TVアニメ「
「少年」の一節を歌う松岡禎丞
2024年10月から11話までが放送されたのち、2月・3月に12話から最終15話までを“派閥大戦クライマックス”と銘打って放送した「ダンまちV」。12話から第15話までが上映されたこの日のイベントでは、ベル・クラネル役の
登場するなりさらっと挨拶を済ませる松岡だが、登場前に袖で突然「強くなりーたーい」と「ダンまちV」のオープニングテーマであるGRe4N BOYZ「少年」の一節を歌い出していたことを石上に暴露される。会場にも漏れ聞こえる声量だったこともあり、客席から笑いが起きていた。
“ヘディンヒロイン説”が急浮上
印象に残ったシーンの話題では、クライマックスを飾るオッタルとの戦闘シーンが話題に上がる。その戦闘の終盤に訪れる島崎信長演じるヘディン・セルランドの見せ場のシーンを指して松岡が「信長の野郎は……」と愛あるぼやきをすると、石上も「ヘディンさんズルかったですね。自分の力を託してバフをかけて。あれはヒロインですよ!」と力説。松岡が「あれは自分が絶対に信じられる人間にしか付与できないんですよ」と情報を付け加え、石上も日笠も“ヘディンヒロイン説”に納得していた。さらに日笠からは「今回の『ダンまち』は信長くんもすごく気合が入っていたよね。ベルとのシーンが多いのもあって異様にテンションが高かった」との情報が。仲が良いことで知られる松岡と島崎ならではの意気の合ったシーンだったことが伺えた。
フレイヤへの未練見せる松岡に「振ったくせに!」
また現場では日笠が松岡から“シル講座”なるものを受けていたことが明かされる。松岡からシルとフレイヤに関する考察を教えられていたそうで、「フレイヤさんのこと憎めなくなっちゃうんです。好きになっちゃうんです」という松岡の言葉を伝えると、石上が「振ったくせに!」「そんなこと裏で言ってたんですね!」とすかさずツッコミ。ベルがシルを振った際の「あなたの恋を終わらせる事しかできない」というセリフを日笠がマネて、観客の笑いを誘うとともに松岡をたじたじにさせていた。
石上もベルのとあるセリフに物申したいと声を張る。物語ラストでベルがフレイヤに言い放つ「いけない子猫ちゃんだ」というセリフについて、テストでの松岡の言い方が「ヤバかったんですよ!」と力説。セリフを聞いた全員が「ふざけ始めた?」と感じるような空気になったことを全力で伝える。フレイヤが涙するシーンだったにもかかわらず思わず吹き出してしまったそうで、音響監督も松岡を呼び出したというその音声を「みんなに聴いてほしい!」と声を大にして主張した。
日笠陽子の今後の出番は?松岡はOVAでの活躍に期待
アニメ第1期第1話から登場してきた町娘・シルと女神・フレイヤの関係が明かされた「ダンまちV」。実は同一人物だったシルとフレイヤだが、日笠は原作者の大森藤ノの「シルを気にせずにやってもらいたいです」という助言もあって特に意識していなかったそう。一方でシルと同じセリフを言う15話での日笠の演技について、石上が「とてもシルさんを感じました」と感想を伝えると、日笠も「(シルとフレイヤは)ハートは同じはずだから芝居を真似るんじゃなく、心が一緒だといいなと思ってました」と演技へのアプローチを明かした。松岡も「鳥肌が立ちました。本当にシルさんだと思った」と賞賛の言葉を贈った。
「ダンまちV」最終話を経て、「女神をやめたい」とやっと本音をさらけ出し、シルとして生きていくことを選択したフレイヤ。フレイヤとシルの物語は大円団を迎えたが、「今後のシリーズで私はどうなる?」と日笠が今後の自身の出番を心配すると会場から笑いが起こる。「いちファンとしてみんなの活躍を楽しみにしているね」とお別れのような言葉を口にする日笠に「シルのモノローグやりますか?」「大森先生に別キャラで出してもらいましょう」とフォローする2人の姿により大きな笑いが起こった。
さらに「OVAがありますから」と、松岡は「ダンまち」ではこれまで3作が出ているOVAでのフレイヤの活躍に期待。「フレイヤ様の妄想ならなんでもいけますから!」と松岡が提案すれば、石上は「フレイヤファミリアが報われている世界が見たい!」と、暗い過去を持ったファミリアメンバーに光が当たることを日笠と一緒に願った。
大森藤ノからの労いの言葉に猛ツッコミ
イベント終盤には原作者の大森からの手紙を松岡が代読。第5期のストーリーに込めた大森の思いに観客がじっと傾けるが、手紙の中盤では「何億年も恋をしたことがなかった初恋モンスターが暴れ散らかしたお話なんですが」と冗談を交えて物語を要約し、笑いを誘う。続けて「ずっと苦しそうだった松岡さん、大変お疲れ様でした。石上さんも日笠さんもすげぇモンスターでした。ありがとうございました!」と労いの言葉をかけると、石上と日笠は「そうじゃないだろう!」すぐさま抗議し観客を笑わせた。
手紙にあった「苦しそう」が気になった日笠が松岡へ理由を尋ねた場面では「あなた(フレイヤ)のせいですよ!」とフレイヤにひどい仕打ちを受けたことを日笠に抗議する。一方で日笠は「好きだからしょうがないかくらいにしか思っていなかった」と、完全にフレイヤ目線で軽く考えていたことを伝え、そんなやりとりを見た石上は「そんなひどいことをしているフレイヤを救うのもベルくんのカッコいいところ」と、改めて主人公・ベルの魅力を再認識していた。
アニメ「ダンまち」は4月で10周年を迎えることからイベントではベルとヘスティアの出会いの場面を描いた10周年ロゴをお披露目。「がむしゃらに走ってきた」と10周年を振り返った松岡は、「ベルを演じるとすごく背中を押されるんです。いつまでも勇気をもらえるというか。ここで泣き言を言っている場合じゃないなって感じで」と落ち込んでいた気持ちをあげてくれる存在であることを伝えた。
“ダンジョンに出会いを求めるのは間違っていなかった”
最後の挨拶では日笠が「恋は終わってしまったし、女神というお仕事も終わってしまいましたけれど、心はずっとこの場所にいて日常を過ごしていく。これがどんなに愛おしくて、どんなに素敵な毎日で、これからフレイヤ、シルが生きていく世界は未来なんだって思います。素敵な未来を皆さんと思い描きながら今後の『ダンまち』も応援していけたらうれしいと思います」とフレイヤとシルの未来へ目を向ける。石上も今後のシルがどうなっていくのかに思いを寄せ「もっと人間らしいというか、素直なシルを演じていければいいなと思います」と伝えつつ、「アニメの6期観たいですよね!」と観客に呼びかけると賛同を表すような大きな拍手が会場を包んだ。
トリとなった松岡はシリーズがここまで続いたことについて「『ダンまち』という作品をみんなで作っていって、それを皆さんが楽しんでくださっている。その相互関係にベルの生き様だったり、“ダンジョンに出会いを求めるのは間違っていなかった”っていうのを感じています」と作品タイトルに絡めて、ファンとの関係性に感謝する。さらに「これからも今まで通り思いっきりベルを演じたいと思いますので、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』、いや間違っていない!と胸を張って言えるように冒険をがんばり続けます」と宣言。退場し姿が見えなくなるギリギリまで先のストーリーとなる「学区編」へ言及し、アニメ「ダンまち」の未来を見据える松岡だった。
大森藤ノメッセージ全文
北欧神話に登場する女神フレイヤは、沢山の存在に『愛』を与えるし、多くの人から愛されるけど、ひょっとしたら『恋』をしたことはないのかも?
神話を調べていた私は最初、そんな風に読み取りました。
愛することも、愛されることもできるのに、『恋』をしたことがないなんて本当にあるのかな?
あるかも。
だって人間よりワガママで、どこか不自由で、みんなを愛さないといけない女神様だから。
中学生くらいの私達みたいに、誰か一人を特別に想うってことは、どこかに置き忘れちゃったのかも。
フレイヤは『愛』、シルは『恋』。
ずっと愛に疲れていたフレイヤが、恋に傾いて起きた『シルの物語』。
それが今回の『豊穣の女神篇』。
私はそう思っています。
まぁ要するに、何億年も恋をしたことがなかった初恋モンスターが暴れ散らかしたお話なんですが、ずっと苦しそうだった松岡さん、大変お疲れ様でした。
石上さんも日笠さんもすげぇモンスターでした。ありがとうございました!
冗談はさておき、アニメ1期からずっと続いていた『シルの物語』を、こんな素晴らしい形で終えられて、とっても幸せです。
ここまで見届けてくださったファンの皆さんも、本当にありがとうございました、
これからもどうかダンまちをよろしくお願いいたします。
アニメ6期を観たい人は、アニメスタッフさんを魅了してもらえるようシルさんとフレイヤ様にお願いしよう!
原作 大森藤ノより
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※島崎信長の崎は立つ崎が正式表記。
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