特別賞は伊藤一角「8月31日のロングサマー」が受賞。以下に、各作品の作者や編集部からのコメントを掲載する。

作品賞:阿賀沢紅茶「正反対な君と僕」

「正反対な君と僕」1巻 (c)阿賀沢紅茶/集英社

「正反対な君と僕」1巻 (c)阿賀沢紅茶/集英社[拡大]

編集部コメント

この度はマガデミー賞作品賞を頂きありがとうございます!
このような光栄な賞を頂けたのも、読者の皆さまの応援に支えられたからです。
「正反対な君と僕」は2026年1月にTVアニメ化が決定しました。
これからも盛り上げてまいりますので、どうぞよろしくお願いします!

設定賞:眞藤雅興「ルリドラゴン」

「ルリドラゴン」1巻 (c)眞藤雅興/集英社

「ルリドラゴン」1巻 (c)眞藤雅興/集英社[拡大]

編集部コメント

マガデミー賞設定賞にご選出いただきありがとうございます。
「ルリドラゴン」は、ものすごく凝りに凝った複雑な設定、というわけではなく、
ドラゴンの高校生、という比較的シンプルなアイディアの漫画だと思います。
その設定を活かし眞藤先生が描く、ルリという主人公の高校生活、その表情豊かな細やかな筆致を含めて今回のご評価いただけたのだと感じました。
これからも精進し、彼女たちの日々をしっかりお届けしていけるよう尽力してまいります。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

感銘賞:泥ノ田犬彦「君と宇宙を歩くために」

「君と宇宙を歩くために」1巻 (c)泥ノ田犬彦/講談社

「君と宇宙を歩くために」1巻 (c)泥ノ田犬彦/講談社[拡大]

泥ノ田犬彦コメント

この度はマガデミー賞2025 感銘賞をいただき、誠にありがとうございます。
宇野と小林は、ごくごく平凡な学生として描いています。誰しもがその辺ですれ違っていそうなキャラクターで、だからこそ主人公にしたいと思って登場させた2人でした。
10年後には忘れてしまうようなありきたりな日々の中に、それぞれの人生の大きな分岐点や、その瞬間本当に大事だった喜怒哀楽が存在している気がします。こういう、描いておかないと無かったことになるものを、覚えているうちに描いておくべきなのかなと思っております。
今後もそんな2人の日常を描き続けられるように拙いながらも頑張っていきたいです。この度は素敵な賞をありがとうございました。

こだわり賞:外薗健「カグラバチ」

「カグラバチ」1巻 (c)外薗健/集英社

「カグラバチ」1巻 (c)外薗健/集英社[拡大]

編集部コメント

皆様の応援に支えられ、名誉ある賞をいただくことができました。
こだわりのある漫画といえばカグラバチ...面白い漫画といえばカグラバチ!そう思ってもらえるよう、最高の作品をお届けすべく頑張ってまいります!

表紙インパクト賞:大森えす「シバつき物件」

「シバつき物件」1巻 (c)大森えす/集英社

「シバつき物件」1巻 (c)大森えす/集英社[拡大]

大森えすコメント

このたびは「表紙インパクト賞」にご選出いただき、誠にありがとうございます。
投票してくださった皆さま、そして素敵な装丁にしてくださったデザイナーさんをはじめ、関係者の皆さまに心より感謝申し上げます!
“一度目が合ったら、「むうちゃん」が忘れられなくなるようにしたい!”
そんな思いを込めて作画したので、この賞をいただけて本当に嬉しいです。
むうちゃんだけでなく、この作品には本当にたくさんの個性豊かな柴犬の地縛霊たちが登場します。ぜひ、似ているようで全然違う柴犬たちの中から、皆様の推し柴犬=推シバ(おしば)を見つけてもらえたら嬉しいです!
これからより一層、「この犬をお家に連れて帰りたいな」と思ってもらえるような、
そんな犬たちを描けるよう、努力を続けていきたいと思います。
本当にありがとうございました!

審査員特別賞:伊藤一角「8月31日のロングサマー」

「8月31日のロングサマー」1巻 (c)伊藤一角/講談社

「8月31日のロングサマー」1巻 (c)伊藤一角/講談社[拡大]

伊藤一角コメント

この度は身に余る賞を頂き、大変光栄に思っております。自分はとにかく鈴木くんと高木さんが好きで、恋愛という機会を通じて二人が人間として成長する姿を見たいと思って描いているので、それを評価していただけたのかなと喜んでいます。

審査員のコメント

・「8月31日」という夏休み最終日の楽しさ・寂しさを繰り返すタイムループもの。より多くの人に読んで欲しい。
・「8月31日」が終わらず、登場人物も変わらない。なのにこれほどまでにおもしろいのは、ループを繰り返すたびに主人公たちの成長や変化する関係性を感じられるからだろう。まずは1巻読んでほしい、と強く勧めたくなる作品です。
・ループものはシリアスな展開に寄りがちですが、この作品は、笑えてキュンとして、なんだかずっとこのふたりを見ていたくなる不思議な読み心地です。

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